「災害時の備蓄」と言えば、飲み水や食料を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか?
しかし、飲食の後にはトイレがつきものです。空腹は我慢できても、トイレを我慢するのは難しいものです。災害時のトイレ対策が必要な理由や方法を知って、いざというときに備えましょう!
◆大規模地震が発生すると
建物への被害はなくても、いつも使っている水洗トイレが使えなくなる可能性があります。
地震発生
↓
震度5弱以上の地震を感知すると自動的に断水する(停電で断水することもあります)
↓
排水設備や上・下水道の破損などが発生する
↓
排水設備や下水道が破損した状態で無理に水を流すと詰まったり汚水が逆流したりすることがある
◆携帯トイレを使用しましょう
携帯トイレは、便袋と給水シート(もしくは凝固剤)がセットになっています。次のような特徴があり、水洗トイレが使用できない場合の代用品となります。
・水を使わない
・排せつ物を固める
-図表あり-
(図表説明)携帯トイレの使い方
◆最低7日分を備蓄しましょう
水洗トイレが使えるようになるまで1か月以上かかる場合もあります。一日に行くトイレの回数や、家族の人数に応じて、必要数を確保しましょう。
-図表あり-
(図表説明)備蓄数イメージ
◆携帯トイレと合わせて、多目に買い置きしましょう!
ポリ袋(45リットル用)
消毒剤(手指用)
トイレットペーパー
消臭剤
ウエットティッシュ
◆使用後の保管と処分
使用後の携帯トイレは、可燃ごみとして処分します。ごみの収集が再開されるまでは、一時的に自宅などで保管することになります。次のように保管・処分しましょう。
○保管方法/ふたつきのバケツなど、密閉できる容器に入れ、その他の可燃ごみと分けておく
○処分方法/回収時のし尿飛散防止のため、ごみ袋の中心に入れ、可燃ごみとして処分する
-図表あり-
(図表説明)処分方法イメージ
◆携帯トイレを使ってみよう!
災害時は、緊張や不安といったストレスがかかるため、体力的にも精神的にも負担を強いられます。
平常時に、携帯トイレの設置手順を確認し、実際に使ってみましょう。「使ったことがある」という経験は、被災生活の負担を和らげます。
◆トイレ対策は命を守る対策
過去の震災では、対策の不足からトイレ環境が悪化しました。不衛生なトイレは、利用を敬遠させます。
トイレに行く回数を減らすために水分を控えると、エコノミークラス症候群などになるリスクが高まったり、持病が悪化したりすることもあり、最悪の場合、命を落としてしまいます。
トイレ対策は命を守るため重要です!
問い合わせ/防災危機管理課 電話 55-2936 ファクス 51-2040
Eメール bousai@div.city.fuji.shizuoka.jp