【広報ふじ平成26年】「多文化共生」のまちづくり(1)
ともに暮らし、ともに地域をつくる
「多文化共生」のまちづくり
「多文化共生」とは、国籍や民族などの異なる人々が、互いの文化的な違いを認め合い、対等な関係を築こうとしながら、地域社会の構成員としてともに生活していくことです。
外国人とともによりよい暮らしを送るためには、どうしたらよいのか考えてみましょう。
- 写真あり -
( 写真説明 )書道体験(国際交流フェア)
( 写真説明 )着物着つけ体験(国際交流フェア)
( 写真説明 )抹茶体験(富士見台地区の新年交歓会)
市内にはどのくらいの外国人が住んでいるの?
■富士市に住む外国人は4,434人(1月末時点)
現在、市内には、総人口の約2%に当たる4,434人の外国人が住んでいます(左グラフ参照)。
最も多いのは、ブラジル人で1,399人、次いで、中国人が840人、フィリピン人が765人となっています。
主に、製紙工場などへの就労目的で住んでいる人が多く、そのほかには、留学や研修のために来る人、日本人との婚姻などによって移住する人など、さまざまな理由で生活しています。
- 図表あり -
(図表説明)外国人登録者数の推移
■地区別に見た外国人居住者数
外国人居住者数を地区別に見ると、吉原地区が451人と最も多く、次いで、広見地区が329人、富士見台地区が314人となっています(左表参照)。これらの地区に外国人居住者が多い理由として、公営住宅や雇用促進住宅などがあることや、頼れる友人・知人がいることなどが挙げられます。
- 図表あり -
(図表説明)地区別外国人居住者数(平成26年1月末時点)
外国人と日本人、どう思っているの?
日常生活の中で思っていることを過去のアンケートから見てみましょう。
※平成25年度市政モニターアンケート(回答者数97人)集計結果、国際交流フェア(ことし2月)での外国人市民アンケート(回答者数36人)集計結果、平成23年発行「富士市国際化推進プラン」から一部抜粋。
■外国人
◇「富士市が住みやすい」と感じるのはどんなところですか?
・病院や学校などに通訳がいる
・外国人への支援をしてくれる場所や情報を入手できる場所がある
・日本語の勉強ができるところがある
◇生活面で困っていることは?
・行政機関などから届く郵便物を読むことができない
・学校からの連絡内容がわからない
・子どもが日本語や、学校の授業を理解できない
・日本人との交流機会がない
◇日本人とつき合っていく上で、望むことは何ですか?
・日本の習慣などを知りたい
・日本語を学びたい
・母国の文化や習慣を理解してほしい
・地域の行事などに参加したい
■日本人
◇外国人と共生できていると思いますか?
- 図表あり -
(図表説明)アンケート結果の円グラフ
◇外国人と共生できていないと思うのはなぜですか?
・外国人との交流の場が少ないから
・外国人同士の集まりができている気がするから
◇日本人と共生するために、外国人に必要だと思うことは?
・日本の文化などを理解すること
・生活ルールを守ること
・地域の行事に参加すること
・日本語を話せるようになること
◇お互いに歩み寄るためには?
・相手を理解し、思いやること
・生活ルールを説明すること
・「やさしい日本語」(※)を使うこと
※「やさしい日本語」とは?
外国人や子どもにもわかりやすい、簡単な日本語のこと。
・土足厳禁→靴を脱いでください
・震度→揺れの大きさ など
地域でできることは何かを考える
長年、外国人からの相談を受けてきた
内山(うちやま) まゆみさん(厚原)
- 写真あり -
私は、約20年間、市の市民相談室通訳として、外国人の相談を受けてきました。近年では、富士市で生活し続けたいと考える外国人がふえ、相談内容も生活に密着した、年金や福祉、児童手当など複雑で多岐にわたっています。
そのような中、外国人は、生活のルールや言葉の違いなどから、日本人と交流することに不安を感じています。子どものいる世帯であれば、子どもが通訳代わりになり、地域の人と意思疎通が図れますが、そういう世帯ばかりではありません。
そこで、外国人と日本人が上手につき合っていくためには、地域での取り組みが大切になります。地区によっては、通訳を配置したり、回覧板文書を翻訳したりしているところもありますが、ふだんから声かけをし、お互いに困っていることなどを聞き、その解決策を話し合えるとよいですね。
まずは、地域の中で話し合いや交流の場を設け、自分たちの地域では何ができるのかを考えることが必要ではないでしょうか。
- 写真あり -
( 写真説明 )イベントに参加する外国人
添付ファイル
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広報広聴課 (市庁舎8階北側)
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