44 富安橋(とみやすばし)
昭和44年10月28日(中央病院南側)
富安橋の近くにお住まいの
水野 静雄さん・信子さん(蓼原町)
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江戸時代から渡り継がれてきた橋
静雄さん
この橋は、東海道で重要な役割を担ってきた歴史ある橋です。現在の橋は昭和9年につくられました。かつては木製で、潤井川がはんらんすると流されてしまったこともあったそうです。
このあたりでは、この橋を「三度橋(さんどばし)」と呼ぶ人もいるんですよ。三度橋というのは、橋のもともとの名前です。その由来は、江戸時代、京と江戸の間を、1か月に3度行き来していた飛脚(ひきゃく)の願いで架けられた橋だからと聞いています。
私はかつて米屋を営んでいたのですが、吉原地区へ配達に行くときには、いつもこの橋を渡っていました。それこそ、1日3度どころではなかったですね。江戸時代から現在にかけて、富士地区と吉原地区をつなぐ、本当に大切な橋です。
信子さん
現在、橋の周囲には住宅をはじめ、中央病院やロゼシアターなどいろいろな建物が建っていますが、昔はあたり一面田んぼで、橋の上に立てば、周囲を遠くまで見渡すことができたんですよ。
街並みは一変しましたが、橋のありがたみは、ここから見える富士山のように、今も変わりませんね。
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( 写真説明 ) 現在の様子