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【広報ふじ平成21年】子どもの発達が気になる人へ その2

こども療育センターの療育相談室ってどんなところ?

●専門スタッフが面接などを行う●
 皆さんは、フィランセの健康対策課などが発達の専門相談機関として紹介している「こども療育センター」をご存じですか?
 こども療育センターは市の施設で、通園施設である「みはら園」と、子どもの発達に関する相談を受け、早期療育につなげる「療育相談室」があります。
 療育相談室は、子どもの発達上のさまざまな問題について、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、心理・発達相談員、保健師などの専門スタッフが相談を受け、面接や評価を行い、その結果によって個別指導やグループ指導を行っています。
 また病院などの専門機関の紹介や、就園・就学に向けた支援、保育士や幼稚園教諭を対象とした研修会も行っています。

【利用方法】
 予約制です。まずは電話で連絡してください。子どもの様子を聞いた上で、相談の日時を設定します。
※予約が込み合っている場合は面接をお待ちいただくことがあります。
※家庭の事情によっては、フィランセなどにスタッフが出向き、相談を受けることも可能です。
【対象】
 市内に在住の、小学校就学前の子どもが対象です。
 ただし、子どもの状況によっては、就学後も指導を行っていきます。
【開所日】
 平日(祝休日・年末年始を除く月〜金曜日)の8時30分〜17時15分。

※利用するのに費用はかかりません。

【療育相談室の主な内容】
■個別指導・訓練・情報提供
 子どもの状況に応じて、個別指導・訓練を行い、家族への助言・情報提供なども行っています。
■親子教室
 親子遊びを中心としたグループでの活動を通じ、子どもの発達を促すとともに、子どもとのかかわり方を学んでもらいます。子どもの年齢や状況に応じ、9つのグループがあります。
■保育園・幼稚園訪問
 スタッフが保育園や幼稚園に出向き、園での子どもの様子を見て助言します。
■医療相談
 専門医(小児神経科及び整形外科)による医療相談を定期的に行っています。

- 写真あり -
( 写真説明 ) こども療育センターの面接相談・個別相談・親子教室 

利用者の声

■声1
●子どもの様子が気になっていた●
 赤ちゃんのときから目が合わなかったり、泣き方が激しかったりと様子がおかしいと感じていました。周りの人に相談しても気のせいだと言われ、ずっと気になっていました。
 1歳半健診のときに保健師に相談し、こども療育センターの面接などを通じ、子どもが自閉症だとわかり、相談してよかったと思っています。

■声2 林裕美さん(檜新田) 
●かかわり方のヒントを得られる●
 脳性麻痺のある息子のことをフィランセの保健師に相談し、こども療育センターを教えてもらいました。
 先生たちに子どもの可能性を引き出してもらっているように感じています。親子教室では、どのように子どもとかかわればよいかヒントをもらい、親である私たちも子どもと一緒に成長しています。

- 写真あり -
( 写真説明 ) 林裕美さん

■声3 
●同じ悩みを持つ親同士の交流●
 息子は保育園と並行して、月2回こども療育センターに通っています。そこで親同士が交流する時間があり、とても貴重な時間になっています。
 家庭で困っていることを相談すると「うちはこうやっているよ」と参考になる話を聞くことができます。一人で悩んでいると不安ばかり募りますが、だれかに話すことで心が軽くなりますね(匿名、4歳児の母)。

こんな心配事はありませんか?

 次のような心配事があるときは、こども療育センターの療育相談室にご相談ください。

周りの子と比べて発達が遅いのでは…
■1歳半を過ぎても歩かない
■2歳を過ぎても言葉が出ない
■3歳を過ぎても言葉がふえない
■こちらの言うことが理解できていないような気がする
■5〜6歳になっても発音がはっきりしない

元気だけど、とにかく手がかかる
■いつも落ちつきがなく、家の中でも常に動き回り目が離せない
■ささいなことでかんしゃくを起こしいつまでも機嫌が直らない
■自分の興味があることはよくしゃべるのに、大人の言うことは聞かない
■乱暴でほかの子とうまく遊べず、遊び場に連れて行けない
■集団行動が苦手で、集団の中で一人勝手な行動をしてしまう

- 図表あり -
( 図表説明 ) こども療育センター『療育相談室』の新規相談内容(平成20年度)

こども療育センター療育相談 井出正則室長のインタビュー 

●正しい理解と適切なかかわり●
 療育相談室は、子どもの発達に関する多くの相談を受け付けています。常時500人近くの子どもとかかわっていますが、ここ数年、徐々に相談件数がふえてきました。
 理由はいろいろと考えられますが、以前であれば、家庭のしつけや育て方が原因だとされていたことが、子ども自身の発達の偏りやおくれとして認識されるようになってきたことも大きいですね。
 幼児期に見られる発達の偏りやおくれは、身体の障害と違い、「障害」としてはっきりと見きわめるのが専門家でも難しく、親もなかなかわかりづらいのが実状です。
 ただ、障害と言えるかどうかにかかわらず、子どもの育てにくさを受け止め、どう対応していけばよいかを親はもちろん周りの人たちが正しく理解することが大切です。適切にかかわっていくことが、その子のよさを伸ばしていくことにつながります。
 ですから、もし子どものことで気になるようなことがあれば、ためらわず早目に相談してほしいですね。

●子育てのコツや手がかりを●
 こども療育センターは特別な場所だと思われがちですが、子育ての支援機関の一つだと考えています。私たちの仕事の基本は育児支援です。手のかかる子どもであればこそ、かかわり方のコツや手がかりを知ってもらい、子育ての負担が少しでも和らげばと思っています。

- 写真あり -
( 写真説明 ) 井出正則室長

問い合わせ

こども療育センター療育相談室
伝法85番地
電話 21-9482 ファクス 21-9481

- 図表あり -
( 図表説明 ) こども療育センターの地図
添付ファイル
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広報広聴課 (市庁舎8階北側)
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