ことしに入り、中国四川(しせん)大地震、岩手・宮城内陸地震、岩手県沿岸北部の地震と立て続けに大きな地震が発生しました。富士市でも、人ごとではありません。
富士市を含めた東海地方に起きると言われている「東海地震」。その発生確率は、今後30年間で87%と高い数字が出ていて、東海地震発生の可能性が日々高まっています。皆さん、東海地震への備えは進んでいますか?
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( 写真説明 ) 新潟県中越沖地震
◆東海地震に関する情報は3段階で発表
東海地震に関する情報は、発生の危険度に応じ、左記の3段階で発表されます。特に、東海地震の前兆現象の可能性が高まったことを示す「東海地震注意情報」は、防災対応を始める重要なタイミングです。
東海地震が予知されたとき、正確な情報を収集し、冷静に行動できるように心がけましょう。
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◆緊急地震速報が放送されたら、すぐに行動を
地震を予知できず、突発的に気象庁から緊急地震速報が発せられた場合は、ことし3月に整備した「J-アラート(全国瞬時警報システム)」により、同報無線から緊急地震速報を放送します。震源の位置により変わりますが、放送から地震発生まで数秒から十数秒の猶予があると言われていますので、わずかな時間で身を守る行動がとれるよう、ふだんから心がけておきましょう。
※近くで地震が発生した場合は、緊急地震速報が間に合わない場合があります。
◆避難が必要となる人は…
東海地震注意情報が発表された場合や突然地震が発生した場合、がけ崩れや津波などの危険区域に住んでいる人は避難が必要です。また、自宅の耐震性などに不安がある人も自主避難することができます。
しかし、すべての人が避難する必要はありません。自宅の耐震性が十分ある人などは、自宅や近くの空き地などで地震に備えましょう。どうしても避難しなければならなくなった場合は、町内会の集合場所に一度集まってから指定避難場所に避難してください。
◆避難所はまず屋外に開設
避難所の開設は、まず、原則としてグラウンドなどの屋外となります。屋内施設への避難は、応急危険度判定士による施設の安全性の判定を受けてからになります。避難所に行っても、すぐには建物に入れず、当初はグラウンドでの生活になります。プライバシーや衛生面の問題で避難所生活は大変つらいものです。避難所へ行かなくても済むよう、自宅の耐震化や家具の転倒防止対策などを進めましょう。
◆日ごろから備えを
いざというときに慌てることのないよう、防災訓練に参加したり、非常持ち出し品を準備したりするなど、日ごろから地震への備えを万全にしておきましょう。
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( 写真説明 ) 新潟県中越沖地震の避難所
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防災危機管理課
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