広報ふじ 昭和41年11月に吉原市と鷹岡町と合併した富士市広報紙の全記録

昭和30年 12月22日発行 内容

皆様の尊い、ご支援による

昭和30年度赤い羽根 共同募金
 共同募金につきましては、市民の皆様の絶大なる御協力によりまして県下16市13郡中第七位の好成績を納めまして、誠に感激に堪えません。募金の内訳その他左の通りです。
共同募金収納額 金599,804円
(内訳)
戸別募金 37万894円
街頭募金 7万9,470円
大口募金 14万7,800円
職域募金 1,670円

共同募金目標額金 53万5,000円に対し実績額は112%となる。(厚生課)

市営と畜場 第一期工事完成

 懸案の富士市営と畜場市新築も一部工事を残し殆ど完成12月16日移転開所式を挙げる事が出来ました。新と畜場は建坪127坪鉄筋コンクリート特殊K構造様式に依るモデルと畜場として各方面より関心を寄せられて居ります。市民に清潔にして新鮮且美味な食肉を供給し保健的効用を高め肉市価の調整上らなくてはならない冷蔵庫の建設や検査員室管理人室事務室等第二期工事として残されているものはと場の機能を充分発揮するために絶対不可欠の施設であります。是非共来年度に於いて完成させたいものであります。伸び行く富士市のためにも(衛生課) ‐ 写真あり ‐
( 写真説明)・・・写真は市営と畜場

オーストラリア人より返還された日本刀の旧所有該当者について

 右のことについて外務省を通じ下記写のとおり旧陸軍軍人所有の日本刀二振が厚生省に返還されてきているので、心当たの方が御座居ましたらば、明年1月10日迄にその経緯を詳細にして市役所厚生課にお届け下さい。
‐ 図表あり ‐

恩給請求について

 今回恩給法の一部改正により左記事項に該当する方は恩給を請求する事が出来る事になりましたので、該当者は市役所厚生課に手続きをお取り下さい。

一、旧軍人、旧準軍人又は急軍属で1年以上7年未満の在職年を有する者がそれらを通算すると普通恩給最短年限以上(下士官兵12年准士官以上13年)に達する時は普通恩給の受給権利を与えられる。

二、戦争犯罪人として有罪の判決を受けて拘禁された旧軍人で、拘禁前の軍人としての在職年が恩給年限に達しないが拘禁中の年月数を加えた場合恩給年限に達すれば受給権利を得る。
尚普通恩給裁定者並に受給資格者、傷病恩給受給資格者で請求の済まない方は、なるべく早く手続きをお取り下さい。(厚生課)

自作農維持創設資金の貸付について(農産課)

 自作農維持創設資金制度は去る8月15日公布施行された「自作農維持創設資金融通法」によって新たに設けられたる制度で、これは農地改革によって作られた新しい土地の制度を維持するため恒久立法として、さきに農地法が制度施行された事はすでに農家の皆様には御承知の通りであります。わが国農家の現状ではまだ大部分が一町未満の・・ラ経営で、経済基盤が大変に弱いため、最近では自作農が災害疾病相続等の臨時支出を賄う為の資金の調達が出来ないので、自作地等を他に転売するものが遂次増加して来、これを放置すれば経済的の面から農地改革の  主なる貸付金の種類は次の四つに別れている。貸付金は一農家あたり最高額20万円であり大体農地の固定資産税評価額に掛ける農地でこの枠内の金額が借りられます。
担保は借入者が所有する農地又は同一市町村に居住する農業者であります。資金の貸付を受けたい方は農業委員会に相談して下さい。

‐ 図表あり ‐
( 図表説明)・・・貸付金の種類、相手方、利率、償還期間及び措置期間

住宅等建築には必ず確認申請(建築届)を

富士市には、一年間約300戸近い家が建築されております。しかし、この中の5分の1ぐらいは無届建築で、県庁及び、土木事務所の、建築主事の確認を受けておりません。では、何のために確認を受けなければならないかと言いますと、この法律の目的を記せば一目で解ります。目的は、建築物の敷地、構造、設備及び用途に関する最低の基準を定めて、国民の生命、健康及び財産の保護を図り、そうして公共の福祉に資することを目的としております。この建築基準法の大要は次の通りです。

一、住宅、店舗及び工場等凡ての建築物の内、建築延面積が10平方メートル(三坪
以上の建築物、工作物等を建築(新築、改築、増築、移転、模様替及び用地変更、大規模の修繕)をしようとする者は、工事前に建築物(工作物)の確認申請書を提出しなければならない。
一、住宅、店舗及び工場等凡ての建築物の内、建築延面積が10平方メートル(三坪)以上の建築物、工作物等を建築(新築、改築、増築、移転、模様替及び用地変更、大規模の修繕)を使用とする者は、工事前に建築物(工作物)の確認申請書を提出しなければならない。
一、建築物(工作物)確認申請書に依って、確認通知があって、工事を始める時に着工届を、又、完了した場合は工事完了届を提出しなければならない。
一、既存建築物の延面積が、10平方メートル(約3坪)以上の凡ての建築物を解体除去した場合は、除去届を提出しなければならない。
一、若し、確認及び、前記の届出なしに建築した場合には建築基準法により建築主事より工事の停止命令を受け、県に設置された建築審議会に依って、建築主、建築工事施工者(大工、工事人)及び設計者等各々に建築物の撤去及び罰金等計を科せられます。尚、都市計画法による路線、建築線等道路の関係がありますので、工事着手前に必ず確認を受けて下さい。
◎詳細は市役所土木課建築係にお問い合わせ下さい。

富士市社会福祉協議会の歩み

5月実施事項 子供の日児童福祉週間に協力
6月実施事項 身体障害者慰安会開催民生児童委員研究会(世帯厚生)開催
7月実施事項 社会を明るくする運動(犯罪防止)実施。要保護中学校生徒修学旅行費補助金弐万円支出
8月実施事項 老人の日の行事打合会開催。遺児靖国神社参拝に付菓子代金5,900円支出
9月実施事項 共同募金打合会開催敬老会開催に付協力費用金弐万円支出
10月実施事項 共同募金実施募集高金599,804円額53万5,000円より金64,804超過募集歩合112%県下16市13郡中第七位(別掲参照)要保護小学校児童修学旅行費補助金4,200円支出
11月実施事項 文化の日模範民生委員大石八重治氏表彰ヒロポン対策協議会に参加富士市よりヒロポンを無くする事に真剣に乗出す。
本会えの特志寄附者左記の通りです

7月17日 水戸島大芝徳子氏亡夫嘉一氏の遺志に依り本会費用の内へ金壱万円寄附せらる
8月24日 柚木福島照ニ氏子供病気入院中見舞に対する返礼を廃して金2,000円を本会へ寄附せらる
8月26日 本町河野勝義氏より本会の趣旨に賛同し金3,000円寄附す
9月26日 本会副会長荻原芳作氏より御令室の葬儀の費用を節約せられ本会へ金10,000円を寄附せらる
11月2日 岩本西村乕三氏より母堂の葬儀の費用を節約せられ金10,000円を本会へ寄附せらる

お知らせ

‐ イラストあり ‐
( イラスト説明)・・・固定資産税3期12月26日限り
( イラスト説明)・・・火の用心 焼かない注意 燃えない工夫
( イラスト説明)・・・たばこは富士市内で買いましょう

人事 ◇区長

(退任)
9月30日 東芝水戸島区 小林権作
9月30日    下中区 影山伊佐美
(新任)
10月1日 東芝水島区 中村正
10月1日   下中区 笠井元吉

◎住民登録について

住民登録は、市民の居住の関係を公證しその日常生活の利便を図るとともに富・m市に居住する総人口が明らかになり選挙、入学、主食の配給、印鑑證明、居住證明、予防接種、徴税その他の事務が適正にしかも迅速に処理することができます。
他の市区町村から富士市に転入せられたり又市内転居、その他登録事項に変更のあった場合は、14日以内に必ず市役所戸籍課又は、田子浦支所、岩松支所の何れかに届出て下さい。
他の市区町村へ転出せられた場合には転出先の市区町村役場へ御届け下さい。(戸籍課)