- 写真あり -
( 写真説明 ) 富士山
富士山の恵みを将来の世代に引き継いでいくために、平成13年度に「富士市環境基本計画」を策定し、個別計画に基づく施策を実施してきました。
今回、計画期間が終了することを受け、旧計画を引き継ぐとともに、環境を取り巻く情勢の変化などを踏まえ、計画の見直しを行い、「第二次富士市環境基本計画」を策定しましたので紹介します。
◆計画策定の経緯と特徴
市は、豊かな「富士山の恵み」によってはぐくまれ、紙のまちとして発達し、産業都市として着実な歩みを遂げてきました。今日の社会経済システムの定着は、利便性の高い快適な生活をもたらしてきました。その一方、私たちの身近な自然環境や生活環境への環境負荷を増大させたり、地球温暖化をはじめ地球規模の環境問題を引き起こしたりしています。
環境への負荷を低減し、将来の世代に継承できる環境を守り、育てていくためには、私たちの生活様式と現代の社会構造のあり方そのものを見直していくことが求められています。
このような状況を踏まえ、平成13年度に「富士市環境基本計画」を策定し、計画に基づく施策を実施してきました。
●地球温暖化対策を計画に盛り込む
「富士市環境基本計画」の計画期間が終了することを受けて、計画の見直しを行い、「第二次富士市環境基本計画」を策定しました。この計画は、温暖化対策をより一層推進するために、環境基本計画に地球温暖化対策実行計画(区域施策編)を含め、一体化した計画になっています。
◆計画の目標達成期間
平成23年度-平成32年度までの10年間
※ただし、社会情勢や環境情勢の変化などにより、必要に応じて見直します。
◆望ましい環境像
21世紀半ばを展望した市の環境のあるべき姿を表現しました。
「富士山の恵みを、みんなで守り、育て、ともに生きるまち」
この実現を目指し、市民・事業者・市の、すべての主体が、市の取り組みや環境配慮指針を推進していきます。
◆基本目標◆
○基本目標1 富士山がはぐくむ豊かな自然を守り活かすまちづくり【自然環境】
○基本目標2 環境への負荷の少ない安心で健全なまちづくり【生活環境】
○基本目標3 自然や風土に配慮した暮らしやすいまちづくり【快適環境】
○基本目標4 次世代に継承する地球にやさしいまちづくり【地球環境】
○基本目標5 パートナーシップで進める環境と調和するまちづくり【パートナーシップ】
◆地球温暖化対策実行計画(区域施策編)
市は、温室効果ガス削減のため、「富士市地球温暖化対策実行計画(区域施策編)」を策定しました。この計画を基本目標4に位置づけ、全体で地球温暖化対策に取り組み、目標達成に向け実践していきます。
●削減目標
市全体における温室効果ガス排出量を基準年度の平成2年度と比較して、平成24年度までに10%削減。平成32年度計画終了年度までに23%削減を目指します。
●個別目標
(1)エネルギーを大切にして地球温暖化を防ごう
太陽エネルギーの利用推進として、太陽光発電・太陽熱利用設備の公共施設への積極 的な導入、市民・事業者の太陽エネルギー利用支援(次世代型ソーラーシステム導入支 援の新規開始)など
- 写真あり -
( 写真説明 ) 屋根上集熱器
(2)地球にやさしい暮らし方で地球温暖化を防ごう低炭素型ライフスタイルの普及拡 大、環境教育と啓発活動の推進など
(3)低炭素なまちづくりで地球温暖化を防ごう環境にやさしい交通体系の整備など
(4)ごみを減らして地球温暖化を防ごうごみの減量化の推進、下水道の普及促進など