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【広報ふじ平成29年】雫石通信

雫石通信

このコーナーでは、平成25年11月1日に友好都市提携を結んだ岩手県雫石町(しずくいしちょう)から、旬な情報を定期的にお届けします。
- 写真あり -
( 写真説明 )雫石町観光キャラクター「しずくちゃん」

第12回「上和野馬頭観世音(かみわのばとうかんぜおん)」

◆雫石町の国有形文化財
雫石地方では、江戸時代以降、人々と馬とのかかわりが深くなるにつれ、馬は信仰の対象となっていき、各地で馬頭観音(馬頭観世音)が祭られるようになりました。雫石町上野下沢田(うわのしもさわだ)にある上和野馬頭観世音本堂と旧堂は、古くから馬と深いかかわりのあった雫石町の歴史文化をあらわす特徴的な建物としての価値が広く認められ、平成28年8月1日に、国有形文化財に登録されました。
本堂は、大正3年(1914年)に建立され、建物のつくりもさることながら、内外の装飾彫刻にも目を引かれます。作者は、伝承及び作風から、秋田県中仙町(なかせんまち)豊川(現・大仙市)出身の宮大工・橋市蔵と推定されています。彼は、屋号から「円満造(えまぞう)さん」と呼ばれ、秋田県内をはじめ、各地に彫刻の傑作を残したことで知られています。彼が雫石町滞在中に覚えた民謡「どどさい節」を秋田県内に持ち帰ってつくり直したものが「ドンパン節」になったという逸話も残っています。
旧堂は、江戸時代中期から後期に建立されたと推定され、その後明治14年(1881年)に大規模な改修が行われ、現在の本堂建立時に今の場所に引き家されました。全体的には質素なつくりの建物ですが、かつては本堂として地域住民の心のよりどころでした。また現在は通称「絵馬堂」として堂内外に多くの絵馬を収蔵していて、馬にかかわる信仰の歴史を知ることができます。

こちら編集室

2・3ページで紹介した「富士青春市民」ポスターを、市内各所に掲示しています。皆さんもごらんいただけたでしょうか?私も日々、「自分らしい一歩」を意識して生活しています。「今日こそは一回で、きれいに駐車しよう」「まだ話したことがないあの先輩に話しかけてみよう」など、一つ一つは小さな挑戦ですが、達成できた喜びと新たなチャレンジに対するワクワク感が絶えません。毎日のステップを重ねることで「いただき」に近づけるよう、日々精進します。(ぴ)

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