市は、平成14年度から平成22年度を目標に「健康ふじ21計画」を実施しています。この計画は、健康のために市民一人一人が毎日の暮らしの中で何を行えばよいのか、世代別に健康増進のための行動目標を数値で示したものです。
今回は、平成18年度に実施した中間評価の結果についてお知らせします。
◆重点項目の中間評価結果
「健康ふじ21計画」では、156項目の目標値を設定しています。その中でも生活習慣病にかかわることや、死亡減少に必須である健診などの重点項目を90項目抜粋しました。その重点項目を、計画中間期の平成18年度に、平成13年度と比較して中間評価をしました。
その結果、子どもの歯の健康、若者の喫煙、高齢者の運動習慣などに改善が見られました。しかし、親子の食生活、大人のストレスなどが悪化していて、特に壮中年期は、重点項目の半数が悪化をしていました。
- 図表あり -
( 図表説明 ) 重点項目90項目の中間評価の結果(円グラフ)
◆改善のポイントは「壮中年期」
計画の中で重点世代である「壮中年期(30歳〜64歳)」の健康状況については、下記の世代別中間評価結果を見てもわかるように、まだまだ改善が必要です。また、壮中年期の死因の約3割が「がん」であることもわかりました。
今後は、壮中年期を中心とした生活習慣病、特にがん予防の強化、こころの健康づくりの推進を、職場・企業との連携をとりながら行っていきます。
- 図表あり -
( 図表説明 ) 壮中年期の死因の約3割が「がん」(円グラフ)
世代別の中間評価(抜粋)
- 図表あり -
( 図表説明 ) 抜粋表
◆平成22年度に向けて「健康づくり」にチャレンジ!
「健康ふじ21計画」をより効果的に進めるため、健康課題を10の分野に分け、具体的な取り組みを掲げた「健康ふじ21アクションプラン」を進めています。
今回、平成22年度の目標達成を目指し、右表のとおり、新たに各分野にキャッチフレーズをつくりました。
皆さんもキャッチフレーズを覚えて、まずはできることから健康づくりにチャレンジしてください。
また、市では市民全体への普及啓発、効果的な健康診査と保健指導の実施、健康推進員・食生活推進員の育成など、さまざまな取り組みを進めていきます。
健康ふじ21アクションプランの取り組み
10分野とキャッチフレーズ
(1)元気なまちづくり
元気なみんなが広告塔
(2)健やか親子
大切にします、あなたと私 みんなで一緒に地域で子育て
(3)・(4)健康診断、脳血管疾患、糖尿病・肝臓疾患、がん
受けよう健(検)診 すませて安心
(5)食生活・栄養
早寝早起き家族揃って朝ごはん
(6)運動
身につけよう運動習慣
(7)たばこ・飲食
初めから吸わない習慣続けよう
内容と量を守って楽しいお酒
(8)こころ
うつ病はこころの風邪です 早めに相談
(9)歯
わたしの歯 としをとっても自分の歯
みんなで目指そう8020(ハチマルニイマル)
(10)骨折・認知症(痴呆)
生き生き長生き 元気ではつらつ
健康ふじ21推進会議
代表 佐野 義夫さん(富士市医師会医師)
- 写真あり -
まずは家庭からの健康づくりが大切です!
「健康ふじ21計画」は、壮中年期の死亡の減少、健康寿命の延伸、生活の質の向上を目的とした健康づくり計画です。現在、9年間の計画期間中で、今回中間評価を実施しました。
その結果、壮中年期では、仕事が忙しく、定期健康診断で「要診察」になっても受診しないこと。富士市は3交代制の勤務が多く、食生活が不規則になりやすいこと。さらに、ストレスからうつ病となり、自殺者がふえていることなどが見受けられました。
このような現状を踏まえて、定期健康診断の受診と早期診察を推進し、ストレス相談なども実施しています。また、今年度は「食生活」に重点を置き、バランスのよい食事を推進するための取り組みを強化しています。
まずは家族全員で食事をすることから、健康づくりに取り組んでいってほしいですね!
中間評価の詳細については、「健康ふじ21計画中間評価概要版」にまとめてあります。冊子が欲しい人は、お問い合わせください。
問い合わせ 健康対策課
電話 64-9023 ファクス 64-7172