同じ市内でも、想定される災害やその被害は、地域によって大きく異なります。自分の住む地域の災害の危険性を、正しく理解し、起こり得る災害をイメージしておくことで、効率的かつ効果的な防災対策ができます。
◆地震災害
静岡県第4次地震被害想定によると、南海トラフ巨大地震が発生した場合、市内全域にわたり、震度6弱〜6強の揺れに見舞われ、東日本大震災のように強弱を繰り返しながら、最大3〜4分間揺れが続くと想定されています。立っていられないような揺れに備えて、家屋の耐震補強や、家具の固定、ガラスの飛散防止など、家庭内の対策をしておきましょう。
また、静岡県中西部沿岸地域では、さらに甚大な被害が想定されており、外部からの富士市への支援はおくれると考えられます。
→防災マップ1・2ページを確認
◆液状化
地震の揺れで、地下の水と砂の粒子がバラバラの不安定な状態になり、比重の軽い水が地表面にしみ出したり、噴き出したりする現象です。液状化が発生すると、マンホールが浮き上がったり、地盤が沈下し、建物が傾いたりする恐れがあります。
液状化が発生する可能性のある地域は、市内では、東部に広く分布しますが、埋立地や造成地でも発生する可能性があります。
→防災マップ5ページを確認
◆津波災害
静岡県第4次地震被害想定によると、市内の海岸に到達する津波の高さは、最大6メートル、到達時間は、1メートルの津波で3分、死者は最大で90人に上るとされています。
市では、津波による死者数を0にするため、津波避難行動計画と津波避難マップを作成しました。
◎津波避難行動計画
津波からの避難の基本的な考え方を示しています。
◎津波避難マップ
避難の目標地点や経路を書き込むことができます。津波の浸水が予想される地域に住んでいる人は、事前に、避難目標地点や避難経路を決めておき、いざというときに、迅速かつ的確に避難できるよう、自分だけの避難マップをつくっておきましょう。
→防災マップ3・4ページを確認
◆富士山噴火
富士山は、1707年に、宝永火口から噴火した後、現在まで静かな状態が続いています。
しかし、地下深くでは、今でもマグマが活動している活火山です。噴火した場合に想定される影響範囲(溶岩流、火砕流、噴石、降灰など)と、噴火警報や噴火警戒レベルなどの情報の意味を理解し、避難すべき段階をあらかじめご確認ください。
→防災マップ12・13ページを確認
◆土砂災害
土砂災害とは、崖崩れ、土石流、地すべりのことを言い、勾配の急な山や崖、渓流のある地域に発生します。土砂災害のほとんどは、雨や地震に起因して突然発生します。雨に起因するものは、事前に情報収集すれば、避難することができます。
大雨が予想される場合には、気象情報の収集を行い、身の危険を感じたら、早目の避難を心がけてください。
→防災マップ11ページを確認
◆洪水災害
近年、全国的に集中豪雨が増加し、短時間で河川が増水して被害が発生する事例がふえています。市では、富士川、潤井川、沼川・小潤井川・和田川・滝川・赤淵川・江尾江川の洪水ハザードマップを作成しました。市ウェブサイトでもごらんになれます。
→防災マップ7・8ページを確認
※対象地区に配布されている下のハザードマップもあわせてごらんください。
- 写真あり -
( 写真説明 )ハザードマップ