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【広報ふじ平成24年】特集 災害ボランティア(2)

富士市災害ボランティア連絡会

「ともに協力する」体制づくり

 富士市災害ボランティア連絡会を構成する11団体は、大規模災害の発生時はもちろん、平常時から行政や社会福祉協議会と連携し、いざというときのために活動しています。

■富士市災害救援バイク隊ペガサス
 バイクの機動力を最大限に生かし、災害時に避難所への情報伝達や医薬品などの救援物資を輸送します。
【災害発生の初期活動における情報収集】 
 バイクは災害発生時に、自動車では通行が困難な狭い場所で、迅速に活動できます。また、災害発生の初期活動では、道路渋滞に影響されることなく、いち早く地域の情報を収集し、市や警察に提供します。
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( 写真説明 )代表 小澤美砂子(みさこ)さん(依田橋町)

■富士市アマチュア無線非常通信協力会
 アマチュア無線資格を持ち、災害時に被災地の情報収集や避難所間の連絡、災害対策本部との情報交換などを行います。
【無線を使って市内全域と通信】
 無線は、災害時公共の電波が使えないときに力を発揮します。災害が発生したら、その場でアマチュア無線局の本部を立ち上げ、ほかのアマチュア無線局と連絡を取り合い、市と連絡がとれる体制をつくります。
- 写真あり -
( 写真説明 )会長 西村密雄(みつお)さん(入山瀬)

■富士市まとい会
 市内の消防団の分団長以上を経験したOBが組織する団体。災害時は、地区単位で過去の経験を生かした活動をします。
【迅速に地区の状況に合ったアドバイスをします】
 まとい会は、消防団で培った経験から、緊急時でも、迅速で的確な判断をすることにたけています。災害時は、各地区の自主防災会と協力して、地区の状況に合わせたアドバイスをします。
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( 写真説明 )会長 諸星(もろほし)光男さん[右](三ツ沢) 副会長 野村和稔(かずとし)さん(永田町2)

■災害ボランティアコーディネーター富士
 災害時にボランティア活動を迅速かつ効果的に行うためのコーディネートをします。

■静岡県市町村職員年金者連盟富士支部
 市職員のOBで組織する団体。現職時の知識や技術を生かして活躍します。

■富士RB(レスキューサポート・バイクネットワーク)
 バイクの機動力を生かして情報収集や物資運搬などで活躍します。

■富士市ボランティア連絡会
 市内の福祉活動を主に行うボランティア団体。災害時には、障害のある人や介助が必要な人を支援します。

■静岡県看護協会富士地区支部
 災害ボランティアナース育成のための研修を企画・実施し、災害発生時のボランティアナース派遣の窓口になっています。

■百歩の会
 富士川・松野地区を中心に防犯活動などを行っています。災害時は、その活動を生かした支援をします。

■富士市赤十字奉仕団
 ほかの団体と連携を図りながら、さまざまなボランティア活動を展開します。

■家具(かぐ)やしめ隊
 家具固定を行うのが困難なひとり暮らしの高齢者などの世帯を中心に、家具固定の支援をしています。

被災地で体験した災害ボランティア活動

被災地で災害ボランティア

 被災地に実際に行って、力になりたいという気持ちから、活動してきました。被災地では、主にがれきの片づけなどを行いました。こうした活動を通して、災害ボランティアは、たくさんのことはできないけれど、災害時にはかなりの手助けになることを実感しました。
 個人では、小さなことしかできませんが、一人一人が結集すれば、大きな力となって、被災者の手助けができますね。

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( 写真説明 )災害ボランティアコーディネーター富士 吉田輝雄さん(松岡)

覚えていますか?平成23年3月15日のこと

平成23年3月15日。静岡県東部を震源とする地震が発生し、市内でも最大震度5弱を記録しました。
災害ボランティアは、落下した屋根がわらなどの片づけに出動しました。

「災害ボランティアに地震で散乱した家の中の片づけをしてもらいました」

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( 写真説明 )志潟(しがた)タミさん(比奈)

 地震後の家の中は、いろいろな物が落下し、足の踏み場もありませんでした。災害ボランティアに依頼したところ、その日のうちに片づけてくれました。一人ではとても片づけることはできなかったので、本当に助かりましたよ。

対談 「自分たちの地域は、自分で守る。顔の見える防災が大切。」

これからの地域防災の姿

行政×災害ボランティア×自主防災会
■行政 防災危機管理課長 栢森(かやもり)孝幸(たかゆき)(左)
■富士市災害ボランティア連絡会長 清水俊雄(としお)さん(中)
■自主防災会 下横割南区自主防災会長 高澤勝彦さん(右)
- 写真あり -

【東日本大震災からの教訓】

高澤 東日本大震災から、自主防災会の役員だけでなく地域住民の防災意識が変わりました。災害時、自分たちが何をすべきなのかということに、耳を傾けるようになりました。
栢森 確かに自主防災会は変わりましたね。防災講座で積極的に意見が出るようになるなど、市民が災害を身近に考えるようになったようです。
清水 しかし、災害時に活動する災害ボランティアについては、まだ認知度が低く、自主防災会との連携ができていないと感じています。それぞれの間にある垣根を越えた関係を築きたいですね。

【これからの地域防災は連携が必要】

清水 東日本大震災では、災害ボランティアの活動内容や存在を知っている人が少なく、スムーズに活動・運営ができなかったと聞いています。私たちは、日ごろから自主防災会や各種団体などと連携して、「顔の見える関係づくり」をすることが、災害が発生したときに大きな力になると思っています。
高澤 そうですね。初めて顔を合わせる人を信用することは難しいですが、ふだんから連携していれば、信頼関係が築けますね。
栢森 行政も「顔の見える防災」を進めています。災害時、行政では各地区へ市職員が出動します。また、災害ボランティア支援本部にも市職員を配備し、災害ボランティアと行政の情報共有を図っています。

【今こそ災害意識を高めるとき】

高澤 東日本大震災を経験した今だからこそ、市民に災害意識を高めてもらうよい機会だと思っています。自主防災会は、災害ボランティアの知識を生かした防災訓練に力を入れていきます。
清水 私たちも被災地での活動を自主防災会に伝えることで、地域の防災活動に役立ててもらいたいと思っています。
栢森 まず自分が助かり、そして家族を助け、地域を助けることが大切です。行政は、今後も災害ボランティアや自主防災会と連携します。特に、災害ボランティアの活動は被災地での経験もあるので、防災講座などでも協力をお願いします。
清水 災害時は、行政・災害ボランティア・自主防災会の間に垣根は必要ありません。連携して取り組むことで、地域に死者やけが人を出さないことが何よりも大切です。一人でも多くの人に、災害に立ち向かう力を持ってもらいたいと思っています。そして、命や家族の大切さ、地域のきずなを再確認できるような活動をしていきたいですね。

被災して困ったら…

 大規模災害の発生から3日後を目安に市と社会福祉協議会、富士市災害ボランティア連絡会が協議して、災害ボランティア支援本部を設置します。災害ボランティアの要請をはじめ、災害時に困ったことがありましたら、災害ボランティア支援本部へお問い合わせください。

◎災害ボランティア支援本部開設訓練を実施します
 大規模災害の発生時はもちろん、平常時から行政・社会福祉協議会・災害ボランティアが連携をとり、いざというときのために活動をしています。ボランティア活動を理解して一緒に活動しませんか。
とき 平成25年1月27日(日曜日) 9時〜
ところ フィランセ西館ほか

【問い合わせ】
社会福祉協議会 ボランティアセンター
〒416-8558 富士市本市場432-1
電話:64-7100 ファクス:64-9040
Eメール:ex-shakyo-vc@city.fuji.shizuoka.jp
※災害時は、災害ボランティア支援本部の問い合わせ先になります。
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広報広聴課 (市庁舎8階北側)
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メールアドレス:kouhou@div.city.fuji.shizuoka.jp
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