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【広報ふじ平成22年】全国に誇る特産品に これからが旬(しゅん) 田子の浦のシラス

 皆さんにとって、生シラスを市内飲食店などで食べるのは当たり前かもしれません。しかし、全国的に見るとシラスを生で食べることができる地域は限られています。
 そこで、田子の浦漁業協同組合と富士山観光交流ビューローは、田子の浦のシラスを、全国に自信をもって発信できる特産品となるよう、PRを進めています。
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( 写真説明 ) 田子の浦港

シラスって何?

 シラスは、田子の浦港で水揚げされる主な魚です。生まれて1〜2か月程度で、大きさが2センチメートル程度までのイワシの子を一般的に「シラス」と言います。
 田子の浦港では、黒潮の流れが変わる3月下旬から翌年の1月上旬までが漁の時期です。しかし、漁は天候や潮の流れに左右されるので、実際に漁に出られるのは1か月に15日程度です。
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( イラスト説明 ) イワシの種類


田子の浦のシラスの魅力
 シラスは、黒潮に乗って来るので、県内でも遠州灘周辺で多くとれます。しかし、それらの地域で水揚げされるシラスと田子の浦のシラスは鮮度に大きな違いがあります。田子の浦のシラス漁は一そう引きという漁法で、網をおろしてから引き揚げるまですべて一そうの船で行います。わずか15分ほどで引き揚げるので、抜群の鮮度を保ったシラスが水揚げされます。ほかの地域で行っている二そう引きの漁法の場合は、量はたくさんとれますが、早くても45分以上網を引くので、初めに入ったシラスの鮮度が落ちてしまいます。
 田子の浦のシラス漁は、一度にたくさんはとれなくても、シラスを生きたまま氷でしめ、素早く港へ水揚げする鮮度重視の漁法を守っています。

「富士山しらす街道」PR開始

 田子の浦漁業協同組合の前を通る県道水神田子の浦港線は、ダンプカーが行き交う通称「ダンプ道路」と言う名称で呼ばれています。しかし、この通りの周辺に、釜揚げシラスや生シラスの小売店があることや、通りのどこからも富士山が見えることから、田子の浦漁業協同組合では周辺道路を「富士山しらす街道」と名づけ、富士山観光交流ビューローと共同でウェブサイトとパンフレットを作成しました。作成したパンフレットは、東名高速道路サービスエリアなどに設置し、PRしています。
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( 写真説明 )富士山しらす街道

【配布しています「富士山しらす街道マップ」】
・観光課
・新富士駅観光案内所
・富士市観光案内所(富士川楽座内)
・道の駅富士
・富士山静岡空港
・東名高速道路サービスエリアなど

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( イラスト説明 ) 富士山しらす街道
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( 写真説明 )富士山しらす街道まっぷ

多くの人に食べてもらうため 「田子の浦港漁協食堂」オープン

 だれもが一口食べると「おいしい!」と言う、鮮度抜群の生シラスを皆さんに食べてもらおうと、田子の浦漁業協同組合と富士山観光交流ビューローは、漁協内の荷さばき場を利用して田子の浦港漁協食堂を始めました。
 田子の浦港漁協食堂は、「ぷりぷり生しらす丼」と名づけたとれたての生シラス丼を格安で提供しています。大盛りは「富士山盛り」と呼び、富士山のように盛った生シラスの山に雪に見立てた釜揚げシラスを乗せたシラス丼です。
 漁協食堂の運営は、「自分たちがとったシラスで富士市を元気にしたい」「まちを盛り上げたい」と立ち上がった、若手の漁師の皆さんが手伝っています。食堂での配膳やシラスの盛りつけ、接客など、額に汗を光らせながらどんぶりをつくる姿に、田子の浦のシラスを愛する漁師の意気込みを感じることができます。
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( 写真説明 )ぷりぷり生しらす丼

【田子の浦港漁港食堂】
・5月〜11月の毎週日曜日
・11時〜13時30分ラストオーダー(数量限定・売切れ次第終了)
・2か月前の月の初日から予約可 電話 61-1004


ブランド化を目指して
 市は、今後、田子の浦漁業協同組合、富士山観光交流ビューローと協力し、田子の浦のシラスの付加価値を高め、ブランド化を目指します。また、市内外の皆さんに富士山しらす街道=田子の浦のシラス=富士市の特産品というイメージが浮かぶよう、富士山しらす街道の整備をはじめ、看板、街道の雰囲気づくりなどを支援します。

「新鮮さ」へのこだわり まずは市民の皆さんに

 若手のシラス漁師で構成される青年部は、漁の合間に破れた網の修復作業を助け合ったり、海上清掃や田子の浦しらす祭りなどの行事を手伝ったりしています。
 漁協食堂では、どんぶりの盛りつけや配膳、片づけなどをしています。漁協食堂が開く日は、漁が終わってからの活動となるので、体力的に正直いっぱいいっぱいです。でも、とってきたばかりの自慢の生シラスを、自分たちの手で皆さんに食べてもらいたい一心で頑張っています。まだまだなれないどんぶりの提供ですが、生シラスのぷりぷり感を残すために、シラスはなるべく人の手を介さずにどんぶりに盛るなど、その日のシラスの特性や大きさを熟知している漁師ならではの気遣いをしています。
 反省点も多く、試行錯誤しながら運営している漁協食堂ですが、市外の人はもちろん、まずはより多くの富士市民の皆さんに来ていただき、田子の浦の生シラスを味わっていただきたいですね。
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( 写真説明 )飯塚宏昭(ひろあき)さん(中里) 田子の浦漁業協同組合しらす船曳(ひ)き青年部部長
( 写真説明 )漁は朝の5時半ころから行います
( 写真説明 )盛り付けを行う青年部員


●観光課 
 電話 55-2777 ファクス 51-1997  Eメールsy-kankou@div.city.fuji.shizuoka.jp
●富士山観光交流ビューロー 
 電話 64-3776 ファクス 62-0464 Eメールinfo@fujisan-kkb.jp
●富士山しらす街道ウェブサイト URL http://www.fujisan-kkb.jp/shirasu_kaido/ 
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広報広聴課 (市庁舎8階北側)
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