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市は、ことし4月1日に「富士市ユニバーサル就労の推進に関する条例」を施行し、「ユニバーサル就労」を推進することとしました。これは、行政と議会、市民の皆さんが一丸となって推進していく全国初の取り組みで、大きな注目を集めています。
今回は、ユニバーサル就労支援のイメージや就労支援センターの役割についてお知らせします。

　就労意欲がありながらさまざまな理由により働きたくても働くことができない人が多くいます。このような人を含む全ての人が、社会経済活動に参加できるよう推進していくのがユニバーサル就労支援です。障害者の就労支援を図る条例などは県内の他市にもありますが、富士市では全国に先駆け、働きたい市民全てを対象にした条例を制定・施行しました。
　ユニバーサル就労支援を推進することで、私が目指す都市像である、「市民一人一人がかけがえのない個人として尊重され、生き生きと暮らし、明るい未来へ向かってチャレンジする『生涯青春都市　富士市』」の実現に近づくのではないかと考えています。
今後はこの取り組みを通じ、既存のさまざまな就労支援のすき間を埋めていくとともに、各相談窓口との連携をさらに深めていきたいと考えています。

ユニバーサル就労は、障害や引きこもり、家庭の事情などさまざまな理由により働きたくても働くことができない状態にある全ての人が、その個性や意欲に応じて、みずからが選択した仕事に従事し、社会経済活動に参加することを言います。

◆ユニバーサル就労支援のイメージ
- 図表あり -
（図表説明）ユニバーサル就労支援のイメージ図

■就労準備支援事業
生活保護受給者及び生活困窮者に不足しがちな就労に必要な知識・技能などを補うため、就労に向けた準備支援を行います。

■就労困難者就労支援事業
就労困難者に対し、アセスメント（聞き取り・評価）やキャリアカウンセリングを行い、個々の特性に合わせた就労支援を実施します。

■協力企業等開拓事業（受け皿開拓）
就労困難者に多様な働き方を提供できる企業などを調査・訪問し、協力いただける事業所を開拓し、就労・就職につなげます。

■企業支援事業（支援つき就労）
ユニバーサル就労に協力をいただいた事業所での雇用継続のため、就労者や事業所に対する相談・支援を行います。

■市民ネットワーク推進事業
ユニバーサル就労の考え方を、より多くの市民や企業の皆さんに理解してもらうための周知・啓発を行います。

ユニバーサル就労の実施状況は、今後、専用ウェブサイトや専用SNS、メールマガジンで配信します。

ユニバーサル就労を推進するための中核施設として、対象者に対する相談・研修などの具体的な支援、協力企業の開拓など、多くの主要事業を展開していきます。

- 写真あり -
（ 写真説明 ）センターの様子

●一般就労からユニバーサル就労の相談まで、ワンストップで対応
ユニバーサル就労支援センターは、若者のためのキャリアデザイン支援室「ｆきゃる」、くらし・しごと相談窓口、福祉相談室、マザーズコーナー（ハローワーク富士）などを含む富士市就労総合支援センターと隣接しており、職業紹介・就業相談や就労するまでの生活相談などの窓口からもユニバーサル就労相談へワンストップでつながります。

●多様な職業訓練・就労支援の提供
専用の相談ブースを設けて、相談者のニーズを確実に把握するとともに、評価を行います。
また、対象者の個性や能力に応じて、必要な訓練や能力開発などを実施するほか、協力企業での就労訓練などにも同行し、切れ目のない継続した支援を行います。
- 写真あり -
（ 写真説明 ）就労訓練の様子

〔基本情報〕
相談料／無料
開館時間／月〜金曜日（祝休日、年末年始を除く）　8時30分〜17時15分
所在地／富士市フィランセ東館1階　（富士市本市場432-1）
問い合わせ／ユニバーサル就労支援センター　電話　62-7520

対象者の皆さんに活躍の場を提供するユニバーサル就労協力企業を募集しています。社会の支え手を１人でも多くふやすために、また、対象者の皆さんが、社会の中で居場所を見つけられるよう、ご協力をお願いします。

●協力企業になると…
・ワークシェアで業務効率化
・人材の有効活用
・人材不足の改善　が期待されます。

詳しくは、ユニバーサル就労支援センター　向笠（むかさ）　方へお問い合わせください。
電話　080（6988）6055

　ユニバーサル就労支援センターは、自立した生活を送ることができる社会を実現するための中核施設として開所しました。この事業は3年前に市民が行った署名活動によりスタートしました。多くの人々の思いをのせた事業の基礎づくりから携われることは、大きな喜びであるとともに責任を痛感しています。
　ユニバーサル就労支援センターでは、複合的な課題を持ちながら、自分一人では就労への解決の糸口が見つからない人に個別に寄り添い、オーダーメードの支援をします。また、利用者に対してどんな対応をしていけばよいのかなど、協力企業への支援も同時に行います。
　「働きたくても働くことのできない」全ての人が「生きがい・働きがい」を感じられる社会づくりには、市民・事業者・事業者団体の人々の協力が必要不可欠です。「私は会社で働いています」と言える仕組みづくりを進めていきますのでご理解、ご協力をお願いします。

【問い合わせ】
生活支援課　電話　55-2886　ファクス　55-2987　くらし・しごと相談窓口　電話　64-6969
- 写真あり -
（ 写真説明 ）ユニバーサル就労支援センター長　向笠（むかさ）弘之さん