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【広報ふじ平成24年】あれから1年 その1

あれから1年

 3月11日、15日。
 東日本大震災、静岡県東部地震発生から1年がたちました。あれから1年。皆さんは震災を通して何を感じ、何をしてきましたか。

■震災をきっかけに…

 昨年3月の震災をきっかけに『感じた思い』や『始めたこと』など、7人にお話を伺いました。

○福島の経験を地域の皆さまに伝えたい
 あのとき、私は福島第一原発から約10キロメートルのところにある浪江町(なみえまち)の自宅にいました。放射能被曝の危険性を察し、すぐに埼玉県にある妻の実家に避難しましたが、昨年5月、焼津市在住の夫婦が所有する南松野の家を無償で貸していただくことになり、引っ越してきました。
 初めの数か月は、孤独感や故郷を去った罪悪感、先の見えない不安などから悶(もん)々とした日々を過ごしていました。転機は昨年10月。松野地区文化祭での防災シンポジウムにパネリストとして参加したことで地区の人々とつながりができ、前向きに歩き始めることができました。4月からは35年続けてきた塾を再開します。
 震災を機に、自分の考えや経験を教室の中で子どもたちに伝えるだけでなく、地域の皆さんなど、外に向けても発信したいと思うようになりました。それが皆さんへの恩返しになればと思っています。

- 写真あり -
( 写真説明 ) 福島県浪江町で被災し、南松野に避難している 堀川 文夫さん(南松野)
( 写真説明 ) 堀川さんが主催した被災者交流会

○自分ができることを探しながら活動していく
 私は大学で防災学を学んでいます。東日本大震災が発生したとき、「何かやらなきゃ。人から言われるのを待つのではなく自分たちから動こう!」と思いついたのが募金活動でした。地震発生の翌日から仲間と一緒にJR富士駅前で活動しました。
 また、今までに3回ボランティアとして被災地に行き、がれきを撤去したり、小学校の花壇をきれいにしたりしました。被災地での活動は、防災を学ぶ者として貴重な体験となり、自分は何を学んできたのか振り返る場にもなりました。そして人は一人では生きていけない、お互い協力し合わなければいけないと改めて感じました。やはり、大切なのは絆(きずな)ですね。
 現在も、募金活動をしていたメンバーでボランティア活動を続けています。募金活動だけでなく、自分たちができることは何かを探しながら活動していきたいと思っています。

- 写真あり -
( 写真説明 ) 富士常葉大学で防災学を学んでいる 山田 一央(かずてる)さん(大淵)
( 写真説明 ) 岩手県陸前高田市の小学校で行った花壇の清掃活動

○自分にできるボランティアを続けていく
 犬の散歩時に腕章などをつけて、防犯パトロールなどをする富士ドッグサポーターズクラブ。私はこの会に加入していた縁から、飼っている犬をセラピー犬として連れて被災地に行き、避難所や高齢者の施設を訪問しました。支援する側として訪問しましたが、犬とふれ合う中で皆さんが見せる笑顔に私のほうが元気をもらったように思います。何かをしたいと思ってもなかなか行動に移すのは難しいことですが、私はたまたま声をかけてもらえて幸せだったと思っています。また機会があれば行きたいですね。
 今は、自分にできることを、できる範囲でしていこうと思っています。私にできることは、地区まちづくりセンターや富士市青少年の船などで子どもたちの活動を支援する、青少年健全育成のボランティア活動。これからもこの活動を続けていこうと思っています。

- 写真あり -
( 写真説明 ) 東日本大震災の被災地を愛犬と一緒に訪問した 中澤 萌(もえ)さん(南松野)
( 写真説明 ) 被災地で行ったドッグセラピー

○被災地で学んだことを生かしていく
 以前、防災危機管理課に所属していたことがあり、東日本大震災が起きたとき、「何かやらなくては」といてもたってもいられなくなりました。被災地への応援職員を募っていると聞き、すぐに手を上げました。これまで2回現地に入り、昨年6月には義援金の受付事務を、ことし1月には仮設住宅を支援する仕事をしました。被災地は今、復旧からやっと復興に差しかかった段階で、被災者の皆さんは非常に努力し、前向きに生活していました。
 昔から言うように「百聞は一見にしかず」で、自分の五感を使って得たものは大きく、被災地での経験は1日1日が貴重でした。被災地に行き、富士市はもっと具体的に防災対策を進める必要があると痛感しました。
 自分が被災地で学んできたことは、これからの富士市に生かさなければなりません。それが私の役割だと感じています。

- 写真あり -
( 写真説明 ) 被災地復興支援に参加した富士市職員 石井 俊勝(としかつ)主査
( 写真説明 ) 各仮設住宅の代表者から暮らしぶりの聞き取り調査
添付ファイル
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