【広報ふじ平成25年】特集 生きがいと自立のために(1)
生きがいと自立のために
現場の声からみる障害者就労の「今」
現在、障害のある人の自立や社会参加の動きが高まってきています。その中で、注目されているのが「障害者の就労」です。
そこで、今回は、福祉事業所と一般企業における障害者の就労について現場の声を紹介します。
Case1 福祉事業所で働く
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( 写真説明 )部品を包むクッション材をのばす利用者の皆さん
( 写真説明 )販売用の袋にシールを貼る
( 写真説明 )市役所2階市民ホールでの対面販売
■就労継続支援事業所の場合
◎就労継続支援事業所とは
障害者が通う事業所には、「就労継続支援事業所」や「就労移行支援事業所」などがあります。
就労継続支援事業所は、一般企業などでの就労が困難な障害のある人に、働く場を提供するものです。そこで働く皆さんは、自主製品(授産品)の製造・販売などのほか、知識や能力の向上のために必要な訓練を受けています。
現在、市内には、19か所の就労継続支援事業所があり、約400人の障害者が働いています。
■自分がつくったものが売れるとうれしい
◇「まつぼっくり」に通う木本(きもと)舞さん(比奈)
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私は、特別支援学校を卒業してすぐにここに通い始めました。お菓子が大好きだったので、お菓子づくりのできる「まつぼっくり」を選びました。
主に、調理室でクッキーなどをつくっています。生地を同じ量にはかって分けることが難しいですが、作業は楽しいです。「コロマロ」づくりには、自信があります。
調理室での作業は、1日中立ちっぱなしで大変ですが、休憩時間はみんなと話ができるので楽しいです。
販売に出かけたとき、お客さんに「コロマロ」を勧めました。自分がつくったものが売れると、うれしくなります。
皆さん、「まつぼっくり」のお菓子をよろしくお願いします。
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( 写真説明 )マシュマロとシリアルを使ったお菓子「コロマロ」
■事業所で働くことは一つの社会参加
◇「まつぼっくり」所長 荻野 克雄(かつお)さん(今泉7)
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「まつぼっくり」には、心身や脳に障害のある20〜56歳の人が通い、自主製品であるお菓子づくりのほか、クッション材づくりなどをしています。なるべく同じ作業が続かないように配慮し、通所者に働く喜びや楽しさを知ってほしいと思っています。
また、製造だけではなく、自主製品の販売も行っています。地域の祭りのように対面販売できる場はとても大切です。全員が交代で参加しますが、人と交流することで、みんな生き生きとします。さらに、地域や周囲の人に、障害者を知って理解してもらうことにもつながります。通所者が、困ったときに声をかけてもらえるようになるといいですね。
障害者にとって、事業所に通い働くことや、人と交流することは、一つの社会参加なのです。
★心を込めてつくった授産品を紹介します
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( 写真説明 )EMぼかしなど(ふじひろみ)
( 写真説明 )竹炭パック(夢の丘工房)
( 写真説明 )紙バンドのかご(アクティブ)
( 写真説明 )ティッシュケース(ひめな)
( 写真説明 )せっけんなど(竹の子)
( 写真説明 )ふじ山キャンドル(ふじばら作業所)
( 写真説明 )トイレットペーパー(くすの木学園)
( 写真説明 )アクリルたわしなど(吉原つくし)
( 写真説明 )オレンジパワーせっけん(市民ふれあいバンク)
( 写真説明 )パン(ふれあいショップあゆみ)
( 写真説明 )キーホルダーなど(鷹身工芸社)
( 写真説明 )コースター(きぼうの里)
授産品は、市役所2階「カフェあっぷる」前またはフィランセの無人販売で購入できます。詳しくは、障害福祉課、または社会福祉協議会(電話 64-6600)へお問い合わせください。
添付ファイル
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広報広聴課 (市庁舎8階北側)
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