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【広報ふじ平成21年】広域広報「Radio-f(ラジオエフ)」

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このコーナーでは、富士地区2市1町にかかわりのある広範な情報をお知らせします。このコーナーに関するお問い合わせは、各市町の広報担当部署まで。

富士地区広域広報コーナー 8.11地震発生! そのときRadio-f 84.4(メガヘルツ)は

 8月11日(火曜日)に発生した地震では、富士宮市で震度5強を観測したほか、富士市・芝川町でも震度4を観測しました。
災害が起きたとき、富士地区に住んでいる皆さんにとって有効な情報収集手段となるのが、ことし11月に開局4周年を迎えるコミュニティFM「Radio-f(ラジオエフ)」です。今回は、災害時のラジオエフの活用について聞きました。


聞き手:富士地区広域広報編集担当
場所:富士市民活動センター

■きょうは、8月11日の大きな地震が起きたときのラジオエフの対応と活用方法について、ラジオエフ防災担当の佐野智恵子さんにお聞きします。
まず、地震が発生したとき、ラジオエフではどのような対応をしましたか?
 ラジオエフの防災マニュアルでは、震度5弱の揺れがFエリア(富士市・富士宮市・芝川町)に1か所でも観測されたら、スタッフは出社することになっています。
 今回の地震の発生は5時7分でしたが、10分後には2人、30分後には4人のスタッフが集まりました。実際、放送を始めたのは5時20分ごろで、その後、2名のスタッフが富士市の消防防災庁舎に行って、5時45分くらいから1時間15分にわたって放送を行いました。残りのスタッフは、ラジオエフ本社で情報収集をしていました。

■消防防災庁舎に移動してから、放送内容に変化がありましたか?
 ありましたね。ラジオエフは人手がないため、災害現場に行けません。電話取材がメーンになるのですが、ご存じのとおり全く電話が通じない時間帯もありました。情報を得ることができなくて困りましたね。
 消防防災庁舎では災害対策本部が設置されていて、地区ごとの情報が整理されて入ってくるんです。例えば「大淵地区のどこで水が出ていない」「鷹岡地区もそうらしい」など…。いつものように私たちもリスナーの皆さんに情報提供を呼びかけると、「富士宮のどこで水が出ていない」「芝川で近所の斜面が崩れた」などの生の情報が寄せられました。
 今回の地震で強く感じたのは、地域の声が、その災害現場をリアルに示している生の声だということです。「うちの近所はけが人はいない」、駅の近くに住んでいる人から、「どうやら身延線が動いていないらしい」など、見たままの状況を伝えるという現地レポーターのような形で参加してくださったのがとてもうれしかったですね。メッセージも150件を超えました。

■印象に残ったリスナーの声はありますか?
 まず、「水が出ない」という声が多く寄せられました。特に朝は水って大事ですよね。顔を洗ったり調理したりするのに…。水が出なくて皆さん困ってしまったのではないでしょうか。

■災害時の訓練と現実の差はありましたか?
 今回は比較的被害が少なかったので、訓練どおりに対応できたと思います。でも、大災害が発生したと想定すると、見直すべきことも発見できました。車で出社してよかったのか、携帯電話で連絡を取り合うのはやめたほうがいいんじゃないかなど…。
 放送内容についても同様で、「緊急の電話以外は使わないで。メールにして」など呼びかけたほうがよいことも確認できたように思います。
■ラジオエフをどのように活用してほしいですか?
 聞いていただくのはもちろんですが、皆さんに発信者になってほしいなと思います。あなたしか知らない地域の情報が必ずあると思うので、常日ごろ見て感じたことを、率直に教えてください。発見したことや身近なこと、不思議に思っていることや知りたいことがあれば教えてほしいですね。

■今回の地震で何か課題が出てきましたか?
 そうですね。ライフラインの情報や地域住民の生活の根幹を担っている人たちとの情報連絡がどれだけ密にとれるかが、今後の課題になると思います。それから、今回リスナーの皆さんからの情報提供の多さにびっくりしたのですが、これをもっともっとふやしていきたいと思いました。

■ずばり、ラジオエフの果たす役割とは何ですか?
 いつも災害のことを頭の片隅において、交通、天気、災害情報といったきめ細かな情報を的確にできるだけ早く伝えたいと思っています。
 また、自然に情報が集まってくる場所でありたいとも思っています。地域の皆さんが発信してくださった情報を集約してわかりやすく放送することが、ラジオエフの一番大きな役割ではないかと思います。もちろん、いつものパーソナリティが落ちついて放送することによって、パニックも抑えられるのではないかと思っています。

■佐野さんご自身が阪神淡路大震災で被災した体験から、ラジオの仕事についたと伺いました。リスナーに一番伝えたいことは?
 地震が起きると、だれも助けてくれません。それは、いつも心にとめておいてください。私が避難していた学校のグラウンドでは、けがをして血だらけの人たちもたくさんいました。寒いし、食べる物はないし、トイレは常に行列ができていました。でも、消防車も救急車も来てくれない、医薬品も傷口を洗う水もない。その中で、自分と自分の家族が生き延びるために何ができるのかを考えてもらいたいのです。
 絶対やっておくべきことが家の耐震補強です。皆さんからよく「避難場所でどんな生活ができるんですか」と聞かれますが、家が壊れなければ避難生活だってしなくていいし、倒れてくるものがなければ、けがもしません。とにかく家で過ごせるように耐震対策をしっかり行ってほしいですね。

■最後に一言お願いします。
 ラジオエフは、地域の「最新情報」を放送していきたいと思っています。その「最新情報」というのは、平常時も災害時も、全部地域の皆さんが持っている情報なんです。ぜひ、どんどん自分の身近な情報を教えてください。

■佐野さんありがとうございました。
- 写真あり -
( 写真説明 ) 富士コミュニティエフエム放送(株)
営業部長・防災担当 佐野 智恵子さん

ことし7月から代表取締役に就任した小串勝征さんに、今後のラジオエフのあり方について聞きました。

 やはり地域防災ですね。住民の命と財産を守るのが放送局の第一の使命だと思います。
 私は新聞社の社長もやっているので、これからの構想としては、記者が取材をした地域住民の生の声を、ラジオエフと提携して放送できればと思っています。活字と話す言葉で表現方法に違いはありますが、それをどのように連携していったらいいのか考えています。新聞社には記者がいるし、情報はたくさん持っていますから、新聞で扱った話をうまくラジオに取り入れていけば、よりよい情報提供になりますよ。
 ラジオは感情を揺さぶるメディア、新聞は事実を正確に伝えるメディアです。それが融合したらおもしろいラジオ局になりますね。
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( 写真説明 ) 富士コミュニティエフエム放送(株)
代表取締役((有)富士ニュース社社長) 小串 勝征(おぐし かつゆき)さん

問い合わせ 

富士コミュニティエフエム放送(株)
電話 55-1123 ファクス 57-6812
Eメール 844@radio-f.jp
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