「防犯活動はすべて警察がやってくれていますから…」
ん?ちょっと待って!!今、ニュースで毎日伝えられる悲しい事件や多様化する犯罪を防止するための取り組みとして、地域の安全は地域で守る「地域のチカラ」が注目されています。
実はこれ、それほど難しい話ではないんです…。
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( 写真説明 ) こんにちは。
( 写真説明 ) 公園の桜が八分咲きだったんですよー。
( 写真説明 ) 雨、上がりましたね!
( 写真説明 ) しっかり、見てますよ〜。
( 写真説明 ) きょうは富士山がよく見えますね。
( 写真説明 ) サイドからの攻撃も用心、用心。
( 写真説明 ) この鉄壁の守りを崩せますか?
■数字で見る富士市の治安情勢
富士警察署管内の刑法犯認知件数(*)は、平成14年をピークに年々減少しています。これは、防犯に対する社会的な意識の高まりとともに、市や事業所、そして何より各地区における自主防犯活動の成果と言えます。
平成19年の刑法犯認知件数は2,935件で、その内訳を見ると、窃盗犯が2,084件と大半を占めますが、前年に比べて751件減少しています。一方、強盗や強制わいせつなどの重要犯罪に関しては42件(前年比9件増)、暴行、恐喝など粗暴犯は160件(同23件増)と増加しています。
*刑法犯認知件数…刑法犯総数から道路上の交通事故にかかわる業務上(重)過失致死傷害分を除いた刑法犯で、その発生を警察が認知した件数
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( 図表説明 ) 富士警察署管内の刑法犯認知件数の推移(棒グラフ)
【【 家を守る 】】
生活の拠点「我が家」を犯罪者から守ること。これが、地域から犯罪をなくす第一歩です。
●「侵入しにくい家」と思わせる
我が家から犯罪者の足を遠ざけるためには、犯罪者に「入りにくい」と思わせる対策や心構えが必要です。
例えば、住宅侵入窃盗犯の多くが現場を下見する傾向にあります。そのとき、犯罪者に「この家は侵入に時間がかかりそうだ…」と思わせることが重要です。
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( 図表説明 ) 侵入をあきらめるまでの時間(円グラフ)
●「地域の目」で犯罪者を寄せつけない
自分の家の防犯対策は万全でも、近所に犯罪者が潜んでいたのでは本当に安全とは言えません。また、最近の住宅侵入窃盗犯は、どこにでもいるようなサラリーマン風の服装をしているなど、「いかにも怪しい」という犯罪者のイメージとはかけ離れていることがあります。
犯罪者が地域に紛れていても、散歩やウォーキングなどの途中で、さりげない会釈をしたり、「こんにちは」の一言をかけたりすることが、犯罪者に警戒心を持たせ、犯行を断念させる大きなきっかけとなります。
日ごろから近所であいさつを交わし、コミュニケーションを図ることで、犯罪者を寄せつけない地域づくりをしましょう。
** 犯罪者はこうやって家に入る!! **
侵入方法の一例
◇無施錠の扉から侵入
意外に多いのが無施錠箇所からの侵入です。犯罪者はまず、かぎがかかっていない場所を探します。ごみを捨てに行くときなど、あなたはかぎをかけないまま外出していませんか?
◇ピッキング
専用の工具で扉のかぎをあける
◇サムターン回し
工具や手でサムターン(屋内側のつまみ)を回し扉をあける
◇ガラス割り
◇2階から侵入
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「くらしの防犯伝道士」として防犯講座などで活躍中!!
静岡県防犯まちづくりアドバイザー・一級建築士
杉山 克秀さん(永田町1)
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あなたの家は大丈夫ですか?防犯対策のキーワードは「音」と「光」、そして「人の目」ですよ!
くらしの防犯伝道士・杉山さん監修
《こんな家がねらわれやすい!!》
□幹線道路・駅が近くにある
□人通りの少ない道に隣接している
→見つかりにくく逃げやすい・人込みに紛れやすい
□近所に落書きまたは、壊れた看板があるが、いつまでもそのままである
→地域の連携がとれていない
□近所に空き家や荒れた空き地がある
→犯罪者が身を潜めやすい
□塀や生け垣で見通しが悪い
□ベランダに人が隠れる死角がある
→一度侵入すれば見つかりにくい
□洗濯物がいつも軒下に干してある
→「昼間、住人が外出していることが多い家かもしれない…」と思う
□かぎが2ロック(ツーロック)(二重)でない
□門扉がいつもあいているまたは、外側からあけやすい
□塀や電柱など、2階への足場がある
→時間をかけずに侵入しやすい
◇もっと安全で安心なまちを目指して…◇
私たちにできること!!
「我が家の防犯性」を高める!〜家庭でできる防犯対策〜
犯罪者に、侵入には時間がかかる家であることを印象づけ、万が一、行為に及んだときには、できるだけ多くの時間をかけさせることが重要です。
家庭でできる防犯対策関連商品が数多く市販されています。これらの一部については、市が実施する防犯講座(5ページ掲載)の中でも紹介しています。
★人が近づくと光る「センサーライト」
★補助錠をつけるだけでも効果的です
★踏むと一般的な砂利よりも大きな音が鳴る「防犯砂利」
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【【 子どもを守る 】】
「ただいま」と元気な笑顔。そんな日常の風景をも、不審者はねらっています。子どもたちの明るく健やかな未来のために、私たちができることがあります。
●見守る…それは大きなチカラ
力の弱い子どもたちを、不審者から守るためには、地域全体の協力が不可欠です。
市は、子どもの安全を脅かす事件が相次いで発生したことを受け、平成17年12月21日に毎月15日を「子どもの安全を守る市民行動の日」とする市長緊急アピールを発表。以後、防犯パトロールの普及に努めてきました。このような動きは、各地区の防犯活動にも波及し、現在、自主防犯組織やPTAなどにより登下校の見守り活動が実施されています。
登下校時に限らず、日ごろから地域の子どもに目を向けてください。防犯意識を持った地域の目は、不審者にとって最も脅威であり、地域全体の安全につながります。
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=チーム“地域のチカラ”がいるからいつも安心だよ。=
■01 in チーム“地域のチカラ”
富士第一小児童から「おじちゃん」の愛称で親しまれる
富士駅北地区防犯委員会委員長
田中 洋司(ひろし)さん(元町)
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★守備範囲
富士駅及び富士駅北地区
★得意技
富士駅駐輪場の見回り、小学生の見守り、青色パトロールカーによる巡回、夜間の緑道の巡回
★一言インタビュー
自転車の盗難は、被害者も加害者も子どもであることが多く、また、強盗などの凶悪な犯罪への入り口にもなる犯罪です。自転車の盗難防止を図ることで、子どもたちから非行につながる犯罪を遠ざけることは、子どもたちの未来を守ることにもなるんです。
■02 in チーム“地域のチカラ”
「防犯紙芝居」で多くの皆さんに防犯の大切さを知ってほしい!!
富士エレガンス会長
石井 博子さん(横割1)
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★守備範囲
保育園・幼稚園・小学校ほか
★得意技
会員の皆さんと防犯紙芝居の上演、防犯マップの作成・配布ほか
★一言インタビュー
この街全体に防犯の輪が広がるように、みんなで努力していきます!
■03 in チーム“地域のチカラ”
大人が通学路を歩く大切さを実感!!自宅が「かけこみ110番のいえ」の
青葉台小学校PTA生活安全部部長
渡邉 裕子さん(大淵)
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★守備範囲
青葉台小児童の通学路、自宅(いざというとき)
★得意技
地区の皆さんとの定期的な児童の見守り(パトロールノートで危険箇所などをメモしている)ほか
★一言インタビュー
地道にやってまーす!!
■04 in チーム“地域のチカラ”
電車内で迷惑男を取り押さえ、警察から感謝状を送られた
大学生
古屋 史人(ふみと)さん(伝法)
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★守備範囲
自宅〜大学・アルバイト先の経路
★得意技
いざというときの勇気&行動
★一言インタビュー
事件のときは正直怖かったけど、勇気を振り絞った結果が、人のためになってうれしいです。
■05 in チーム“地域のチカラ”
地域の意見を警察に反映させます!!
富士警察署協議会会長
稲穂 松男さん(依田原)
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★守備範囲
吉原地区
★得意技
自家用車による小学生下校時のパトロール、青色パトロールカーによる夜間巡回
★一言インタビュー
下校時に家の前に立つ、または、自宅や自動車の窓越しに子どもたちを意識するだけでも街は変わります!
チーム“地域のチカラ”
+
06 あなた
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ちょっとした「地域への関心」
=
【【【 街の未来が見えてくる。 】】】
富士警察署長
永田 正典
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未来を変える「地域のチカラ」
富士警察署では、犯罪の取り締まりやパトロールを強化することはもちろんのこと、犯罪・防犯情報の積極的な提供や、防犯ボランティアの皆さんと協働した地域安全活動を推進しています。
しかし、近年、一般的にモラルの低下や、地域における連帯感の希薄化などが指摘される中、より安全で住みよい地域社会を実現するためには、警察や自主防犯活動に取り組む一部の人の力だけでは達成できません。皆さんの「地域のチカラ」が必要なのです。この「地域のチカラ」の輪がもっともっと広がっていけば、今以上に犯罪が減り、笑顔あふれる街になるはずです。
私たちと一緒に、みずからの手で安全で安心して暮らせる街を目指しましょう!
▲不審者出没情報などをメールで配信中!
市は、警察から提供された子どもに対する声かけなどの不審者出没情報や、空き巣・ひったくりなどの身近な事件発生情報を登録者にメールで随時配信しています。
〈パソコンから登録画面へ〉
ホームページ http://fujishi.jp/mm/index.htm
〈携帯電話から登録画面へ〉
ホームページ http://fujishi.jp/mobile/mm/touroku.htm
▲「かけこみ110番のいえ」の確認を!
不審者に声をかけられたり、連れていかれそうになったとき、駆け込んで助けを求めるための避難場所として、市内には個人の家や店舗などに看板が設置されています。写真のような看板を目印に、子どもと一緒に「かけこみ110番のいえ」の位置を確認しましょう。
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( 写真説明 ) 「かけこみ110番のいえ」プレート
▲「防犯ブザー」などの確認を!
音で周囲に危険を知らせる防犯ブザーやホイッスルなどの防犯グッズを、子どもがすぐに使える位置に携帯しているか確認しましょう。また、電源が必要なものは、電池切れにも注意しましょう。
▲「防犯講座」開講中!
市は、身近な犯罪の発生状況や被害に遭わないための対策などを市民の皆さんに知ってもらうために、警察や防犯協会と協力し、防犯講座を開講しています。地区や町内会をはじめ、人が集まるイベントなどで、「防犯講座」を取り入れてみませんか?
講師:地域安全課職員(派遣警察官)
申し込み・問い合わせ:電話またはメールで地域安全課へ
▲防犯パトロール用マグネットシート・ベスト貸出中!
市は、自主防犯活動を行う団体や個人を支援するため、防犯パトロール用の(1)マグネットシートと(2)ベストの貸し出しを行っています。貸出条件がありますので、詳しくは、地域安全課へお問い合わせください。
問い合わせ 地域安全課
電話 55-2705 ファクス 53-6663
Eメール si-chiikianzen@div.city.fuji.shizuoka.jp
*4月から地域安全課の防犯に関する担当は「市民安全課」に移ります。