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【広報ふじ平成28年】里親ってなぁに?

里親ってなぁに?

「里親制度」は、児童福祉法に基づいて、里親になることを希望する家庭のもとでの養育を子どもたちに提供する制度です。
子どもは、親の愛情に恵まれた家庭で育てられることが望ましいですが、私たちの身近には、経済的困窮や虐待、親の行方不明など、さまざまな事情で家庭での養育ができなくなった子どもたちがいます。
そのような子どもたちを自分の家庭に迎え入れ、温かい愛情と正しい理解を持って養育する人のことを「里親」と言います。

里親の種類

●養育里親
 さまざまな事情により家族と暮らせない子どもを、再び暮らせるようになるまで、または自立できるようになるまでの一定期間、自分の家庭に迎え入れて養育する里親です。

●専門里親
 養育里親のうち、虐待、非行、障害などの理由により、専門的な援助を必要とする子どもを養育する里親です。専門里親になるためには、3年以上の養育里親経験などの要件があります。

●養子縁組希望里親
 将来にわたって親が養育していく見込みがなく、養子縁組が望まれる子どもを自分の養子として養育することを希望する里親です。養子縁組の成立には、家庭裁判所の審判・許可が必要です。

●親族里親
 実親が死亡、行方不明などにより養育できない場合に、祖父母などの親族が子どもを養育する里親です。

里親になるまでの流れ

里親になるためには、つぎの手続が必要です。

[児童相談所または、こども家庭課に相談]
 里親制度について説明します。里親について理解し、家族同意の上、申請書をこども家庭課へ提出してください。
   ↓
[児童相談所の面接・家庭訪問研修受講(講義・施設実習)]
 児童相談所の担当職員が家庭訪問し、調査を行います。その間、里親制度に関する研修を受講していただきます。
   ↓
[児童福祉審議会で審議(年2回)]
 児童福祉審議会などでの審議を経て里親として認定されると、里親名簿に登録されま
す。
   ↓
[県知事が認定・里親登録]

※認定・登録後、子どもの面会や交流を重ねて相性の確認を行い、委託になります。
※養育里親は5年、専門里親は2年ごとに更新研修があります。

里親Q&A

【Q】
里親になるために資格は必要ですか?
【A】
一定の要件を満たしていれば、特別な資格は必要ありません。「子どもが大好きで、明るく健康的な家庭」であることを望みます。
※要件について詳しくは、こども家庭課または富士児童相談所にお問い合わせください。

【Q】
子どもの養育費は誰が負担するのですか?
【A】
子どもの年齢や状況に応じて、生活費や教育費など一定額の経費が公費で支給されます。また、養育里親や専門里親については、里親手当も支給されます。

【Q】
何人まで養育ができますか?実子がいても里親になれますか?
【A】
養育里親の場合は4人、専門里親の場合は2人まで、同時に養育できます。なお、実子がいても里親になることは可能ですが、委託児童と合わせて6人を超えることはできません。

【Q】
子育て経験がないのですが、疑問や悩みを相談することはできますか?
【A】
里親が安心して活動できるよう、研修以外に、里親専門の相談員などが電話や訪問により里親の話を聞き、一緒に解決方法を考えます。また、地域の里親の会による支援や交流活動もあります。
初めから完璧な里親はいません。子どもと一緒に生活を楽しみ、学ぶ姿勢が大切です。

里親の会「ふじ虹の会」

 「ふじ虹の会」は、富士・富士宮市在住の里親認定者で、会の活動に賛同している人などで構成されています。会では、児童養護施設の職員と里親が、子育てなどについて気軽に話し合う場を設けています。また、施設にいる子どもを週末に里親家庭に迎え入れる「ショート・ルフラン」という活動なども行っています。

【インタビュー】
 自身も里親として子どもを養育している、「ふじ虹の会」会長の坂間 多加志(たかし)さんに聞きました。

富士・富士宮地区の里親の会 「ふじ虹の会」会長
坂間 多加志さん
- 写真あり -

◇「ふじ虹の会」の会員
 現在、「ふじ虹の会」の富士市の会員数は14家庭ほどで、会員のほとんどが養育里親です。会員の年代は50代以上が多く、自分たちの子がいない家庭や、自分たちの子を育て終えた家庭が里親になることが多いです。もちろん、自分たちの子もいて、子育て中の家庭が里親登録をする場合もあります。

◇里親としての体験談
 血がつながっていないと、「家族になりにくい」「家族として受け入れにくい」などといった心情や抵抗感があるかもしれません。しかし、同じ物を食べ、一緒にお風呂に入り、一緒に寝るという生活をしていると、気づくとうちの子どもになっていくんですよね。自然と家族になり、家族としての営みができます。何げない日々の生活を子どもに伝えられることが大きな喜びであり、楽しみですね。

◇ぜひ、子育て世代が里親に!
 子育て世代の方が、里親についてもっと知り、さらにはその子育て世代が里親になってほしいと思います。自分の子どもを育てながら里親になるのは大変かもしれませんが、子育て世代はリアルタイムで子育て情報を得ることができます。また、同年代の人も子育てをしているので、共通の悩みを相談しやすいです。自然にサポートを得られるため、里親に向いていると思います。

◇里親になってみませんか?
 以前、「日本の児童福祉は重くて、暗いイメージがある。自分たちの子がいても、家庭で暮らせない子どもを受け入れることはよいことだから、もっとオープンに、明るいイメージでできればいい」と言われたことがあります。
 里親になることは、責任もついてきますが、明るく、肩の力を抜いてやっていただきたいですね。

問い合わせ

こども家庭課(市役所4階) 電話:55-2763 ファクス:51-0247
富士児童相談所(本市場441-1) 電話:65-2208
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