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【広報ふじ平成30年】声かけしよう!あったか子育て

〈声かけしよう!あったか子育て−妊産婦や子どもの成長を見守り、親子を孤立させない地域づくり−〉

問い合わせ/健康政策課 電話 64-9023 ファクス 64-7172

「健康ふじ21アクションプラン後期計画」では、4つの取り組みを重点的に進めています。今回は、その中の1つ「声かけしよう!あったか子育て」の取り組みについて紹介します。

●母親を取り巻く状況
アンケートでは、「子育てに自信が持てない」、「何とも言えない」と答えた母親が過半数を占めました。また、「父親が積極的に育児をしている」と答えた母親は43%でした。
核家族化、家族機能の低下、地域のつながりの希薄化などにより、育児不安や負担感を抱えながら、誰にも相談できず孤立して子育てしている母親がふえています。
また、現代の母親を取り巻く背景には、下記のようなさまざまな状況があります。
・お金のことが心配
・双子・三つ子を育てている
・未熟児を育てている
・母乳育児ができない
・障害のある子どもを育てている
・初めての育児に戸惑っている

- 図表あり -
(図表説明)グラフ:子育てに自信が持てないことがありますか?(出典:4か月児健診アンケート)
(図表説明)グラフ:お父さんは積極的に育児をしていますか?(出典:健やか親子21アンケート)

●育児不安を抱える養育者への支援の充実を
社会参加などを通じて、人とのつながりが多い人は健康度が高いと言われています。子育て中の母親にとっても、これは例外ではありません。富士市では、人とのつながりを大切に子育て支援の取り組みを始めています。

◆身近な地域で親同士の交流を支援
地域で安心して子育てをしていくためには、自分が住む地域に、気軽に子育ての話や相談をできる人がいることが大切です。そこで平成29年度から、民生委員・児童委員、主任児童委員と市が協働して「プレパパママと先輩パパママ交流事業」を開始しました。
平成29年度はモデル事業として天間地区で、平成30年度は吉永、今泉、天間、富士南の4地区で開催しました。平成34年度までに全地区での開催を目指しています。

●プレパパママと先輩パパママ交流事業とは
ねらい
(1)同じ地域に住む親同士や民生委員・児童委員、主任児童委員と「顔の見える関係=つながり」をつくり、地域の中で気軽に子育ての話や相談ができる人を見つける
(2)父親に「夫婦で協力して子育てすることの大切さ」を理解してもらう
●内容
妊婦とその夫の質問に子育て中の夫婦が答えるグループワーク、手遊び・絵本の読み聞かせ、地域子育て支援センターや幼稚園・保育園などでの子育て支援事業についての情報提供など

●子育て支援に関心を
市では、子育て支援に参加する市民をふやすため、平成28年度から「子育てサポーター講座」を開催しています。これまでに、2,364人(平成30年9月末現在)が受講し、少しずつ現代の子育て事情についての理解者がふえています。受講した人には、富士市子育てサポーター証とバッジを配付し、意識の高揚を図っています。
市が母親を対象に実施したアンケートの中で「声をかけられてうれしかった言葉は?」と問うと、「おはよう」、「お子さんかわいいね」、「お母さん頑張っているね」など、挨拶やねぎらいなどのちょっとした声かけが一番うれしいという声が多く聞かれました。
- 写真あり -
( 写真説明 )サポーター証とバッジ

◆市民の健康状況の改善のために

市では「健康で笑顔あふれる明るい富士市」を目指して、「健康ふじ21アクションプラン後期計画」を策定し、市民の健康づくりを進めています。取り組む必要があると考えた「6つの分野」の中で、特に(2)〜(5)の4つを重点取組としています。

(1)「元気なまちづくり」の分野
(2)「こころ」の分野
声かけしよう!あったか子育て
(3)「健康診断」の分野
受けよう!検診 使おう!受診券
(4)「運動」の分野
今より動こう!あと10分
(5)「食生活の分野」
食べよう!野菜 あと一皿
(6)「歯」の分野

この4つの重点取組を、ふじさん青春度指数・ふじさん青春マイレージを活用しながら進めることで、市民の健康状況を改善するとともに、お達者度の延伸も図っていきます。

●富士市の「お達者度」が公表されました
「お達者度」とは、県が介護認定や死亡の情報などの統計をもとに算出したもので、65歳から元気で自立して暮らせる期間のことを言います。
平成27年の県平均の「お達者度」は、男性は18.11年、女性は21.25年となり、それぞれ前年から、男性0.3年、女性0.2年と男女とも4年連続で前年より伸びましたが、富士市は県内35市町中下位に位置しています。
- 図表あり -
(図表説明)平成27年富士市と静岡県のお達者度

◆安心して子どもを産み育てられるまちに

天間地区では民生委員・児童委員、主任児童委員が中心となり、まちづくりセンターで毎月「てんま子育てサロン」を、また、昨年から「プレパパママと先輩パパママの情報交換会」を市と協働で始めました。参加者からは「地域の人の心の温かさや力を感じた」、「出産や子育てについて具体的なことが聞けた」などの感想がありました。
9月に開催した2回目の「プレパパママと先輩パパママの情報交換会」では、昨年プレパパママだった方が、ことしは先輩パパママとして参加し、地域のつながりが深まっています。
これからも、親が安心して子どもを産み育てることができ、子どもが健やかに育つ環境を築くため、子育て支援の1つとして、この活動を続けていきたいです。
- 写真あり -
( 写真説明 )富士市主任児童委員部会 部会長 小林和恵さん(天間)

子育ては、親だけが担うものではなく、地域全体で育てていくという意識と環境づくりが大切です。
誰もが安心して子育てができる地域にしていくために、子育て中の親に関心をもって挨拶や声かけをしてみませんか。
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