【広報ふじ平成23年】知っていますか、目に見えない心の病と障害のこと 2
■目に見えない障害■
高次脳機能障害(こうじのうきのうしょうがい)
- 図表あり -
( 図表説明 ) 障害者生活支援センターくぬぎの里において支援している高次脳機能障害者(児)の内訳(平成15年〜平成23年8月累計)(円グラフ)
○どんな障害?
病気や交通事故の影響で、脳が部分的に傷つき、その後遺症として、記憶力や注意力などが低下したり、行動や感情を抑制することが難しくなったりして日常生活に支障を来すものです。
○原因は脳の損傷
交通事故などによる脳への外傷のほか、脳梗塞(こうそく)・くも膜下出血などの脳血管障害、脳炎や低酸素脳症などによる脳の損傷が原因となって起こります。そのため、だれが、いつなってもおかしくない障害です。
○代表的な症状
頭部のけがや病気の後から、次の症状があらわれてきたら注意が必要です。また、脳の傷ついた部分によってあらわれる症状が違います。
□新しいことを覚えられない
□忘れっぽい
→記憶障害
□集中力が続かない
→注意障害
□物事を計画して実行することができない
→遂行機能障害
□怒りっぽい
□我慢ができない
→社会的行動障害
そのほかにも、「疲れやすい」「身近なものの色や形、親しい人の顔が見分けられない」「道に迷いやすい」などの症状が見られる場合があります。症状は基本的には進行しません。
インタビュー
ひとりで抱え込まずに相談を
高次脳機能障害は、子どもから高齢者まで、年齢、性別に関係なく、だれもがなり得る障害です。しかし、症状がわかりづらいため、気づかれないことが多いのが現状です。
この支援センターでは、県から委託を受けて高次脳機能障害の人の支援を行っています。主な役割は、医療機関と連携して、高次脳機能障害の人が地域社会で生活することを助けることです。本人の復学・復職の支援に加え、身近な存在である家族の理解を得られるよう、家族への支援にも力を入れています。困ったときや悩んだときにはひとりで抱え込まず、少しでも早く支援センターや相談機関を利用してください。また、皆さん一人一人が障害について知り、理解者・支援者となっていけたらいいと思います。
- 写真あり -
( 写真説明 ) (福)富士厚生会 障害者生活支援センターくぬぎの里 主任相談員 坂口英夫(ひでお)さん
ひとりで悩まないで あなたを支える相談窓口を紹介します
《高次脳機能障害に関する相談》
(福)富士厚生会 障害者生活支援センター くぬぎの里(大淵)
電話 35-5589
高次脳機能障害に関する相談支援や関係機関との連絡・調整を行います。
《家族会・ボランティア活動の紹介》
■富士精神障がい者家族会
みつまた会(就労継続支援B型事業所ポプリ内) 電話 61-6310
■精神保健福祉家族会 ぬくもりの会
電話 090-7432-0169 Eメール nukumori1505@docomo.ne.jp
※富士圏域で活動しています。
■大富士病院患者家族会 富士ばら会
電話 090-3300-5114
※大富士病院の患者の家族のみ。
★家族会交流支援事業講演会★
とき/11月26日(土曜日) 14時30分〜16時(入場 13時30分〜)
ところ/富士市交流プラザ多目的ホール
演題/「震災支援とこころのケア」
講師/阿部宏史(あべひろふみ)さん(静岡県立こころの医療センター医師)
入場料/無料(当日直接会場へ)
問い合わせ/富士ばら会 高田 方 電話 090-3300-5114
■ボランティアサロン ほっとサロン「こすもす」
電話 090-2948-9455
精神保健福祉ボランティアグループ「こすもす」が精神障害者の居場所づくりとして活動しています。
とき/原則毎月第2火曜日 10時〜14時
ところ/フィランセ東館3階
《心の病気全般に関する相談》
■こころを病む人の家族のための電話相談
電話 090-4406-7473
富士市精神障害者相談員による電話相談。対象は本人の家族のみ。
とき/毎週火曜・木曜日 9時〜12時、13時〜16時
■相談支援事業所による相談(精神保健福祉士による相談)
○(福)昭隆会(しょうりゅうかい) ゆうゆう(大淵) 電話 35-2911
・面接相談(予約制)
・電話相談(9時〜16時30分)
○(財)復康会サポートセンターほっと(水戸島元町) 電話 65-7060
・面接相談(予約制)
・電話相談(9時〜17時)
■こころの相談(精神科医師による相談)
富士健康福祉センター(富士保健所) 電話 65-2155
心の病気(うつ病・神経症など)、ストレス、ひきこもり、精神障害者の社会復帰に関することなどについて、毎月1回、無料面接相談を実施しています(予約制)。
インタビュー
ともに生きる社会を
心の病や脳障害は、統合失調症や高次脳機能障害以外にも、うつ病、躁(そう)うつ病、強迫性障害、パニック障害、アルコール・薬物依存などさまざまです。市は、保健所や各相談支援センター、医療機関と協力し、当事者やその家族が安心した地域生活を送るための支援を行っています。
しかし、心の病や障害の当事者は「怠けている」「やる気が足りない」などの誤解を受けやすく、生活しづらさを感じています。「ノーマライゼーション(※)」の理念のもとに地域づくりを進めるため、市民の皆さんには、心の病や脳障害に対して正しく理解していただき、温かい対応をお願いします。
※障害を特別視することなく、一般社会の中で普通に生活が送れるような条件を整えるべきであり、ともに生きる社会こそ望ましいとする考え方。
- 写真あり -
( 写真説明 ) 障害福祉課 課長 松谷義明(まつやよしあき)
問い合わせ/障害福祉課
電話 55-2761 ファクス 53-0151
Eメール fu-syougai@div.city.fuji.shizuoka.jp
添付ファイル
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広報広聴課 (市庁舎8階北側)
電話:0545-55-2700 ファクス:0545-51-1456
メールアドレス:kouhou@div.city.fuji.shizuoka.jp