終戦から66年。
年月とともに身近にいる戦争体験者は姿を消していきます。彼らの体験した戦争の事実は、次世代に受け継がれているのでしょうか。
今回は、次世代を担う高校生が、実際の戦争体験者と「戦争と平和」について語り合います。
皆さんも戦争のこと、平和のことをもう一度考えてみませんか。
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( 写真説明 ) 市立博物館歴史民俗資料館を見学する高校生
市立博物館歴史民俗資料館「戦争とくらし」コーナー:戦争をテーマとした実物資料などを展示しています。
◇アンケートによる検証◇
戦争に関する意識調査
富士市立高校1年生195人に、戦争に関するアンケートを実施しました。
平成に生まれた高校生は、昭和に起きた戦争をどうとらえているのでしょうか。高校生の本音に迫ります。
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( 写真説明 ) 富士市立高校のグラウンドでサッカーをする高校生
【戦争に関する知識】
戦争に関する実話を聞いたことがありますか。ある場合はだれからですか。
約36%の生徒が学校の先生から聞いています。
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( 図表説明 ) アンケート結果
アンケートに回答した生徒のうち、戦争に関する実話を「学校の先生から」聞いたと回答した生徒は約36%を占めています。
この値は、「戦争体験者から」、「家族から」と回答した数を上回り、最も多くなっています。
平和な社会をつくるために、学ぶ必要があると思うことは何ですか。
約48%の生徒が「過去の戦争体験」だと回答しています。
- 図表あり -
( 図表説明 ) アンケート結果
【過去の先生への関心】
日本がかかわった過去の戦争について、あなたはもっと知りたいと思いますか。
約65%の生徒が「もっと知りたい」と回答しています。
- 図表あり -
( 図表説明 ) アンケート結果
「もっと知りたい」と回答した理由の大半は、「戦争を繰り返したくないから」との回答でした。
一方、「知りたくない」と回答した理由は、「興味がない(約39%)」、「教科書にのっている程度の知識で十分(約32%)」、の順でした。
【平和への意識】
平和のために何かしたいと思いますか。
約83%の生徒が「何かしたい」と回答しています。
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( 図表説明 ) アンケート結果
「何かしたい」と回答した生徒の約67%は「わからないけれど何かしたい」と回答しています。
一方、「何かしたいと思わない」と回答した生徒の約59%が「何をしていいのかわからないから」と回答しています。