気温が上がるこれからの時期は、熱中症の発生が多くなります。熱中症は、重症になると命にかかわる危険性があります。暑さを避け、こまめな水分補給をし、適切な予防に努めましょう。
-図表あり-
(図表説明)
市内の熱中症による年齢別救急搬送人数(平成30年5〜9月)
■市内の発生状況
昨年5〜9月の熱中症による救急搬送は158人(男性114人、女性44人)でした。高齢者の割合が高く、搬送された人の46%が65歳以上でした。高齢者は、暑さや水分不足に対する感覚機能が低下しているため、自分でも気づかないうちに、熱中症になることがあります。また、53%が屋内で発症しています。屋内での熱中症にも注意しましょう。
■予防のための心がけ
◇暑さを避ける
通気性のよい衣服を着用し、帽子や日傘を活用しましょう。室内では、扇風機やエアコンを上手に使いましょう。
◇こまめな水分補給をする
気づかないうちに脱水症状が進んでいる場合があります。喉が渇いていなくても、こまめな水分補給をしましょう。
◇声をかけ合う
一人一人が周囲に気を配り、声をかけ合うことで、熱中症の発生を防ぐことができます。特に、高齢者や子どもは、周囲が協力して見守りましょう。
■熱中症を疑う症状とは
熱中症は、体の内と外の「暑さ」によって引き起こされる、さまざまな体の不調です。次の症状があったら熱中症を疑いましょう。
??軽度 めまい、立ちくらみ、大量発汗、筋肉の硬直(こむら返り)、手足のしびれ
??中度 頭痛、吐き気、倦怠感(けんたい)、虚脱感
??重度 ?意識がない、けいれん、手足の運動障害、高体温、呼びかけへの返事がおかしい
※自力で水が飲めない、意識がないなどの場合、直ちに救急車を呼びましょう。