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【広報ふじ平成25年】戦争を語り継ぐ−保育園の現場から−

戦争と平和 戦争を語り継ぐ−保育園の現場から−

8月15日は68回目の終戦記念日です。
戦争を知らない世代がふえている今、どのように戦争は伝えられているのでしょうか。
今回は、市立保育園の取り組みを紹介します。

広見保育園〜 「食」から戦争を伝える

 広見保育園では、昨年、子どもたちにとって一番身近でわかりやすい「食べ物」に焦点を当て、戦争を伝える学習をしました。
 職員がもんぺを履いて寸劇を行い、その中で芋茶がゆをつくりました。芋茶がゆは、ジャガイモと少しの米をお茶で煮て塩のみで味つけしたものです。
 近藤妙子(たえこ)園長は「子どもたちに『戦争中は1日1回、これだけしか食べられなかったんだよ。もっと食べられないこともあったんだよ』と伝えると、『いやだ』『お腹が空く』という声があちこちから上がりました。豊食の今だからこそ、戦時中の空腹を少しでも実感してくれればいいですね」と話します。また、「最近は、家庭で戦争の話をすることはあまりありません。そのような中で、子どもたちが『戦争のころの御飯を食べたよ』などと家で話し、それが家族の中で戦争のことを話すきっかけになればと思います」と期待を込めて語ります。
 ことしは戦時中に食べられていたお焼きをつくる予定です。

- 写真あり -
( 写真説明 )もんぺを履いての職員劇
( 写真説明 )芋茶がゆを食べる園児
( 写真説明 )芋茶がゆ

中野保育園〜歌と語りで戦争を伝える

 中野保育園では、昨年、8月1〜9日を平和学習週間とし、読み聞かせやテレビCMでおなじみの歌 「まあるいいのち」を園児と歌いながらのパネルシアターを行いました。

- 写真あり -
( 写真説明 )絵本の読み聞かせ

「生きている」ことが「平和」だと伝えたい

 私は平和学習週間中、各教室を何度も回り、園児の年齢に合った絵本の読み聞かせなどをします。子どもたちは真剣に聞いていますよ。全部はわからなくても、子どもなりに何か感じているのだと思います。
 きっかけは、以前勤めていた保育園で、地域の人に戦争のことを語ってもらったことでした。その語りに感銘を受け、子どもたちに 戦争を伝えるためにできることは何かと考え、今の活動を始めました。私自身、戦争を体験した両親の話を聞いていて、「戦争をしてはいけない」と伝えたいという思いもありました。
 戦争のことは、これからも伝えていくべきです。そして、今「生きている」「命がある」ことこそが「平和」なのだと感じてほしいですね。

- 写真あり -
( 写真説明 )中野保育園主任保育士 影山俊子(としこ)

戦争を知り平和を考えよう

■2013 平和のための富士戦争展
とき/8月13〜18日 9〜17時
ところ/ロゼシアター1階展示室
入場料/無料
問い合わせ/「平和のための富士戦争展」実行委員会事務局 加藤 方 電話 61-2722

■ミニミニ原爆展
とき/8月6〜15日
ところ/中央図書館本館1階エントランスホール

■平和を学ぶ講座
とき/8月25日、9月8・22日、10月6日、11月10・24日、12月8日の各日曜日と10月19日(土曜日)9時30分〜11時30分 計8回
ところ/鷹岡まちづくりセンター2階第2会議室
内容/地域の戦争の歴史や戦争体験者の話など
受講料/無料(別途資料代がかかります)
申込期限/8月21日(水曜日)
問い合わせ/平和のための富士戦争展実行委員会内「講座運営委員会」 土屋 方 電話 71-4016 山崎 方 電話 090-2948-2801
添付ファイル
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