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【広報ふじ平成23年】元気あふれるモノづくりのまち富士を目指して その1

元気あふれるモノづくりのまち富士を目指して

工業都市として発展してきた富士市。
今、人口減少社会の到来や国際経済の影響によって、製造業などモノづくりを取り巻く環境は大きく変化しています。
市民が生き生きと暮らせるまちを実現するには、モノづくりの技術や大切さを次代に伝えながら、企業が元気に活動できるまちづくりを進めていく必要があります。
今回は、モノづくりのまちを目指す、富士市の工業振興についての取り組みをご紹介します。

- 写真あり -
( 写真説明 ) 工場内のようす

富士市はどのようなまちなのか?

■富士市の工業事情
過去10年間の動向
 富士市は豊富な地下水や豊かな自然に恵まれ、東京・名古屋といった大都市圏の中間点に位置します。こうした立地条件を背景に、市内の紙産業は国内最大規模にまで成長しました。また、市外から大手企業が進出するなど、輸送用機械・化学工業・電気機器といったさまざまな産業が集積し、県内でも有数の活気ある工業都市として発展してきました。
 しかし、近年の日本経済低迷の長期化に加え、「ヒト・モノ・カネ・情報・技術」などが国境を越え、経済のグローバル化が進展していることで、安価な労働力や新しい市場を求め、大企業をはじめ中小企業においても海外への事業展開を加速させています。
 このため、わが国のモノづくり産業は空洞化の危機に立たされており、富士市においても工業事業者の生産規模の縮小や事業の撤退といった影響が見られます。

- 図表あり -
( 図表説明 ) 富士市の工業の主要指標の推移(折れ線グラフ)
( 図表説明 ) 県内の製造品出荷額等の市別順位

再び「モノづくり」に元気を

■富士市の工業の再生は
工業の振興は不可欠
 紙産業を中心に工業都市として発展してきた富士市。市民が生き生きと豊かな生活を送り、明るいまちづくりを進めるためには産業の振興は不可欠であり、「地域力」を高めるためにも重要な要素です。
 長引く厳しい経済環境の中で平成10年以降、製造品出荷額の減少傾向が続く富士市は、活発な産業経済活動を推進するため、平成18年3月に『富士市工業振興ビジョン』を策定しました。

富士市工業振興ビジョン
 このビジョンでは、これまでに中小企業振興基本条例の制定や富士市産業支援センターの設置などをはじめ、地場産業の振興や金融支援、企業誘致・留置を推進してきました。
 ことしの3月には、これまでの5年間の事業効果などを踏まえた後期事業計画を策定し、人材の育成や工業製品・技術の高付加価値化などを図るため、さまざまな工業振興事業を実施し、これからのモノづくり企業を応援します。


インタビュー
富士市の「モノづくり」は世界に通用します
 富士市は伝統的に製紙業の比重が高いため、近年の不況の中でも、内需の支えによって製造品出荷額の落ち込みが他市に比べ低い割合にとどまっています。
 富士市の「モノづくり」の強みは、何と言っても製紙業を中心に長年培われてきた高度な「技能」や「技術」です。経済のグローバル化や長引く不況の中だからこそ、世界に通用する富士市の「モノづくり」の技能や技術が、富士市の工業再生のカギになると確信しています。
- 写真あり -
( 写真説明 ) 富士市工業振興会議委員長 畑 隆(はた たかし)富士常葉大学 総合経営学部長

添付ファイル
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