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【広報ふじ平成20年】富士市写真館

51 六ツ眼鏡(めがね)(沼川石水門(せきすいもん))
昭和41年1月21日(沼川橋、防潮水門)

郷土の歴史を後世に伝え続けていく
川島 徳彦(のりひこ)さん(鈴川町) 
- 写真あり -

みんなから親しまれ続けた石水門
 昔の沼川は、暴風雨のたび港から高波が押し寄せ、川の水が逆流して増水し、あたり一面の作物に甚大な被害を出しました。そのため、江戸時代末期から村人が何度も防波堤を築造しましたが、暴風雨で破壊され続けました。苦労の末、明治18年、静岡県で初めてセメントを使ってつくった石水門が完成。この六連型アーチ状の石水門は「六ツ眼鏡」と呼ばれ、みんなから親しまれてきました。
 私の先祖が当時被害を受けていた農家だったこともあり、私は石水門などの郷土の歴史について調べました。私が商売をしている沼川橋東側の港商店会も、昔は田んぼだったんですよ。
 私が小学生だったころは、夏になると度胸試しで友達と「六ツ眼鏡」の橋の上から海に飛び込んで遊んでいました(笑)。また、台風の後は、「六ツ眼鏡」前の港口にたまった土砂を、村人みんなで取り除いたことも覚えています。
 その後、田子の浦港が開港して、昭和41年12月に「六ツ眼鏡」が撤去されたときはとても寂しかったですね。
 私は、これからも、郷土の歴史を勉強して、先人の思いが詰まった「六ツ眼鏡」の歴史とともに、後世に伝え続けていきたいです。
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