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【広報ふじ平成30年】情報を伝え合う

〈情報を伝え合う〉
誰もが社会活動に参加できる富士市へ

「だれもがその人らしさを認めあい、自分らしく暮らせる共生社会の実現」。ふじし障害者プランの基本理念です。
障害の有無にかかわらず、誰もが地域社会の一員としてさまざまな活動に参加するために、私たちは障害のある人とない人との意思疎通の手段を確保し、障害のある人が情報を取得・利用する手段を拡大していく「情報保障」に取り組まなければなりません。
障害のある人の情報保障のために市が取り組んでいる意思疎通・情報取得支援について紹介します。

問い合わせ/障害福祉課 電話 55-2911 ファクス 53-0151

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( 写真説明 )手話奉仕員養成講座の様子

●点字や手話で「こんにちは」はこう表現します!
- 図表あり -
(図表説明)「こんにちは」の点字

点字の点の大きさは直径約1.4ミリメートルと決められています。母音と子音を示す点を組み合わせて五十音などを表します。

- 写真あり -
( 写真説明 )富士地域での「こんにちは」の手話

手話にも方言があり、同じ挨拶も、地域によって少しずつ違います。

◆話すことだけが言語ではない−

視覚障害者は聞いたり触れたりすることで情報を取得します。聴覚障害者は音声を使わずに会話します。障害のある人が情報を取得し、意思疎通する手段にどんなものがあるか、知っていますか。

●点字・拡大文字・音声コード
6つの点の組み合わせで表される点字。表面から盛り上がった点を指先で触れて読みます。
拡大文字は、書体や文字の間隔にも配慮して、文字を大きく表したものです。
音声コードには約800字分の文字情報がおさまっています。専用の読取装置などでコードを読み取ると、文字情報を音声で読み上げます。
希望する人には、市からのお知らせなどを点字、拡大文字、音声コード化するなどして配布しています。
最近では、ウェブサイトの情報を読み上げソフトを使って聞くなど、インターネットは障害のある人にとって重要な情報源となっています。
- 写真あり -
( 写真説明 )点字

●手話
手話は手や指の形や動き、顔の部位や表情を使って話す、音声言語と並ぶ視覚言語です。音声言語を習得する前に聞こえなくなり、言語として手話を学んだ人たちが使います。
音声言語で話す人と手話で話す人の通訳をする「手話通訳者」は、両者の相互理解のために活動しています。また、講演会などのイベント会場で参加者に向けた手話通訳も行っています。
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( 写真説明 )手話

●要約筆記
中途失聴者や難聴者など、手話を使わない人に対して、そのときその場で音声で話されている内容を聞き、要約し、文字として伝える要約筆記。講演会や会議などで、紙やノートに書く、パソコンを使って入力した文字をモニターやスクリーンに映すなどの方法で情報取得を支援します。
視覚と聴覚に障害をあわせ持つ盲ろう者は、触手話、指点字などのコミュニケーション手段を使います。より専門性の高い支援が必要です。
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( 写真説明 )要約筆記

●言語の一つ「手話」
「手話」と聞くと、福祉のイメージを持つ人が多いかもしれません。しかし、私たち聴覚障害者にとっては、生活する上でなくてはならない、あって当たり前のものです。日本語が皆さんにとって母語であるように、聴覚障害者にとっては手話が母語です。この意識がもっと浸透してほしいと思っています。
音が聞こえる人も聞こえない人もそれぞれの魅力があります。聴覚障害について理解を深め、少しでも手話に興味を持つ人がふえたらうれしいです。そして、手話を覚えたいと思った人は、ぜひ手話奉仕員養成講座を受講してほしいですね。
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( 写真説明 )手話奉仕員養成講座 企画運営委員会委員長 鈴木誠一さん

◆誰もが互いに認め合う社会へ−

市では障害のある人がさまざまな活動に参加できるよう、通訳者の派遣や同行援護などの支援事業のほか、通訳者などを養成する講座を開催しています。
障害のある人のコミュニケーション支援に興味を感じたら、これらの講座へ参加してみてはいかがでしょうか。

●手話通訳者の派遣
市の手話奉仕員養成講座を修了し、県の手話通訳者養成講座を受講し認定試験に合格した人を、「手話通訳者」として登録していて、現在、12人の手話通訳者がいます。
市は、手話を使って生活する人の通院や手続など意思疎通の支援を必要とするときに、手話通訳者を派遣します。


●同行援護
視覚障害者の外出にヘルパーが同行し、文字や記号の代読・代筆などの情報取得・意思疎通の支援や移動の援助を行います。ヘルパーになるためには同行援護従事者研修を修了するなどの必要がありますが、ヘルパーの数は不足していて利用する人の要望に対応しきれていません。

●手話奉仕員養成講座
手話通訳者への足がかりとして手話奉仕員養成講座を開催しています。入門課程と基礎課程を2年間にわたって行います。
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( 写真説明 )講座の様子

●要約筆記者の派遣
手話を使わない中途失聴者や難聴者などが意思疎通の支援を必要とするときに要約筆記者を派遣します。
現在、県の要約筆記者養成講座を受講し、認定試験に合格した登録要約筆記者6人が文字を使った通訳を行っています。

●要約筆記サークルOHPふじ
ほんの少しの思いやりが大きな助けにつながります
要約筆記者は、通訳中も利用者が話の内容を理解しているか、表情や反応を気にしています。利用者は中途失聴者が多く、今まで聞こえていた音が突然聞こえなくなった恐怖を経験し、不安や生きづらさを感じている人も少なくありません。
中途失聴者などが困っている様子を見かけたら、文字で書く、スマートフォンの画面を見せるなどして情報を共有することが、大きな助けにつながります。
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( 写真説明 )要約筆記の様子

●要約筆記はじめて講座
要約筆記の基礎を学ぶとともに、手話を使わない中途失聴者、難聴者についての理解を深め、コミュニケーション支援を広げるため、要約筆記はじめて講座を開催しています。
今年度は9月に開催します。講座について詳しくは18ページをごらんください。

●大切な情報入手の手段
私が情報取得のために使っているのは、主にパソコンの読み上げソフトと点字です。特にウェブサイトでは、あらゆる情報を瞬時に取得できるので、最新の情報を素早く知りたいときなどに読み上げソフトを活用しています。一方、広報紙や本を読むときなど、ゆっくりと読むときは点字印刷されたものを使うなどして使い分けています。点字を読める人は少なくなっていますが、大切な情報源なので点訳ボランティアが発行する情報誌などは今後も続けてほしいですね。
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( 写真説明 )富士視覚障害者福祉会会長 望月昇さん

●音声・点字による情報の提供
音訳ボランティアグループでは、音読し録音した広報ふじなどの市政情報を希望者に送付しています。
また、点訳ボランティアグループでは、点字利用者向けの情報誌の作成などを行っています。

●音訳ボランティアグループやまびこ20日号
正確な情報をわかりやすく
音訳は、読み手が脚色せず正確に音読することが大切なので、方言やアクセントに気をつけています。また、利用者は聞くことに慣れているので、普通に話すスピードで読み上げることを心がけています。音声の吹き込みからCDへの書き出しまで1日で行います。新しい情報をできるだけ早くお届けしたいですね。
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( 写真説明 )やまびこのメンバー
( 写真説明 )音訳の様子

●点訳ボランティアグループ富士かたつむり
読みたい情報はみんなと同じ
読者から「読みたい記事は、みんなと同じだよ」と言われ、自分たちが興味深く思う新聞記事などを点訳し、毎月発行する『ホットニュース』と2か月に一度発行する『かたつむりフレンド』に掲載しています。
また、ウェブサイトにはこれまでの点訳資料を掲載しています。ぜひごらんください。
ホームページ http://fujikatatumuri.web.fc2.com/
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( 写真説明 )富士かたつむりのメンバー
( 写真説明 )点訳の様子

●音訳ボランティア養成講座
視覚障害者に音声で情報を提供するため、話し方などを学びます。
講座修了後は、広報ふじなどに記載された文字や図表を音声化して利用者に提供する活動をしています。

●点字入門講座
点訳ボランティアグループ「富士かたつむり」のメンバーが講師となり、点字の打ち方や、パソコンを使った実践的な点訳などを学びます。
講座修了後は、点訳ボランティアとして視覚障害者が参加する会議資料や点字図書館用の本を点訳します。

◆ヘルプカードをご活用ください

援助や配慮を必要としていることを知らせるヘルプマーク。このマークをカードにしたヘルプカードを作成しました。これは障害のある人などが携帯し、緊急時や災害時などの困ったときに、周囲の配慮や手助けをお願いしやすくするものです。
ヘルプカードは、8月20日(月曜日)から障害福祉課の窓口で配布するほか、市ウェブサイトからダウンロードできます。
ヘルプマーク・ヘルプカードを見かけたら、配慮やお手伝いをお願いします。
【市ウェブサイト】くらしと市政→健康・福祉・子育て→福祉→障害者福祉(全般)→ヘルプマーク・ヘルプカードを配布しています
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( 写真説明 )ヘルプマーク・ヘルプカード
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