富士市 FUJI CITY Official Site

富士市
広報ふじ >  平成30年 >  広報ふじ 平成30年4月5日 1167号 >  【広報ふじ平成30年】平成30年度施政方針

【広報ふじ平成30年】平成30年度施政方針

小長井義正 市長の平成30年度 施政方針
「生涯青春都市富士市」の実現に向けて

「躍進の年」
市長は、市議会2月定例会で2期目の市政運営の基本姿勢と平成30年度の重点施策を盛り込んだ「施政方針」を発表しました。
今回は、その基本姿勢と平成30年度の主要事業を紹介します。

2期目の基本姿勢

「まちに元気」を

持続的に発展するまちとなるよう、産業の活性化や賑(にぎ)わいを創出します
○CNF(セルロースナノファイバー)による産業振興や新たな工業団地の整備を推進するとともに、「富士のお茶」、「富士ヒノキ」、「田子の浦しらす」といった特産品のブランド力と全国に向けた発信力を強化し、販路拡大を図ります。
○市内外の観光スポットを効果的に結び、滞在型観光につながる取り組みを関係団体や周辺自治体と連携して進めるとともに、田子の浦港周辺のにぎわい創出や、JR新富士駅及びJR富士駅周辺の整備を推進します。
○富士川緑地の整備や、富士総合運動公園の総合体育館の建設及び宿泊施設の誘致を推進するとともに、東京2020(ニーゼロニーゼロ)オリンピック・パラリンピックの事前合宿誘致や文化プログラムに取り組みます。

「人に安心」を

安心して暮らし働いていただけるよう、危機管理体制や人口減少・少子高齢化対策を強化します
○情報伝達や被災者支援の体制を強化するとともに、田子の浦港周辺の津波対策を実施し、南海トラフ巨大地震において想定される死亡者数を「ゼロ」にすることを目指します。
○結婚支援事業、不妊・不育治療の支援、待機児童解消に向けた保育事業、こども医療費助成制度の対象拡大など、結婚・出産・子育ての切れ目ない支援を行います。
○教育委員会と連携し、いじめのない学校づくりや各学区の実情に応じた小中連携・一貫教育を目指すとともに、大学や専門学校などの高等教育機関の誘致を図るなど、教育環境の充実を図ります。
○高齢者の皆さんが住み慣れた地域でいつまでも暮らし続けることができるよう、医療、介護、予防、生活支援、住まいを提供できる地域包括ケアシステムを構築します。
○本市の基幹病院である中央病院の建てかえに向け、取り組みます。
○ユニバーサル就労の推進により、多様な働き方を可能にする社会の実現を目指します。
○路線バスやコミュニティ交通をバランスよく配置した交通弱者に優しい公共交通ネットワークを構築します。

シティプロモーションの一層の推進

「まちに元気」をもたらし「人に安心」を届ける施策と、ブランドメッセージ「いただきへの、はじまり 富士市」をかけ合わせ、シティプロモーションをより一層展開します。
産業界や各種団体などの皆さんとの連携によるさまざまな取り組みを市内外で実施し、より多くの人に本市で暮らす意義やまちづくりへの参画の楽しさに共感していただけるよう努めます。

中核市への移行を目指しオール富士市で議論

本市が、富士山の麓の中核都市として確固たる地位を確立するとともに、市民の皆さんがいつまでも安心して快適に暮らせるよう、中核市への移行を目指し、検討します。
本市が中核市に移行した場合、自立した行政経営や富士山を取り巻く圏域における地域経済の発展、保健・福祉・環境分野を中心としたより質の高い市民サービスの提供などにつながることが期待できる一方、保健所の設置や新たな権限移譲により事業費の増加が見込まれています。
市民の皆さんとオール富士市で議論を進めます。

平成30年度の位置づけ

「市民と共に創(つく)る 生涯青春都市 富士市 躍進の年」
今年度を「市民と共に創る生涯青春都市 富士市 躍進の年」と位置づけ、第五次富士市総合計画後期基本計画の都市活力再生戦略に位置づけた35の施策のうち、新産業創出への支援、子育てを地域全体で支える環境づくり及び子ども・子育て支援サービスの充実、危機管理体制の強化、シティプロモーションと富士山活用の推進、まちなかの拠点の再生を図る施策を重点的に展開します。
また、今後も本市が産業都市として力強く発展し続け、子どもたちの笑顔があふれ、若い世代が将来に希望を抱き、高齢者が生きがいを持って元気に暮らしていけるよう、本市の将来を見据えた新たなまちづくりの指針となる「第六次富士市総合計画」の策定に着手します。

4〜7ページでは、「第五次富士市総合計画」に位置づけた7つの柱に沿って、具体的な事業を紹介します。

平成30年度施策の大要 1〜7

★は「都市活力再生戦略」に位置づけた事業、ゴシック表記は新規事業です。
「都市活力再生戦略」は、若い世代の人口の確保を最上位目標とした「第五次富士市総合計画後期基本計画」の重点プロジェクトです。都市の魅力向上、若い世代の希望の実現、産業の活性化を実現するための施策を重点的に展開します。

1 安全で暮らしやすいまち

【交通安全・防犯・消費者】
○高齢者運転免許証返納支援事業を拡充し、返納者に公共交通の回数券を交付
○全ての公立幼稚園・保育園・認定こども園への防犯カメラの設置完了
○「第二次富士市消費者教育推進計画」の策定
【防災対策】
○「富士市災害時受援計画」の策定
★大規模災害発生後に、支援情報を一元管理する「被災者生活再建支援システム」の整備
★乳幼児のいる子育て世帯を対象にした防災セミナーや、民間事業者と連携した小・中学生向けの防災講座の実施
★田子の浦港津波対策事業として、第3波除堤耐津波機能診断の実施
★港周辺企業などとの連携による「地域連携BCP」の策定
【消防・救急・救助体制】
○中央消防署臨港分署の水槽付き消防ポンプ自動車と、西消防署の高規格救急自動車を緊急消防援助隊仕様として更新
○西消防署富士川分署の高規格救急自動車の更新
- 写真あり -
( 写真説明 )水槽付き消防ポンプ自動車
( 写真説明 )高規格救急自動車

★消防団第6・14分団の消防ポンプ自動車の更新
★18歳以上の学生などを対象とした機能別消防団員制度の導入
【治山・治水】
★新富士駅南地区土地区画整理事業施行区域内の下堀川の整備に着手
★富士早川などの整備を推進

2 健やかに安心して暮らせるまち

【保健予防】
○保健師の地区担当制を推進し、地区との協働による保健活動の実施
★集団がん検診などのウェブ予約システムの導入
★元吉原地区を食育推進地区とし、食に関する体験活動や地産地消の取り組みなどの実施
【中央病院】
○「地域医療連携センター」を新設
【子育て環境】
★こども医療費の助成対象年齢を18歳までに拡大(平成30年10月開始)
★市民協働事業提案制度を活用した、「子育て支援ネットワーク事業」の実施
★「子育て総合相談センター」における妊娠から出産、子育てに係る手続のワンストップ化
★母子健康手帳の日曜開庁における交付
★全産婦を対象とした公費負担での産婦健康診査の実施
★産後に心身のケアが必要な母親を支援する「産後ケア事業」の実施
★新生児聴覚スクリーニング検査に対する助成制度の創設
○富士南部圏域初となる子育て支援センターを2か所に設置
★民間事業者による「企業主導型保育施設」などの設置の支援
○「富士市公立教育・保育施設再配置計画」に基づく、統廃合や民間移管の対象となる施設の選定
★保育士確保のための合同就職ガイダンスの開催
【高齢者福祉】
○身近な地域での相談窓口となる「高齢者地域支援窓口」の増設
○在宅医療・介護の連携支援相談窓口
【障害者福祉】
○外出することが著しく困難な障害児への居宅訪問型の発達支援の実施
【ユニバーサル就労】
★協力企業のうち数社をパイロット事業所として指定し、取り組みの様子を情報発信
★優良な協力企業の表彰
★市民向け講演会などの開催

3 産業が交流するにぎわいのまち

【工業振興】
★「(仮称)富士市CNF関連産業推進構想」の策定
★ものづくり力交流フェアの開催
【企業誘致・留置】
★新たな工業団地の候補地の確定
★企業立地促進奨励金の制度を見直し、市内の既存企業の生産性向上を支援する制度の創設
★オフィス需要実態調査
【中小企業などの支援】
★「富士市中小企業等振興会議」の設置
★県の経営革新計画の認定を受けた事業所を対象にした補助制度の創設
★「第1回全国Biz(ビズ)サミット」の開催
【商業振興】
★「富士市まちなか活用事業」の実施
【富士山活用】
★登山アプリに「富士山登山ルート3776」ルートマップを掲載
【観光振興】
★平成31年度に静岡県を対象に開催される「デスティネーション・キャンペーン」に合わせて、広域連携による観光ルートや本市の観光素材を旅行会社や業界関係者にPR
【田子の浦港のにぎわいづくり】
★「水陸両用バス」がベイエリアを回遊する実証試験の実施
- 写真あり -
( 写真説明 )水陸両用バス

★「田子の浦みなとマルシェ」の開催
【農業振興】
★「富士のお茶」のブランド化と販売促進
○「鳥獣被害対策実施隊」を組織
【水産業振興】
★「田子の浦しらす」の動画をウェブサイトで公開しPR
- 写真あり -
( 写真説明 )田子の浦しらす

【林業振興】
★「富士ヒノキ」のより一層の販路拡大
★大型ドローンを活用した森林レーザー計測
【雇用対策】
★「高校生I(アイ)ターン促進事業」の実施

4 人と自然が共生し環境負荷の少ないまち

【地球温暖化対策】
★ロゼシアターにおいて、二酸化炭素排出量を削減するため、「ESCO(エスコ)事業」の民間提案公募を実施
- 写真あり -
( 写真説明 )ロゼシアター

★エネルギー消費を低減するリフォームなど、既存住宅に対する市民温暖化対策事業補助金制度を拡充
○富士市版の「クールチョイス22(フジ)」の推進
【地域エネルギーの有効活用】
★岳南鉄道線などの地域インフラを活用した地域電力事業の研究
【環境保全】
○「(仮称)富士市生物多様性地域戦略」の策定に着手
【ごみの減量化】
○古紙やプラスチック製容器包装などの分別徹底と、生ごみの水切りの啓発
- 写真あり -
( 写真説明 )生ごみの水切り

○食品廃棄物削減に向け、民間事業者との協働でエコクッキング講座や講習会などを実施
【新環境クリーンセンター建設】
★建設事業のための、造成工事と工場棟の建設工事の実施
【上水道事業】
○「(仮称)富士市水道事業経営戦略プラン」の策定
○老朽管の効率的な更新や主要管路の耐震化の推進
○包括的民間委託の対象業務の拡充
○漏水調査の効率化
- 写真あり -
( 写真説明 )漏水調査

○中里西簡易水道組合の統合に向け、工事などの支援
【公共下水道事業】
○鷹岡・天間・青葉台地区などの管網整備や老朽化の進む管路施設の更新改築の実施
○マンホール浮上防止などの耐震化
- 写真あり -
( 写真説明 )マンホール

【浄化槽事業】
○市設置型浄化槽整備実施方針の策定と、調査などの実施

5 魅力ある教育を実現するまち

【学校教育】
○全ての学校で小中連携・一貫教育を段階的に推進
○電子黒板やタブレットなどのICT機器の拡充
○富士見台小学校に国際教室の設置
外国語指導助手と海外研修派遣教員の増員
★中学校の放課後学習支援ボランティア事業の拡充
○特別支援教育のサポート員を増員
【教育施設の整備】
★須津・天間・今泉小学校、吉原北中学校の屋内運動場リニューアル工事の実施
○須津・元吉原小学校、富士川第二中学校の校舎などの改修
★富士川第二小学校の校舎改築に向けた基本設計の実施
【社会教育】
○市民大学とまちづくりセンター講座の実施
【青少年健全育成】
○青少年交流体験事業「キズナ無限∞の島」の実施
○若者相談窓口「ココ☆カラ」での若者の相談・支援
【文化振興】
○ロゼシアター開館25周年記念事業として、市民参加の創作ミュージカルなどの実施
★「ふじ・紙のアートミュージアム」での企画展やワークショップの開催
○千人塚古墳の保存活用計画の策定
○富士塚遺跡に関連した文化財シンポジウムの開催
○富士山かぐや姫ミュージアムにおける、「静岡県富士山世界遺産センター」と連携した展示や講座の開催
【スポーツ振興】
★東京2020オリンピック・パラリンピック開催に伴う事前合宿の誘致
○市民参画による検討組織を立ち上げ、交流プログラムを具体化
★富士山女子駅伝の開催
○サイクルツーリズムの推進として、安全で走りやすいルート設定やバイシクルピットの設置などの検討
★「ウルトラトレイル・マウントフジ」でのおもてなし
○富士総合運動公園のテニスコートAコートの全面改修
★総合体育館建設に向け基本計画の策定

6 人にやさしい便利で快適なまち

【都市計画】
★居住や都市機能を誘導・集約する区域などを定める「富士市立地適正化計画」の策定
★市全体の産業活力の向上や既存集落の維持に向け、「市街化調整区域の土地利用方針」の策定
★新富士駅南地区での用途地域や地区計画などの変更
【市街地整備】
★JR富士駅北口における再開発の準備組合の取り組みを支援
★柳島広町8号線の整備完了
★JR新富士駅富士山口駅前広場の改良工事完成
★新富士駅南地区での、田子浦往還通り線の一部を供用開始
★新富士駅南地区の商業地域での、関係地権者を対象とした勉強会の開催や開発事業者への働きかけ
【公共交通・道路整備】
★松野地区でコミュニティ交通の導入に向け検討
○岳南電車など民間事業者の運行支援
★まちなか循環バス「ぐるっとふじ」の利用促進
★バスロケーションシステムの導入に着手
★本市場大渕線と新々富士川橋に関連する五味島岩本線などの整備の推進
○富士駅周辺地区の歩道のバリアフリー化の推進
【公園・緑地】
○富士川緑地右岸の野球場整備の推進と、左岸の再整備に向けた用地の取得
○「(仮称)富士南公園」や「(仮称)吉添公園」の整備
○中央公園での民間活力を導入した軽飲食店の開店により、にぎわいと利用者の利便性向上を図る
○「富士市広告景観賞」の創設
【移住定住】
★「中小企業等奨学金返還支援補助金」の創設
★移住定住のポータルサイトの開設
★移住体験ツアーの実施
★「スミドキU(アンダー)-40プラス」での若者世帯の転入促進
★「空き家バンク」の創設
○「(仮称)富士市営住宅再編計画」の策定に着手

7 市民と創る新たなまち

【コミュニティ活動】
★住民主体の地区まちづくり活動のあり方などについて、幅広く意見を求めるための懇話会の開催
★地区役員の担い手となり得る人材の育成を図るための講座の実施
○改築工事が完了した富士南まちづくりセンターの供用開始、青葉台まちづくりセンターの多目的室の増築及び既存棟の改修、神戸まちづくりセンターの外構整備、岩松まちづくりセンターの改築に向けた実施設計
○市民協働事業提案制度の運用見直し
【男女共同参画】
★事業所を対象にした「ワーク・ライフ・バランスセミナー」の開催
★女性の働き方や生き方をテーマとした講演会の開催
○性的マイノリティなどの多様性が理解され、一人一人が個性と能力を発揮できる社会を目指し、「男女共同参画人権講演会」の開催
【多文化共生】
○タブレット端末の導入による、外国人市民への窓口対応の強化
★日本語学習支援の充実や「やさしい日本語」の普及促進
【国際交流】
○アメリカ合衆国オーシャンサイド市と中国嘉興市への少年親善使節団の派遣
- 写真あり -
( 写真説明 )オーシャンサイド市
( 写真説明 )嘉興市

【中核市移行の検討】
○広報ふじや市ウェブサイトなどへの検討状況の掲載のほか、講演会や市民説明会などの開催
【富士市富士川町合併10周年記念事業】
○記念シンポジウムの開催
【広域行政の推進】
★「図柄入り富士山ナンバープレート」の普及促進
【ブランドメッセージ】
★魅力発信チーム「ふじ応援部」のメンバー養成講座の開催
★ブランドメッセージソングの活用
○ウェブサイトで、富士青春市民の取り組みを紹介
- 写真あり -
( 写真説明 )富士青春市民ウェブサイト

いただきへの、はじまり 富士市

本市ブランドメッセージ「いただきへの、はじまり 富士市」のボディコピーには、「このまちに暮らすと、目線が上がる。だって、そこには日本一の頂があるから。このまちに暮らすと、心が広がる。だって、ここにはどこまでも続く海があるから。気づけば、いつも恵みの中。だから、どんな一歩だって踏み出せる。毎日がはじまり。じぶんの頂へと歩んでいこう。」と記しています。
市民の皆さんや富士市にゆかりのある青春市民一人一人が、みずからの頂に挑もうとする力、私は、この力こそが本市の都市活力であり、一人一人の力は小さくとも、それらがつながっていけば、次代を切り拓(ひら)く大きな力となって、富士市を飛躍させることができると確信しています。
- 写真あり -
( 写真説明 )富士市ブランドメッセージとボディコピー
添付ファイル
※PDFを初めてご覧になる方は、ソフト(Adobe Reader)のダウンロードが必要です。
「Get Adobe Reader」のボタンをクリックし、説明に従いAdobe Readerをダウンロードして下さい。
Get Adobe Reader
〒417-8601 静岡県富士市永田町1丁目100番地 電話 0545-51-0123 ファクス 0545-51-1456
E-mail kouhou@div.city.fuji.shizuoka.jp