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【広報ふじ平成31年】養育里親を知っていますか?

養育里親を知っていますか?

養育里親は、さまざまな事情により家庭での養育ができなくなった子どもたちを、自分の家庭に迎え入れ、温かい愛情と正しい理解を持って養育しています。「養育里親」について理解を深めてみませんか?

●なぜ里親が必要なのか
経済的困窮や虐待、親の死亡や行方不明などさまざまな理由で、実の親と一緒に暮らせない子どもがいます。そのような子どもたちのほとんどは、施設で生活するか、里親家庭で暮らします。
里親家庭でたくさんの愛情を受けて育ち、人との信頼関係を再び築けるようになることが、つらい思いをした子どもの生きる力になります。
- 図表あり -
(図表説明)親と一緒に暮らせない子どもたちの生活場所の円グラフ(平成29年3月現在厚生労働省調べ)

●養育里親とは
自分の家庭で生活することが困難な子どもを、その家庭に戻れるまで、あるいは自立ができるまで、親に代わって養育する里親です。
養育の期間は、数日から数週間と短期間の場合もあれば、高校卒業まで(20歳を迎えるまで)と長期間の場合もあります。
また、児童養護施設などで生活している子どもを、週末や年末年始などに預かるショート・ルフランという制度もあります。

●養育里親になるための要件
特別な資格は必要ありませんが、次のような要件が求められます。
・児童の養育についての理解と熱意がある人
・児童に対する豊かな愛情がある人
・経済的に困窮していない人
・里親になる人、その同居人が欠格事由(※1)に該当しないこと

●養育里親になるまでの流れ
こども家庭課で面接・申請

富士児童相談所と児童家庭支援センター パラソル(※2)による家庭訪問・聞き取り面接

里親登録前研修(講義・実技)

児童福祉審議会での審議

県知事による認定・登録


※1 欠格事由
・成年被後見人、被保佐人
・禁固以上の刑に処せられ、その執行を終わり、または執行を受けることがなくなるまでの者
・児童虐待または被措置児童虐待などを行った者

※2 児童家庭支援センター パラソル(社会福祉法人 誠信会)
富士・富士宮圏域の18歳までの子どもがいる家庭の相談を受ける相談機関。平成29年度以降、静岡県から里親支援事業の委託を受け、里親制度普及啓発、里親家庭への訪問、研修などを実施している。特に、平成29・30年度は、富士市と里親会(ふじ虹の会)の協働事業として、各小学校区に1家庭の里親をつくろうという主旨で、里親制度の普及啓発を行っている。
問い合わせ 電話 32-8125 ファクス 32-8010 Eメール parasoru@seishinkai.info

◆養育里親経験者に聞きました!

●子どもは未来!成長から希望をもらいました
渡部(わたなべ)達也さん 美樹さん(国久保)

私たちは、子どもや若者の居場所をつくるためにNPO活動をしています。活動の中で、親元での生活が難しい子ども・若者の成長を何人も手助けしてきました。その延長で養育里親となり、2人の里子を育てました。助けを必要とする子どもがいれば見て見ぬふりはできないという思いでした。
子どもがいると家の中に自然と会話が生まれます。NPO活動に合わせて、里子と観光プランを考えたり、誕生会やクリスマス会などを開いたりと、にぎやかで充実した時間を過ごすことができました。また、進学・就職など、子どものライフステージの変化を見守り、一緒に喜びを共有することで、成長した子どもたちがつくっていくこれからの未来への期待も高まりました。
制度としては、生活費や学費などの補助や、困ったときに市や児童相談所などと相談できる支援体制が整っていると感じました。
- 写真あり -
( 写真説明 )渡部達也さん 美樹さん

●家族の絆(きずな)が深まっていくことを日々実感します
鈴木智哉さん アパレシダさん(市内)
現在、年長の女の子を養育里親として育てています。里親になったきっかけは、13年間子どもができなかったことです。不妊治療を受けていましたがなかなか子どもに恵まれず、そんなときに親から里親制度を勧めてもらい登録しました。登録後、実子を2人授かりました。その後に里子を紹介されましたが、縁を感じて会ってみることにしました。
最初は人見知りが激しく、会話ができませんでした。施設に1年間通い、自宅に迎え入れました。3年たった今ではびっくりするほどよくしゃべるんですよ。
兄たちには、娘が里子であることと里子の意味を伝えてあります。兄妹げんかをすることもありますが、兄が妹の面倒を見てあげたり、買い物の際に妹の分のお菓子も選んであげたりと、どんどん兄妹らしくなっていくように感じられてうれしいです。
3人の子どもたちに囲まれ、日々励まされていることを実感します。大変なこともありますが、里親になってよかったです。

◆子どもたちの可能性を広げるために里親が必要です

親と一緒に暮らすことができず、施設で生活している子どもたちがいます。施設では、専門的な知識を持った職員が愛情深く支援してくれます。子どもたちは、集団のルールや社会性などを身につけながら育ちます。
一方、里親家庭では、施設に比べ、より家庭に近い環境で愛着関係を築き、地域と深くかかわりながら成長していくことが可能です。
現在、里親を必要とする子どもに対し里親の数が足りません。また、子どもが穏やかに暮らしていく上で里親との相性は大事なポイントです。里親がふえることで、よりよい出会いが期待でき、それにより子どもの可能性を広げることにつながるのではないかと思います。
里親に興味がある人は、パラソルにご相談ください。また、下記の日程で相談会も行いますので、気軽にお越しください。
- 写真あり -
( 写真説明 )児童家庭支援センターパラソル センター長 石黒彰子(あきこ)さん

- 図表あり -
(図表説明)養育里親相談会日程と場所

こども家庭課 電話 55-2763 ファクス 51-0247
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