【広報ふじ平成22年】働きたい 母になりたい その3
職場がサポート
ここでは、子育てと仕事を両立していくための職場環境の整備に、積極的に取り組んでいる市内の事業所を紹介します。
【静岡県男女共同参画社会づくり宣言事業所】
従業員の子育てや介護、個性と能力の発揮、仕事と生活の調和など男女共同参画社会づくりを推進する事業所
【静岡県子育て応援企業】
次世代育成支援対策推進法に基づく、一般事業主行動計画を策定・届け出した企業
ケース1 静岡県男女共同参画社会づくり宣言事業所 ジヤトコ(株)(今泉)
●従業員数 約6,600人
●育児休職数 現在19人
■子育て支援の制度が充実■
○育児休職 子どもが2歳に達した後の4月末まで
○母性保護休職 妊娠から産前休暇前まで(日数制限なし)
○ライフサポート休暇 年間12日(うち5日は有給)
これらの制度があることで、妊娠時の健康管理や子どもの健診など育児・出産のために時間を確保することができます。
近年、妻の出産や、子どもの学校行事への参加のために休暇を取得する男性社員がふえています。ほとんどの女性社員は、育児休職後に職場復帰していて、育児休職を取得する男性社員も出てきています。
■仕事の標準化・効率化のきっかけに■
- 写真あり -
( 写真説明 ) ジヤトコ(株)営業部門 遠藤雅弘さん
浅野さん育児休職時の上司だった
育児休職中の社員の仕事は、職場全体でバックアップしています。
短期的には職場は大変ですが、休職が終われば復帰してくれるので理解も得られています。他の担当者に仕事を分担することが、業務の標準化・効率化を進めるよいきっかけにもなっていますよ。
■職場や家族のサポートが助かります■
- 写真あり -
( 写真説明 ) ジヤトコ(株)営業部門 浅野礼子さん
育児休職を取得し、職場復帰した
私は、出産後1年間育児休職を取得しました。
出産前は、職場復帰のために子どもが保育園に入園することができるか、自分が子育てをしながら出産前と同じように働くことができるか不安でした。
出産前は、残業をすることが多かったのですが、仕事を効率化し、後任者にスムーズに引き継げるように、手順書を整備しました。職場の皆さんの協力もあり、復帰後の今ではほとんど残業をすることはありません。
子どもも無事保育園に入園できたので、毎朝私が子どもを保育園に送り、仕事が終わってから迎えにいくのが日課です。私の夫は東京に勤務していて、主に休日しか育児ができないため、平日は実父にサポートしてもらうことが多く、どうしても残業が必要なときは、子どもの迎えを頼んでいます。
子育てをしながら仕事を続けるためには、やはり職場や家族のサポートが一番助かります。平日はどうしても子どもと接する時間は少なくなってしまいますが、その分休日には濃密な時間を過ごすようにしています。
子育てだけでなく大好きな仕事を続けることで、これからも外とのつながりを維持していきたいです。
ケース2 静岡県男女共同参画社会づくり宣言事業所 望月音楽教室(水戸島2)
●職員数 6人 ●1人子育て中
■働きやすい職場づくりのため■
- 写真あり -
( 写真説明 ) 望月美代子さん
音楽教室の先生の子育て支援に力を入れている
ピアノやボーカルなどを教えていて、子育て支援にも取り組んでいます。子育て中の先生が教室に通わなくても自宅や周辺の生徒宅でレッスンができるようにしたり、先生の子どもの託児をしたり、子どもがいる人には地元のお茶を支給したりしています。
開校当時、私は子育て中で、子育てと仕事の両立は大変でした。だからこそ、子育て中の人が働きやすい環境をつくろうと思いました。
■職場の皆さんに支えられています■
- 写真あり -
( 写真説明 ) 芦澤まな美さん
子育てをしながら大好きな音楽を教え続けている
私は音楽が大好きで、保育園のときからピアノを習い、現在もピアノとフルートを教えています。
レッスンが夕方から夜の時間なので、子どもができたときは子育てしながらどうやってレッスンを続けていこうか悩みました。でも、レッスン時間を調整してくれたり、託児もしてくれたりするな
ど、職場の皆さんに支えられ、産後2か月から大好きな仕事に復帰することができました。
ケース3 静岡子育て応援企画 (株)エンチョー(中央町2)
●従業員数 1200人
■子育てのために退職した人を再雇用しています■
- 写真あり -
( 写真説明 ) (株)エンチョー人事部長 貫名(ぬきな)信行さん
労働時間の削減に取り組む
子育てと仕事の両立支援に向け、労働時間の削減や雇用環境の整備などを計画しています。育児休業などの法律に基づいた整備はできているので、今後は、育児休業などの取得者をふやしていきたいですね。また、労働時間削減のためノー残業デーを設けたり、有給休暇の取得促進などに力を入れた
りしています。
さらに、子育てのために一度は退職した人でも、年4〜5人を再雇用して働いてもらっていますよ。
■働きなれた職場で仕事を続けています■
- 写真あり -
( 写真説明 ) (株)エンチョー総務部 遠藤清美さん
再雇用され職場復帰した
私は9年間正社員として働いていましたが、子どもができて、子育てに専念したかったので仕事をやめました。
でも、出産から1年半後、会社側から声をかけていただき、週3回4時間勤務から働き出しました。2人目、3人目を出産した後も同じように職場に復帰できました。子育てと仕事が両立できて、毎日が充実していますね。
職場のサポートはどこも万全か
■出産後も仕事を続けたかったのに■
- 写真あり -
( 写真説明 ) 赤木明子さん 梓ちゃん(今泉)
結婚前は三重県で6年間正社員として働きましたが、結婚を機に富士市に引っ越してきました。仕事を探しましたが、正社員での仕事はありませんでした。そのため、派遣社員として約2年間働きましたが、妊娠したことを派遣会社に伝えると、やめることが当たり前のようで、出産後の再契約の話は全くされませんでした。それでも、「来るなと言われるまで働きます」と派遣会社に言い、派遣先の協力もあって妊娠9か月まで働きました。
子どもが生まれて、子どもが病気をすることが多いということがわかり、働いていたら頻繁に休暇をとれないことを実感しました。現在は、働くことができませんが、働きたいという気持ちは常にあります。
富士市には夫の転勤で来ているので近くに親類はいないため、子育てサークルなどに参加して、地域の皆さんと積極的に子育てに関する意見交換をするように心がけています。
どうすればいいの?
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広報広聴課 (市庁舎8階北側)
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