【広報ふじ平成24年】大雨による災害には早目の情報収集と避難が必要です
これから梅雨の時期になり、11月ごろまでは、大雨や台風による浸水被害や土砂災害が心配されます。
近年、地球温暖化が要因とも言われる集中豪雨やゲリラ豪雨の発生がふえています。早目に気象情報を収集し、危険を感じたら早目に避難をしましょう。
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( 写真説明 )平成22年9月、台風9号による集中豪雨で土砂崩れなどの被害を受けた小山町の様子
台風や大雨、地震などによる「土砂災害」に注意が必要です
傾斜が急な山が多い日本は、台風や大雨、地震などが引き金となって、がけ崩れや土石流、地すべりなどの土砂災害が発生しやすい環境にあります。土砂災害は一瞬にして、尊い生命や家屋などの貴重な財産を奪うなど、甚大な被害をもたらします。土砂災害の被害を防ぐためには、一人一人が自分の身を守れるように備えておくことが重要です。
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(図表説明)昨年の各地の土砂災害発生件数
■土砂災害の発生状況
全国の過去10年間の土砂災害発生件数は、1年間に平均約1,000件です。
平成23年の土砂災害の発生件数は、1,423件で、死者・行方不明者は79人です。左上の地図は各都道府県別の発生件数を示したものですが、これを見てわかるように、ほとんどの都道府県で土砂災害が発生しています。
静岡県内の過去10年間の土砂災害発生件数は、左のグラフのとおりで、1年間に平均約55件です。
平成23年の土砂災害の発生件数は、102件と例年よりも多く、死者も1人出ています。そのうち、台風の影響による土砂災害は69件ありました。
県内においても、土砂災害による注意が十分必要です。
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(図表説明)県内の土砂災害発生件数の推移(過去10年間)
土砂災害から身を守るために 知っておきたい3つのポイント
土砂災害から身を守るためには、私たち一人一人が土砂災害に対して日ごろから備えておくことが重要です。
ここでは、土砂災害から身を守るために知っておくべき3つのポイントを紹介します。
■ポイント(1)
住んでいる場所が「土砂災害危険箇所」かどうかを確認
土砂災害が発生するおそれのある地区は、「土砂災害危険箇所(市内226か所)」とされています。自分の家が「土砂災害危険箇所」にあるかどうか、「富士市防災マップ(平成22年4月に全戸配布済み)」や「ふじタウンマップ(市ウェブサイト内)」などで確認しましょう。
ただし、「土砂災害危険箇所」でなくても、付近に「がけ地」や「沢」などがあれば注意しておくようにしましょう。
■ポイント(2)
雨が降り出したら「土砂災害警戒情報」に注意
雨が降り出したら、「土砂災害警戒情報」に注意しましょう。「土砂災害警戒情報」は、大雨による土砂災害発生の危険度が高まったときに、避難勧告などを発表する際の判断や住民の自主避難の参考となるよう、県と気象庁が共同で発表しています。
■ポイント(3)
土砂災害警戒情報が発表されたら「避難準備」
市は、大雨・洪水警報の発表時や土砂災害警戒情報が発表されたときに、全国瞬時警報システム(Jアラート)で同報無線を自動起動し、警戒を呼びかけます。土砂災害警戒情報が発表されたら、特に危険が高まっているということなので、避難の準備をするようにしましょう。
特に高齢者や障害のある人など避難に時間がかかる人は、移動時間を考えてより早く避難することが重要です。
また、土砂災害の犠牲者の多くは木造住宅の1階で被災しています。
★避難場所への避難がどうしても困難なときは、近くの頑丈な建物の2階以上に緊急避難するか、難しい場合は、家の中でより安全な場所(がけから離れた部屋や2階など)に待避しましょう。
災害時の情報収集や伝達方法、気象情報の入手方法について
■同報無線メールに登録を
同報無線メールサービスを登録しておくと、大雨・洪水警報や土砂災害警戒情報など同報無線で放送された内容をメールで確認することができます。天候や風向きなどにより、同報無線が聞き取りにくい場合がありますので、ぜひご利用ください。同報無線メールは、行方不明や光化学オキシダント発表などの情報も発信しています。
また、ラジオエフ(FM84.4メガヘルツ)は、気象警報や市の被害状況などの詳細な情報を随時放送します。
なお、防災ラジオは有償(個人:1,000円・事業者:2,000円)で配付予約を受け付けます(詳しくは、14ページ暮らしのたよりをごらんください)。
◎同報無線メールサービスの登録手順市ウェブサイトとモバイルサイト内の「富士市メールサービス」のページをごらんください。
※携帯電話で同報無線メールを下記QRコードから登録できます。
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■気象情報の入手方法
テレビ・ラジオからの天気予報やニュースのほかに、次のような情報の入手方法があります。
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◎市からの情報
(1)緊急時の同報無線放送(大雨・洪水警報や土砂災害警戒情報など)
(2)市ウェブサイトの富士市防災気象情報サービス
ホームページ http://otenki.city.fuji.shizuoka.jp/
◎県からの情報
サイポスレーダーというウェブサイトから主要河川の水位や雨量などの情報
ホームページ http://sipos.shizuoka2.jp/
◎市町ごとの気象情報の収集
静岡地方気象台のウェブサイト
ホームページ http://www.jma-net.go.jp/shizuoka/
◎気象庁のウェブサイト
ホームページ http://www.jma.go.jp/
問い合わせは、静岡地方気象台防災業務課 電話 054-286-3521
6月1日〜30日は「土砂災害防止月間」
市は、毎年6月の第1日曜日に「土砂災害に対する防災訓練」を行っています。
昨年は、江尾自主防災会(3町内会)で図上訓練を行いました。訓練当日は、地元に古くから住んでいる人しか知らない災害や、冠水の状況などの情報が地図に書き込まれ、参加者の皆さんも自分の地域の危険な場所を再認識できました。
避難するときには、隣近所の助け合いが重要です。今後もこのような訓練を通して、「地域で災害に備える」共助の取り組みを推進していきます。
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( 写真説明 )昨年6月に江尾自主防災会が行った図上訓練の様子
問い合わせ
防災危機管理課
電話 55-2715 ファクス 51-2040
添付ファイル
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広報広聴課 (市庁舎8階北側)
電話:0545-55-2700 ファクス:0545-51-1456
メールアドレス:kouhou@div.city.fuji.shizuoka.jp