【広報ふじ平成24年】災害廃棄物の試験焼却結果
復興支援へ(2)
6月5日に行った災害廃棄物の試験焼却の結果が出ましたので、報告します。
- 写真あり -
( 写真説明 )木材チップを環境クリーンセンターへ搬入
( 写真説明 )岩手県山田町の木材チップ
( 写真説明 )木材チップに異物がまざっていないかを確認
( 写真説明 )木材チップを一般可燃ごみとまぜる
( 写真説明 )環境クリーンセンターの炉に投入
試験焼却の実施
6月5日、市は市民立ち会いのもと、岩手県山田町(やまだまち)の災害廃棄物である、柱材や角材などを細かくした木材チップの試験焼却を実施しました。
試験焼却では、木材チップ15トンを市の一般可燃ごみ85トンと混合して(混合率15%)焼却しました。
この試験焼却で、排ガス中の放射性セシウム濃度が安全な水準か、焼却灰の放射性セシウム濃度が問題なく埋め立てできるレベルかどうかを調べるため次の項目を検査しました。
◎試験焼却での主な検査項目
(1)市が受け入れた木材チップの放射性セシウム濃度や空間線量率
(2)市の一般可燃ごみの放射性セシウム濃度
(3)木材チップと一般可燃ごみをまぜた混合ごみの放射性セシウム濃度
(4)焼却灰の放射性セシウム濃度や空間線量率、重金属類溶出検査
(5)環境クリーンセンター周辺土壌の放射性セシウム濃度や空間線量率
(6)焼却時に発生する排ガスの放射性セシウム濃度やダイオキシン類など
試験焼却の結果
◎一般可燃ごみのみの焼却時と変わらない
木材チップと富士市の一般可燃ごみをまぜた焼却灰の放射性セシウム濃度は、主灰が1キログラム当たり14ベクレル、飛灰(ひばい)が1キログラム当たり132ベクレル検出されました。
3月12日に行った市の一般可燃ごみ焼却灰の測定結果は主灰が不検出、飛灰が1キログラム当たり104ベクレルでした。
この結果から、岩手県山田町の木材チップをまぜて焼却しても、市の一般可燃ごみとほとんど変わらない数値が示されたと考えています。
◎広域処理の基準内の数値
国が定める焼却灰の広域処理の基準値は、放射性セシウム濃度が1キログラム当たり8,000ベクレル以下です。
今回の試験焼却から得たデータは広域処理の基準をはるかに下回る数値でした。
※広域処理とは
被災地の災害廃棄物を迅速に処理するために、全国の自治体にある既存施設で処理することです。岩手・宮城の両県では、全力で災害廃棄物の処理を行っていますが処理能力はまだ不十分です。
被災地の一日も早い復興に向け、災害廃棄物の早急な処理が必要とされています。
今後の予定
試験焼却したデータは、放射能の専門家に検証をお願いしています。
検査結果をもとに、焼却灰を埋め立てる依頼を最終処分場関係者へ正式に行うとともに、最終処分場と環境クリーンセンター周辺地区住民や町内会連合会、富士市民全体を対象とした説明会を開催し、市民の皆さんの意見を伺い、その上で災害廃棄物の受け入れの可否を判断していきます。
- 図表あり -
(図表説明)放射性セシウム濃度測定結果
※「セシウム134」「セシウム137」は国が検査対象に定めた物質で、数値によって人体に影響を与えるおそれがあるとされています。
※検査結果欄の「不検出」は検出限界値を下回っていることを表していて、数値はゼロではありません。また、カッコ内の数値は検出限界値を表しています。検出限界値がそれぞれ異なっているのは、試料密度などの状況によって変動するためです。
※焼却炉の「ろ紙部」とは、煙にまじった固体状の粉じんを採取する部分で、「ドレン部」とは、排ガス中の気体状の物質を採取する部分です。
- 図表あり -
(図表説明)環境クリーンセンター周辺の空間線量率(6月5日測定)
試験焼却の詳しい結果は、市ウェブサイトでごらんになれます。
また、説明会の実施は7月下旬〜8月中旬を予定しています。日程が決まり次第、チラシ(町内会を通じて回覧)や市ウェブサイトなどでお知らせします。
【問い合わせ】
廃棄物対策課
電話 55-2770 ファクス 51-0522
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広報広聴課 (市庁舎8階北側)
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