【広報ふじ平成21年】町内会の未来は… その3
町内会は、今
現在、富士市の町内会加入率は91.25パーセント。ほとんどの人が加入していますが、その活動内容や実情を知っている人はどれだけいるでしょう。
今、市民生活に必要な組織として、町内会をどのように運営していくのかが課題です。
- グラフあり -
( グラフ説明 ) 町内会の運営や活動で、どのようなことが課題だと思いますか?(3つ選択)
町内会の課題を解決してくためにチェンジ!
地域のために…。縁の下の力持ち
皆さんは、町内の中にどんな仕事、役割があるかご存じですか?
吉永北地区の桑崎町を例に挙げてみます。
※この役職は全町内同じではなく、町内によって違います。
地域には「町内会」という組織のほかに、小学校区(地区)を単位とした「まちづくり推進会議」「生涯学習推進会」「福祉推進会」などがあり、さまざまな人が地域のために活動しています。
- 写真あり -
( 写真説明 ) チェス盤を町内会に見立てたイメージ写真
自分たちの地域に合った体制をつくっている町内会を紹介します。
区長の仕事を軽減
■次期区長のなり手がなかった
私はことしの3月まで、区長をしていました。昨年度の組長会で、次期区長のなり手がないことが問題となりました。私の町内は平成元年にできた新興住宅地です。40代・50代が多く、勤めている人ばかり。「定年して時間ができたらやってもいいけど…」「今の自分にはできないな」などという声が聞かれ、次期区長がなかなか決まりませんでした。そこで、この事態を打開するため組長会でワーキンググループを立ち上げ、何回も話し合いを重ねました。
■区長の仕事量が多過ぎる
区長の仕事量が多過ぎると感じ、まず、区長がどれだけの仕事をしているかを洗い出しました。それから、どのように減らしていくかを検討しました。
1つ目の改善点は、土・日曜日の業務量。調べてみると、昨年は年間43日もありました。これは、地区や町内すべての行事に出席しているためでした。そこで、これまで必須だった出席を、しなくてもよいことにしました。
2つ目は仕事分担の見直しです。例えば、区長と副区長が担っていた配布物の振り分けは組長たちが行うことに、また募金などの届け出作業も副区長が担当することにしました。
ほかにも、副区長の人数をふやしたり、組長会の開催を月1回から2か月に1回にしたりするなど、幾つか変更しました。ワーキンググループでの話し合いがなかったら改善できなかったですね。この改善によって、円滑な自治会運営が行われればと願っています。
自治会は、生活していく上で絶対必要なものだと思っています。町内のみんなで助け合っていきたいですね。
- 写真あり -
( 写真説明 ) 中野台区前区長 塩川 正明さん(中野台2)
今の時代に合った形に
■マンションやアパートに住む人も同じ町内の仲間
私の住む松本区は、もともと農家が多く、昔は田んぼや畑が広がっていました。今ではそこに、マンションやアパートが建ち並んでいます。昔は100軒ぐらいしかなかったのですが、現在は約9倍になりました。昔から住んでいる住民と、引っ越してきた住民との交流をいかに図っていくかが大切だと思っています。ワンルームマンションなどの住人は自治会に入らないと聞きますが、松本区では1か所を除いてすべて加入しています。これは、その1か所以外の大家は松本区の人だからだと感じています。また、ごみ出しなどの約束が守られていないときは、役員が1軒1軒お願いに回るのではなく、アパートの管理人を通じお願いをします。そうすると改善されますね。
■負担を減らす
以前は隣保班ごと集まって、班長会で決まったことを報告する場を設けていました。今は、住民同士の都合を合わせるのが難しくなり、報告会はなくなりました。しかし、班長会で決まったことは各世帯に報告したほうがよいという声から、報告書をつくり世帯回覧していますよ。今、何が話し合われているのかを、全世帯が知る必要があると感じています。 また、私の町内でも、区長の負担が大きいと考え、区長が一人で行っていた広報ふじなどの配布を、昨年度から5人の役員が協力して行うようになりました。やはり、住民同士が協力し合える体制をつくっていきたいですね。
- 写真あり -
( 写真説明 ) 松本区区長 田中 隆雄さん(松本)
添付ファイル
※PDFを初めてご覧になる方は、ソフト(Adobe Reader)のダウンロードが必要です。
「Get Adobe Reader」のボタンをクリックし、説明に従いAdobe Readerをダウンロードして下さい。
広報広聴課 (市庁舎8階北側)
電話:0545-55-2700 ファクス:0545-51-1456
メールアドレス:kouhou@div.city.fuji.shizuoka.jp