青空をバックにそびえる富士山。だれもが愛する光景です。
しかし残念ながら、富士スモッグの影響で、特に夏は富士山が余り見られません。富士スモッグのない富士山がいつでも見られるよう、富士スモッグ改善計画に取り組んでいきましょう。
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( 図表説明 ) 富士スモッグの発生過程図
●富士スモッグとは?
富士スモッグとは、晴れた日に遠くから富士市を見ると、ほかの地域には青空が広がっているのに、富士市上空はスモッグに覆われている現象のことを言います。
空気が澄んでいるとき、富士山は富士市・富士宮市・御殿場市などからよく見えます。しかし、富士市スモッグが発生すると、特に富士市から見えにくくなってしまいます(下表)。
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( 図表説明 ) ふじどん「おいらが見えなくなるのは悲しいなあ…」
●富士山の見え方の違い
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( 図表説明 ) 富士市・富士宮市・御殿場市のスモッグあり・なし比較表
●どうして富士スモッグは発生するの?
富士スモッグの原因の一つとして、富士市上空の大気汚染物質があります。
工場や自動車、家庭・事業所などから排出される大気汚染物質は、夏の海風が発達する暑い日には、南風によって一たんは北へ流されます。
しかし、富士市は北側を山々に遮られているために、大気汚染物質は拡散されません。
そのため、大気汚染物質が富士市上空でよどんでしまうことがあります。これに日光が当たると、光化学反応が起こり、富士スモッグへと発達していきます。
●富士スモッグ改善計画
ことし3月、市は大気環境の改善を目的に「富士スモッグ改善計画」を策定しました。
この計画では、大気中に排出される大気汚染物質の総量を削減し、富士山がよりよく見える日数をふやすことを目標としています。
平成19年度を初年度とし、目標達成年度を9年後の平成27年度に定めています。
富士市から見える雄大な富士山の眺めを将来に残していきましょう。
環境保全課
横山 克巳課長
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目標達成のために、市民・事業者・行政が一体となって
富士山が見えやすい日をふやすため、大気汚染物質排出量を平成15年度の実績から25%削減することによって、富士山が見えやすくなる日を16日増加させることを目指します。
目標を達成するためには、市民一人一人の協力が必要です。また、市民・事業者・行政が一体となって取り組むことが改善につながっていきます。
富士市の空を、いつでも富士山がきれいに見える、澄んだ青い空にしていきましょう。
◆ 私たちがすべきこと ◆
家庭は
省資源・省エネルギー生活に努めましょう。
■燃焼を伴う機器を購入する場合、省エネルギー型の製品や、排気ガスを出さない製品を選びましょう。
■ごみを減らすとともに、野焼きなどの焼却を行わないようにしましょう。
■環境に関するシンポジウムなどに積極的に参加し、環境への理解を深めていきましょう。
企業・工場は
エネルギー利用の合理化を推進しましょう。
■重油を燃料とする施設から汚染物質が多く排出されています。天然ガスなど環境に優しい良質燃料への転換を進めましょう。
■VOC(揮発性有機化合物)を減らすため、規制対象施設は、より早い段階で規制値の達成を図りましょう。
■建設・機械・農業機械は、規制適合車への早期転換を進め、使用に際しては省エネ運転に努めましょう。
自動車を使うときは
環境に優しい自動車の利用をしましょう。
■自動車の利用を控え、公共交通機関や徒歩・自転車など環境に優しい移動を率先して実施しましょう。
■自動車を利用する際には、アイドリング・ストップやエコドライブを積極的に心がけましょう。また、イベント時などはパークアンドライドを利用しましょう。
■時差通勤や相乗り、ノーカーデーには積極的に参加しましょう。
■自動車の購入や買いかえのときは、低公害・低排出車や、最新の規制を達成した自動車を選びましょう。
問い合わせ 環境保全課
電話 55-2774 ファクス 51-9854