【広報ふじ平成21年】みんなで「食育」を実践しよう!富士山おむすび計画 その1
私たちは、安全なものをおいしく食べて心と体の健康を保っています。
また、私たちが食べているものは、どこでどのようにつくられているのか知ることも大切です。
今回は、「食」についてみんなで考え、食育を実践するために策定した、富士市食育推進計画「富士山おむすび計画」を紹介します。
「食育」ってどんなこと?
「食べること」は、生きていく上で欠かせないことです。「食事」は、栄養をとるだけでなく、コミュニケーションやしつけの場でもあります。
「食育」とは、食べ物や食べ方などの正しい知識を身につけ、健全な食生活を実践するために、望ましい食生活、食の安全、食料問題、食文化など、食に関するさまざまなことを学ぶ取り組みのことです。
今、なぜ「食育」なの?
かつて家庭生活の一日は、朝食の家族の団らんから始まり、夕食の語らいの中で終わりました。現在、このような生活習慣は失われつつあります。
それに伴い食生活も変化し、「食をめぐる現状」に赤信号が点滅し始めました。
- イラストあり -
( イラスト説明 ) 食をめぐる現状表
富士市の「食をめぐる現状」の問題点としては、「単独世帯の増加」、「中学・高校生の朝食欠食率の増加」、「糖尿病による死亡率の増加」などが挙げられます。
このような現状に対応するため、「食育」は地域や社会全体の問題として取り組む必要があります。
基本理念 食で育む健全な心とからだ
市は、食育を推進するに当たり、基本理念を「食で育む健全な心とからだ」と定めました。
この理念を達成するため、各種の取り組みを推進していきます。
「富士山おむすび計画」って?
●富士市食育推進計画の名称です
「富士山おむすび計画(富士市食育推進計画)」は、「食育」を生きる上での基本と位置づけています。「食育」の推進は緊急の課題であることから、市民と行政が一体となって策定した計画です。
「食育」を広く進めることで、市民一人一人が「食」についての意識を高め、生涯にわたり健全な心身を培い、豊かな人間性をはぐくむことができます。そのために、家庭、教育、保育、農林水産、食品、市民団体など幅広い分野の関係者が連携し、一体となって、計画を推進していきます。
●なぜ「富士山おむすび計画」って言うの?
「食育」では、栄養バランスと食料自給率向上のため、「米」を主食とした日本型食生活を推進しています。
この「米」を使った日本古来の伝統的な食べ物である「おむすび」と、富士市のシンボル的存在である「富士山」の形が同じ三角形であることから、「富士山」と「おむすび」を合わせた計画名称としました。
また、おむすびの「むすぶ」という表現は、食育推進のためのネットワークを地域で結んでいくという方向性もあらわしています。
ライフステージ別の取り組み
生涯を通じ、「食」を営む力は、年代(ライフステージ)に応じた豊かな食習慣の積み重ねによりはぐくまれます。「富士山おむすび計画」では、生涯を6つのライフステージに区分し、それぞれの年代の特徴・課題に応じた食育への取り組みを推進していきます。
●妊娠期
出産に向け、健全な子どもの基礎をつくるために重要な時期
↓
食に関する知識・技術を習得しましょう
●乳幼児期(0歳〜5歳)
食習慣の基本を身につける時期
↓
食事リズムを身につけて、食に関する基礎をつくりましょう
●学齢期〜思春期(6歳〜19歳)
食習慣の基礎が完成し、自己管理ができる時期
↓
正しい食行動を習得し、自分の食事を管理できるようになりましょう
●青年期(20歳代)
健康的な食生活を実践し、体力の維持・増進に努める時期
↓
健康的な食生活の実践で、健やかな生活リズムを身につけましょう
●壮中年期(30歳〜69歳)
健康的な食生活を実践し、生活習慣病の予防に努める時期
↓
自分に合った食生活を実践するとともに、家庭や地域でも食に関する取り組みをしましょう
●高齢期(70歳以上)
食を楽しみながら、次世代に食の大切さを伝えていく時期
↓
健康状態に合わせた食生活の実践と、食文化などの知識を次の世代に伝えましょう
食育を推進していくためには、市民一人一人の行動がとても大切です。
食育について理解しやすいように、4つの目標キャッチフレーズと市民行動目標を掲げました(次ページ参照)。
ぜひ「富士山おむすび計画」を実践しましょう!
添付ファイル
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広報広聴課 (市庁舎8階北側)
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