【広報ふじ平成25年】子宮頸がん検診を受けましょう!
20〜30代の発症が急増中!子宮頸(けい)がん検診を受けましょう!
子宮頸がんの発症年齢は、主に30〜40代ですが、近年、20〜30代に急増しています。発症する前に発見できれば、子宮を摘出せずに完治でき、その後は、妊娠・出産することもできます。そのため、定期的に検診を受けることが大切です。
■子宮頸がんとは
「子宮頸がん」は、子宮の入口部分にできるがんで、ほとんどがHPV(※)(ヒトパピローマウイルス)の持続感染が原因と言われています。自覚症状はほとんどなく、かなり進行するまで気づきにくいがんです。がんが進行すると、不正出血、血液のまざったおりもの、下腹部の痛みなどが起こります。さらに進行すると、手術の範囲が広くなったり、放射線療法や化学療法が必要になったりします。また、骨盤近くから子宮を取り除く手術になると、むくみ、排尿・排便の障害などの後遺症を残すこともあります。
※HPVは、皮膚や粘膜に存在する、誰もが持つウイルスです。
■女性の約80%が一度はHPVに感染
HPVは、性体験のある女性の約80%が一生に一度は感染すると言われています。避妊具で感染のリスクを下げることはできますが、ウイルスはカバーしきれない部分にも存在するため、確実に防げるわけではありません。感染した場合、ほとんどは自然消滅しますが、長期間感染し続けると、がんになる可能性があります。
平成23年度の子宮頸がん検診では、市内で11人が発症していることがわかりました。
- 図表あり -
(図表説明)子宮頸がんの部位
(図表説明)子宮頸がんが発生する過程
(図表説明)子宮頸がんの罹(り)患者数(推計)
■子宮頸がん検診の内容
子宮頸がん検診は、子宮頸部から採取した細胞を顕微鏡で観察し、異常がないかを調べる「細胞診」を行います。
【検診の流れ】
医師による問診
↓
視診・内診・細胞診・HPV検査(希望者のみ)
↓
(約3週間後)検診結果の返却・受け取り
※検査結果の確認までが検診です。受けたままにせず、しっかり結果を確認しましょう。
★HPV検査を受けましょう
HPV検査とは、細胞診と同じく子宮頸部の細胞を使い、HPVに感染しているかを調べます。現段階で異常がなくても、将来的に危険性があるかがわかります。
「細胞診」と「HPV検査」の2つの検査を併用すると、より正確な判定ができます。
手おくれになる前に、早目の検診を
子宮頸がんは、20〜30代の女性がかかるがんの中では、乳がんに次いで多く、近年、比較的若い世代で罹患率が上昇しています。
がんの発症を防ぐためには、自覚症状がない早い段階で病変を見つけることが重要です。早期に発見することで、子宮の摘出手術を避け、将来元気な赤ちゃんを出産することもできます。
国内の検診受診率は20%程度と非常に低いのが現状です。これは、子宮がん検診に対する情報が少ないために、過度な不安感や抵抗感を持つ女性が多いからだと思われます。しかし、実際の検診は、個人差はありますが、特に強い痛みはなく、内診台での診察もほとんど1分以内で終わります。
ぜひ、積極的に検診を受けるようにしましょう。
- 写真あり -
( 写真説明 )富士レディースクリニック院長 中山真人(まさと)医師
■検診費用と検診間隔
市では、20歳以上の女性に子宮頸がん検診を実施し、検診費用の7〜8割を公費で補助しています。
【検診費用】
1回1,400円
※なお、40歳以上の女性のうち、不正出血などの有症状者は、子宮体がんの検査もあわせて計2,000円で受診できます。
【検診間隔】
20〜39歳/年1回
40歳以上/2年に1回
市は、今年度から、子宮頸がん検診無料クーポン券の対象者のうち、31歳・36歳・41歳の希望者に対して、HPV検査を無料で実施しています。対象者のクーポン券には「HPV対象」と記載されていますので、ご利用ください。
※対象でない人は自費での受診になります。料金は、受診する各医療機関にお問い合わせください。
- 写真あり -
( 写真説明 )クーポン券
検診は、市内の婦人科・産婦人科で受診できます
- 図表あり -
(図表説明)市内で検診を受けられる医療機関
★定期的な検診を受けましょう。
※一次予防として、中学1年生〜高校1年生の女子には、子宮頸がん予防ワクチン定期接種を行っていますが、現在、厚生労働省の勧告により、定期接種の積極的勧奨を一時控えています。
【問い合わせ】
健康対策課(フィランセ)
電話:64-8992 ファクス:64-7172
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広報広聴課 (市庁舎8階北側)
電話:0545-55-2700 ファクス:0545-51-1456
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