テーマ
「スポーツ」・「食育」について
市は、市民の皆さんの意見や要望を市政に反映させるために、毎年世論調査を実施しています。その結果がまとまりましたので、概要をお知らせします。
- 写真あり -
- 写真あり -
対象 市内在住の満20才以上の男女3,000人
抽出方法 住民基本台帳から等間隔無作為抽出
調査期間 平成19年6月15日〜30日
調査方法 郵送調査
有効回収数(率) 1,820人(60.7パーセント)
*調査結果の比率は百分率で表示し、小数点第2位を四捨五入してありますので、合計が100パーセントにならない場合があります。
■テーマ「スポーツ」について
・スポーツや運動の好き嫌いと必要性
Q.あなたはスポーツや運動をすることが好きですか?それとも嫌いですか?
- 図表あり -
Q.あなたは、ふだんもっとスポーツや運動をすることが必要であると感じることがありますか?
- 図表あり -
Q.あなたが、現在行っているスポーツや運動は何ですか?(複数回答)
【上位5項目】
1位 ウォーキング 41.9パーセント
*すべての年代において最も多い。
2位 軽体操 13.8パーセント
3位 ゴルフ 9.4パーセント
4位 サイクリング 8.5パーセント
5位 登山、ハイキング 8.0パーセント
★3人に2人がスポーツや運動が好き
スポーツや運動が「好き」という人が最も多く34.4パーセント、「どちらかといえば好き」という人も28.6パーセントに達し、合わせて63.0パーセントの人がスポーツや運動をすることが「好き」となっています。
また、そのうちスポーツや運動をすることが「好き」という男性が42.8パーセントに対し、女性が27.3パーセントで、男性の方が15.5パーセント上回っています。
★8割以上がスポーツや運動の必要性を感じる
スポーツや運動をすることが必要であると感じることが「ある」と回答した人が85.3パーセントとなっています。
・この1年間、スポーツや運動を行った頻度、利用したスポーツ公共施設
Q.あなたは、この1年間でスポーツや運動をどのくらい行いましたか?
★約7割以上の人が年に1日以上はスポーツや運動をしている
この1年間に、1日以上スポーツや運動をした人を合わせると、約7割以上となります。
平成10年の調査と比較すると、スポーツや運動をした人の割合はほぼ同じ割合となっていますが、「週3日以上」と回答した人の割合はやや増加しています。
- 図表あり -
Q.あなたは、この1年間に市内の公共のスポーツ施設を利用したことがありますか?(複数回答)
★約半数の人が市内の公共スポーツ施設を利用
この1年間に、「市内の公共スポーツ施設は利用したことはない」と回答した人が30.6パーセントであるのに対し、約半数の人が「市内の公共スポーツ施設を利用したことがある」と回答しています。
また、市内の公共スポーツ施設でこの1年間に利用の多かった施設は、次のとおりです。
【上位5項目】
1位 富士総合運動公園温水プール 13.9パーセント
2位 富士マリンプール 10.5パーセント
3位 学校の体育館 10.4パーセント
4位 学校の運動場 9.7パーセント
5位 富士川緑地スポーツ広場・自由広場 8.4パーセント
・公共のスポーツ施設として望むこと
Q.今後、公共のスポーツ施設に対してどのようなことを望みますか?(複数回答)
★半数以上の人が「小規模でも、気軽に利用できるような公共のスポーツ施設」を望む
公共のスポーツ施設に望むことは、「小規模でも、身近で気軽に利用できるような施設」が51.4パーセントと最も多く、半数を超えています。次いで、「トレーニングルームなど個人でも利用しやすい施設」が39.3パーセントという順になっています。
年代別に見ると、20代・30代では、「トレーニングルームなど個人でも利用しやすい施設」が最も多く、40代以上では「小規模でも、身近で気軽に利用できるような施設」が最も多くなっています。
- 図表あり -
●自由意見(一部抜粋)
◇土曜日・日曜日に安く利用できる施設があれば、コミュニケーションの場にも使えて、地域の雰囲気もよくなると思います。(20代・男性)
◇子どもと高齢者が、一緒に運動できる公園・スポーツ広場が、各地区にあるといい環境になると思います。(70代以上・男性)
◇健康増進と言う割には、スポーツ施設がない。(60代・男性)
◇交通の便などを考慮した屋内外の施設が必要。(50代・女性)
◇行事があって参加したいとき、高齢者や障害のある人は、その施設が遠方であると参加できない。(70代以上・女性)
◇駐車場があいていないので、施設の利用をあきらめるときがあります。(30代・男性)
◇お金をかけて施設をつくるのではなく、今あるものをもっと気軽に使えるようにしてほしい。(30代・女性)
◇自分ではまめに動かないので、健康維持のためにも、市などでスポーツ教室を開いて、きっかけをつくってほしい。(40代・女性)
◇幼い子どもを持つ親としては、スポーツを楽しむ時間がなかなかとれません。講座・教室などに託児までつけてくれると大変うれしいです。(30代・女性)
・今後、必要と思われるスポーツ振興施策
Q.今後、スポーツや運動をするために、どのようなスポーツ振興施策が必要だと思いますか?(複数回答)
★半数以上の人が「身近な地域に適度なスポーツができる施設を整備する」ことが必要という回答
スポーツの振興のために必要な施策は、「身近な地域に適度なスポーツができる施設を整備する」という意見が54.9パーセントと最も多くなっています。次いで「さまざまな競技を行うことができる総合的な屋内体育施設を整備する」が28.8パーセント、「高齢者や障害者のためのスポーツの普及を図る」が28.3パーセントなどの順になっています。
- 図表あり -
・スポーツに期待すること
Q.あなたが、スポーツに期待することは何ですか?(複数回答)
★8割以上の人がスポーツに「健康の維持・増進」を期待
スポーツに期待することは、「健康の維持・増進」が80.1パーセントと最も多く、「スポーツを通しての仲間とのふれあい」が44.6パーセント、「趣味・生きがい」が40.9パーセント、「美容・ダイエット効果」が30.0パーセントなどの順になっています。
- 図表あり -
●自由意見(一部抜粋)
◇私はアルティメットを始めて4年目になります。現在富士市では、全国大会を開催していますが、もっと市民が関心を持ち、プレーできるようにアピールできれば、真のアルティメットの聖地に富士市がなれると思います。(20代・男性)
◇スポーツを身近なものにするため、子どもや大人も楽しめるような指導ができる指導者を、若い世代の中からも育成していくことが必要だと感じています。(40代・女性)
市内の体育館で新体操などの指導をしている
寺田 江身子さん(体育指導委員・宮島)
- 写真あり -
身近で利用しやすい公共施設であってほしい!
私は、よく市立富士体育館や学校の体育館を利用しています。新体操の指導は、10年くらい前に地元地区から始めましたが、現在では、市内数か所の体育館を利用することで、新体操人口の増加、普及を行っています。
真夏に子どもたちの熱中症対策のため、体育館内に空調設備を設置したり、駐車場のスペースを拡張したりしてもらえると、さらに利用しやすくなると思います。
今後、公共スポーツ施設が、子育てに大変な世代などもいつでも気軽に利用できるような施設になって、皆さんの健康増進につながっていくといいですね。
■テーマ「食育」について
「食育」とは…?
私たち人間が生きていくために「食」は欠かせないものです。さまざまな経験を通じて、「食」に関する知識と、「食」を選択する力を身につけ、健全な食生活を実践することができる人間を育てることを「食育」と言います。
市は、子どもから高齢者までみんなで食育に参加すること、さまざまな体験活動を通じて自然に食への理解を深めることなどを中心に、今後「食育」を推進していきます。
- 写真あり -
・過去3年間の「農業体験」の有無
Q.あなたは、過去3年間に「農業体験」をしたことがありますか?
★半数以上の人が、栽培から収穫までを通した農業体験をしたことがない
この3年間の農業体験については、(1)「家庭菜園や鉢植え栽培などで育て、収穫までしたことがある」という人が、43.3パーセントで、(2)「収穫体験など部分的にしたことがある」という人が7.6パーセント、(3)「したことがない」という人が46.1パーセントとなっています。
また、上記(2)、(3)と答えた人のうち、「家庭菜園や鉢植えなどで育て、収穫までしてみたい」と答えた人が半数以上となっています。
- 図表あり -
・食育への関心
Q.あなたは、「食育」に関心がありますか?
★約7割の人が「食育」に関心がある
「食育」については、「どちらかといえば関心がある」という人が37.4パーセントと最も多く、「関心がある」という人の31.5パーセントを合わせると、約7割の人が関心を持っています。
年代別に見ると、50代以下では「どちらかといえば関心がある」が最も多く、60代以上では「関心があるが最も多くなっています。
- 図表あり -
Q.あなたが、「食育」に関心がある理由は何ですか?(複数回答)
★「食育」に関心がある理由として「子どもの心身の健全な発育のために必要だから」が最も多い
「食育」に関心がある理由は、「子どもの心身の健全な発育のために必要だから」という回答が72.9パーセントと最も多く、次いで「食生活の乱れが問題になっているから」が68.7パーセント、「生活習慣病(がん・糖尿病など)の増加が問題になっているから」が66.5パーセントと続き、これら上位3項目が特に多くなっています。
- 図表あり -
・具体的な「食育」に関する活動・行動
Q.あなたは日ごろから、健全な食生活を行うために「食育」に関する何らかの活動や行動をしていますか?
★「食育」を実践しているのは約4割
「食育」に関する活動や行動を、「できるだけするようにしている」と答えた人が34.1パーセントと最も多く、「積極的にしている」の5.8パーセントと合わせると、約4割の人が「食育」を実践しています。
性別に見ると、食育を実践している女性が47.6パーセントなのに対し、男性が30.8パーセントとやや割合が低くなっています。
- 図表あり -
Q.具体的にどのような活動や行動をしていますか?(複数回答)
★ほとんどの人が「栄養バランスのとれた食生活の実践」と「より安全な食品の購入」と回答
「食育」に関する具体的な活動や行動は、「栄養バランスのとれた食生活の実践」が81.8パーセントと最も多く、次いで「より安全な食品の購入」が70.1パーセントと続き、上位2項目の割合が圧倒的に多くなっています。
- 図表あり -
Q.あなたが「食育」に関する活動や行動をしない理由は何ですか?
★「忙しいから」が最も多い
「食育」に関する活動や行動をしない理由は、「食事や食生活への関心はあるが、趣味や仕事などで忙しいから」が45.9パーセントと最も多くなっています。次いで「食事や食生活への関心はあるが、食費を安くすることの方が重要」が25.9パーセント、「食育自体についてよく知らないから」が19.0パーセントなどと続いています。
- 図表あり -
・地産地消を推進するために効果的な方法
Q.地産地消を推進するためには、どのような方法が効果的だと思いますか?(複数回答)
*地産地消とは、「地場生産−地場消費」を略した言葉で、地域で生産された物を地域で消費することをいいます。食料に対する安全志向の高まりを背景とした、消費者と生産者の相互理解を深める取り組みの一つです。
★地産地消の推進のため「スーパーなどの量販店への地場産物コーナーの設置」を挙げる声が多い
地産地消を推進するための効果的な方法については、「スーパーなどの量販店への地場産物コーナーの設置」という回答が48.0パーセントと最も多く、次いで「農産物直売所の充実」が27.5パーセント、「学校給食などにおける地場産物の利用」が9.8パーセントと続いています。
- 図表あり -
・富士市の食育について求める取り組み
Q.今後の富士市における「食育」への取り組みについて、あなたが求めるものはどのようなことですか?(複数回答)
★「食品の安全・安心の確保」「家庭における食育の推進」への取り組みを求めている
今後の富士市における「食育」への取り組みについて求めるものは、「食品の安全・安心の確保」が60.5パーセントと最も多く、次いで「家庭における食育の推進」が46.0パーセント、「学校、保育所などにおける食育の推進」が26.8パーセントと続いています。
- 図表あり -
●自由意見(一部抜粋)
◇小・中学校全校に給食施設があり、子どもたちに温かい給食が提供できることはすばらしいことです。ぜひ続けてください。(30代・女性)
◇小学校では、子どもたちが育てたものを給食の材料の一部として活用するなど、食について工夫をしていただき感謝しています。子どもたちの意識を高めることが、家庭の意識を高めることにつながると思います。(40代・女性)
◇食事に関しては、安全なものをという思いがだれにでもありますが、やはり安ければ主婦にとって助かるのは確かです。(40代・女性)
◇子どもたちのために「食生活」はとても大切だと思いますが、現実は、家計が苦しく食費を減らしたり、仕事に追われつくる時間がなかったり、いつも胸が痛みます。(30代・女性)
◇私は仕事で手いっぱいです。食育は、企業への働きかけを行っていくべきではないかと思います。(40代・男性)
◇一人暮らしで自炊をするようになって、バランスのよい食事をすることの大変さを知った。(20代・男性)
◇みんながむだをなくすよう家族で話し合い、子どもたちには農作業の大変さなどを体験させた方がよいと思う。(60代・女性)
◇地域で生産されたものは安全性が高いと思い、できるだけ購入しています。(70代以上・不明)
◇地産地消がベストだと思います。食品の安全性を問われている今、生産者がはっきりとわかる方が安心します。(50代・男性)
◇食の情報が多過ぎるから惑わされている。何が自分にとって必要なのか見きわめる能力を持てるように、食育の教育が大切だと思う。(30代・女性)
◇今回のアンケートにより、食育について興味を持ちました。今後は食育についても、もっと真剣に取り組みたいと思います。(40代・男性)
富士市食育推進計画策定委員会委員長
福祉保健部長
井出 哲夫
- 写真あり -
皆さんの声を生かした、「食育」を推進していきます!
市は現在、食育推進計画を策定しています。
「食」は、私たちが生きる上での基本です。しかし、食の安全や食の海外への依存、食を大切にする心の欠如など、「食」をめぐるさまざまな問題が生じています。こうした中で、「食」を個人や家庭だけの問題でなく、社会全体の問題としてとらえた食育の推進が求められています。
今回の世論調査では、多くのご意見をいただき、食育に対する皆さんの関心の高さがうかがわれました。今後、市民生活に根差した食育推進計画の策定に当たり、皆さんの声を生かしていきます。
今回の調査にご協力くださいました皆さん、ありがとうございました。
皆さんからいただいた貴重なご意見を今後の市政の参考にし、まちづくりを進めていきます。
なお、詳しい調査結果は、各図書館やホームページでごらんになれます。
世論調査に関する問い合わせ
広報広聴課
電話 55-2700 ファクス 51-1456
Eメール kouhou@div.city.fuji.shizuoka.jp