インフルエンザの流行する時期が近づいてきました。流行を防ぐため、「うつらない」「うつさない」を心がけ、家庭や学校、職場などで、感染の予防と拡大防止に努めましょう。
●どのような症状が出るの?
せき、鼻水、喉の痛みに加え、38度以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛など、全身に症状が出ることが特徴です。特に、乳幼児や高齢者、持病のある人、妊娠中の女性は重症化しやすいため、注意が必要です。
●どうしたらインフルエンザを予防できるの?
(1)流行前の予防接種
発症の可能性を低くします。発症した場合でも重症化防止に有効です。
(2)小まめな手洗いなど
外出後や食事前には、石けんなどを使って丁寧に手洗いをしましょう。アルコール製剤による手・指の消毒も効果的です。
(3)ふだんの健康管理
日ごろから十分な栄養と睡眠をとり、体の抵抗力を高めておきましょう。
(4)適切な湿度の保持
空気が乾燥すると、喉の粘膜の防御能力が低下します。室内では、50〜60%の適切な湿度を保つことが効果的です。
(5)人混みを避ける
流行する時期には、なるべく人混みを避けましょう。また、混み合う場所では、不織布(ふしょくふ)製マスクなどを着用しましょう。
●インフルエンザにかかってしまったら?
▼早目にかかりつけの内科・小児科で受診しましょう。
▼安静にして休養をとりましょう。特に睡眠を十分にとることが大切です。
▼発汗などによる脱水症状を防ぐため、水分を十分に補給しましょう。
▼周りの人にうつさないために、せきやくしゃみなどを人に向けて発しないことや、不織布製マスクの着用を心がけましょう。
▼熱が下がっても数日間は、ウイルスが体内に残っています。混み合う場所への外出は控えましょう。
●インフルエンザの流行時期
下のグラフは、平成29・30年度の定点医療機関(県により定められた県内全体139か所と富士保健所管内15か所の内科・小児科)の1医療機関当たりのインフルエンザ患者数です。流行開始の目安とされている報告数は1で、10を超えると注意報レベル、30を超えると警報レベルになります。
国内では例年12〜3月が流行時期ですが、平成30年度の富士保健所管内では、12月中旬に流行開始となり、12月下旬に注意報レベルを超えました。その翌週には警報レベルを超え、比較的短期間のうちに警報レベルに達しました。
流行のピークは毎年異なるので、早い時期から対策をして、感染の予防と拡大防止を心がけましょう。
-図表あり-
(図表説明)感染症動向調査定点当たりのインフルエンザ患者数
※年末年始は定点医療機関の休診日が多くなるため、患者数の集計が少なくなっています。