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【広報ふじ平成24年】特集 みんなで地産地消を進めよう! その1

特集 〜食料自給率の向上を目指して〜 みんなで地産地消を進めよう!

 皆さんは、市内で生産された農産物や水産物を、ふだんどのくらい食べていますか?
 今回は、現在低下している「食料自給率」を向上させるための取り組みの一つとして、市内の「地産地消」について考えます。

■食料自給率の低下と地産地消■

◆低下する食料自給率
 「食料自給率」とは、皆さんが食べているものが、国内の農業生産でどのくらい賄えているのかを示す指標です。
 日本国内全体の食料自給率は、カロリー基準で計算した場合、昭和40年の73%に対し、平成22年は39%まで低下しています。また、県内では17%(平成21年)、市内では県内以上に低い率と推定されています。
 日本の食料自給率の低下理由は、食生活が変わったためだと考えられています。国産のお米を食べる量が減り、外国産の畜産物や油を使った料理がたくさん食べられるようになりました。一見国産でも、原料やエサが外国産の場合もあります。
 このような食料自給率の低下、つまり地元で生産されるものが地元で消費されないということは、地元農家の衰退を引き起こします。市内でも耕作放棄地の増加や担い手不足、農家数の減少は農業を取り巻く課題となっています(右下グラフ参照)。

- 図表あり -
(図表説明)農家数の推移

◆地産地消の促進
 このような状況を踏まえ、国は、国民に国産農産物を積極的に食べてもらい、食料自給率を2020年には50%まで上げることを目標に設定しました。
 これ以上農地や農家数が減少しないように食料自給率を向上させるため、私たちができることの1つに「地産地消」が挙げられます。
 「地産地消」とは、地域で生産されたものをその地域で消費することです。
 外国産ではなく、地元の食材を消費することは、食料自給率の向上だけでなく、地元農業の支援や農地保全にもつながります。

- 写真あり -
( 写真説明 )田植え
( 写真説明 )葉ネギの収穫
( 写真説明 )トマトの収穫
( 写真説明 )キュウリの収穫

富士市の地産(農業・水産業)

 次に、富士市の「地産地消」について考えてみましょう。
 市内ではどの地域でどのような農産物がとれるのでしょうか?

■市内の耕地■
 市内の耕作面積は、2720ヘクタールで市全体の11.1%を占めています。そのうち、7割が畑、残り3割が水田として利用されています。
 市内は、海から始まる平野から富士山を望む高地に至る多様な環境の中、さまざまな作物が栽培されています(左表参照)。

- 図表あり -
(図表説明)富士市内の農産物産出額の順位

- 写真あり -
( 写真説明 )キャベツ
( 写真説明 )ミカン

■山間部■

 市を代表する農作物と言えば「茶」です。温暖な気候と標高の高い山間部をあわせ持ち、この条件にとても適している「茶」の栽培は昔から盛んに行われてきました。「富士のお茶」の大きな特徴は、自園自製自販の農家が多いことです。そのため、それぞれの工場が切磋琢磨(せっさたくま)しながら「茶」を栽培・製造しています。
 「茶」と同じように山間部で多く栽培されている農作物は「ミカン」と「キウイフルーツ」です。「ミカン」は市で産出額が6番目に多い主要農産物で、主に「温州ミカン」が栽培されています。
 また、「キウイフルーツ」は、一般的な品種の「ヘイワード」や、甘味があって赤みがかった品種の「レインボーレッド 」の生産が拡大しつつあります。

- 写真あり -
( 写真説明 )茶畑

■平野部■
 平野部では、「稲作」が盛んに行われています。「米」は市で産出額が2番目に多く、ほ場が整備されている市内東部を中心に、市内中・西部地域や富士川北部地域などでも生産されていて、食料自給率の向上に欠かせない農産物です。
 また、「イチゴ」や「キュウリ」、「トマト」などの施設園芸(ビニールハウス)や、「富士梨」と総称されている「梨」も多く栽培されています。

- 写真あり -
( 写真説明 )梨
( 写真説明 )イチゴ

■畜産■
 農作物以外にも、市内北部では、「養鶏」が盛んに営まれています。中でも、「鶏卵」は市で産出額が3番目に多い主要農産物です。
 そのほか、鷹岡地区は「豚」、大淵地区は「牛」が飼育されています。

■駿河湾■
 駿河湾では、「シラス漁」が盛んに行われています。漁のときに魚を傷つけにくい「一そう引き」という漁法で網を引き揚げ、新鮮でおいしいシラスを提供しています。

- 写真あり -
( 写真説明 )シラス漁


 近年、市内の主要農作物の茶や稲作を始めとする栽培面積は減少するなど、大変厳しい状況です。しかし、このように地元富士市でもたくさんの農産物がつくられています。

 次に、具体的に「地産」として地場産品を生産している市内の農家の皆さんと、「地消」として地場産品を応援している皆さんを紹介します。
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