【広報ふじ平成23年】知っていますか、目に見えない心の病と障害のこと 1
知っていますか、目に見えない心の病と障害のこと
統合失調症と高次脳機能障害
皆さんは、うつ病とともに心の病として代表的な統合失調症や、交通事故での脳外傷などがきっかけで起こる高次脳機能障害を知っていますか。
これらは、古くからの偏見や気づかれにくさのために誤解を受けやすい病気や障害です。しかし、決して特別な人がなるものではありません。
今回は、統合失調症と高次脳機能障害について考えます。
- 写真あり -
( 写真説明 ) ブランコに乗った少女(※写真はイメージです)
■目に見えない心の病■
統合失調症(とうごうしっちょうしょう)
- 図表あり -
( 図表説明 ) 富士市の自立支援医療制度申請者の疾病別割合
(障害福祉課の統計から)※平成22年5月31日時点。(棒グラフ)
( 図表説明 ) 全国の精神疾患の患者数(医療機関に受診する患者の疾病別内訳)
(厚生労働省ウェブサイトから)(棒グラフ)
○どんな病気?
統合失調症は、脳のさまざまな働きをまとめる(=統合する)ことが難しくなる病気で、うつ病とともに、心の病を代表する病気の一つです。
○代表的な症状
〈幻聴〉自分の悪口やうわさ話など、実在しない人の声が聞こえる。
〈妄想〉明らかに誤った内容を信じてしまう。周りが説明しても受け入れられない。
本人にとっては幻聴も妄想も現実であると感じられるため病気だと気づきにくいですが、「神経が過敏になっている」「眠れない」などの自覚があることが多く、つらい思いをしています。
また、無気力、人との接触を避けるということもあり、家族が引きこもりだと思っていたら統合失調症を発症していたという場合もあります。
○約100人に1人が発症
患者数は全国で約80万人と言われ、約100人に1人は統合失調症を発症すると言われています。
10代後半から20〜30代の若年層に発症しやすく、人間関係のストレスや進学、就職、結婚など、人生の転機で感じる緊張などがきっかけとなり、発症すると考えられています。
○薬で治療が可能
現在は、新しい薬や治療法の開発が進んだことにより、回復を期待できるようになっています。症状が出ないように必要な薬を飲み続けながら気長に管理していくことが大切です。
インタビュー
病気について正しい理解を
統合失調症は、精神的なストレスなどがきっかけで、だれでもかかる可能性がある病気です。決して、遺伝や育て方によって発症する病気ではありません。周りにいる家族や自分自身がおかしいなと感じたら、医者に相談することをお勧めします。この病気は早期に発見すれば、薬をきちんと定期的に飲むことで普通の生活を送ることができます。
もしも、ひとりで抱え込んでいるとしたら、家族会や近くの相談窓口を訪ねてみてください。家族会では、定期的に話し合いや学習会などを開き、お互いの経験などを話し合ったり、解決方法を探したりしています。
みんなでこの病に対する正しい理解をしていきましょう。
- 写真あり -
( 写真説明 ) 富士精神障がい者家族会「みつまた会」 会長 鈴木貞男さん
添付ファイル
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