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昨年、中央病院産婦人科の存続を求めて広く署名活動を行った産婦人科を守る会
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( 写真説明 ) 「産婦人科を守る会」幹部の皆さん
高部昌子さん、荻田さおりさん、海野郷子さん、細木久美さん

「中央病院から産婦人科がなくなるかもしれない…？」
　昨年4月、富士市立中央病院の産婦人科医師4人全員が、平成21年3月末で派遣元の大学へ引き揚げることが明らかになりました（詳しい経緯は下記参照）。この報道をきっかけに、富士・富士宮市の母親たちが中心となって、インターネットを通じて仲間を集め、「産婦人科を守る会」を結成。中央病院産婦人科の存続を求めて、公共施設や街頭で積極的に署名活動を行いました。
　会長の細木さんは、「初めは、『中央病院の産婦人科がなくなったら、自分や身近な人が困るから』と始めた署名活動。でも続けるうちに、『人ごとだと感じている人にも、深刻な現状を伝えて関心を持ってもらいたい』という思いに変わりました。署名そのものより、市民一人一人に現状と私たちの思いを伝えようと、毎日夢中でした」と振り返ります。
　活動は口コミで広まり、4月末から約1か月で、13万6,762人分もの署名が集まりました。　
幹部の皆さんは、「市長に提出する直前に、署名の数を集計して驚きました。ご協力いただいた皆さん、また、子育てや仕事の合間に、お互いをカバーし合って活動を続けてきたメンバーに感謝しています。全くの他人が、同じ目標に向けて一つになるってすごい！と実感しました」と声をそろえます。
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市長へ署名を提出（昨年5月）
　多くの市民の期待を背負い、市が医師確保に全力で取り組んだ結果、昨年11月、平成21年4月以降の産婦人科存続が決まりました。ここから、会の活動は新たな一歩を踏み出します。　
　この先、同じ不安を繰り返さないためには、産婦人科医師・助産師を取り巻く環境を考えなければなりません。体力・精神面ともに過度の重圧に苦しむ医師たちを「みんなの感謝の気持ちで支えたい」と会は考えました。　
　患者や家族は、退院すると、出産に携わった医師たちに感謝の気持ちを伝える機会はなかなかありません。そこで、お世話になった医師たちにあてたメッセージを市民から募集し、富士・富士宮市の各院にプレゼントしようと企画しました。「私たちが医師と市民の交流の架け橋になり、医療現場を支え続ける皆さんの励みになれば、何よりうれしく思います」

募集
出産でお世話になった先生たちにありがとうメッセージを送りませんか？
　詳しくは専用の用紙（地区まちづくりセンター、市内幼稚園・保育園、フィランセ、子育て支援センターに配置）をごらんください。
問い合わせ
細木 方　電話 30-6486
（月曜日〜金曜日 10時〜20時）
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( 写真説明 ) 親子の写真に温かいメッセージを添えて、アルバム風に仕立てます。

■4月4日　産婦人科医師の派遣元の大学が中央病院に対し「平成21年3月末をもって医師4人を引き揚げる」と通告
《市長はこの後、県内外の大学病院や関係機関などに医師派遣を要請するとともに、市出身の産婦人科医師に対する勧誘などを行う》

■5月30日　「中央病院産婦人科を守る会」が同院産婦人科の存続を求める署名（13万6,762人分）を市長に提出

■6月24日　「中央病院産婦人科で一定期間勤務した医師が市内で産科を開業する際、最高１億円を助成する」内容の条例を制定

■11月4日　浜松医科大学から「平成21年4月から同院へ現体制を維持できるよう産科医師を派遣する」と申し出を受ける

■11月6日　同院は産科新規患者の受け入れを再開
《産婦人科医療の一層の体制強化を図るため、市は浜松医科大学と交渉を継続》

■ 12月19日　浜松医科大学から「平成21年4月以降、派遣する産婦人科医師を順次増員する」との方針が伝えられたことを受け、市長は「県東部地区の産婦人科医療の中核病院として、環境整備の充実に向けて最大限努力する」旨を表明