草花であいさつのきっかけづくり
市営田子浦団地の花壇
団地横の道を歩くと、さまざまな品種、色とりどりの草花が目に飛び込んできます。
市営田子浦団地は、昭和49年から建設が始まり、昭和54年にA〜E棟の計5棟となりました。現在、約200世帯が暮らしています。
敷地を鮮やかに彩る草花を育てているのは、それぞれの棟に住む有志の皆さん。5年前に敷地内の一部を整地し、花壇にしました。それ以来、花壇の間仕切りに使う木材の調達や加工をはじめ、苗の購入から植え付け、維持・管理に至るすべてを自発的に行っています。
市営田子浦団地自治会顧問の土井肇(はじめ)さんは「この団地は、北に新富士駅、南に国道1号と、主要な交通網に囲まれた場所に位置しています。最近では、大型店舗が相次いで建ち並び、人の流れが変わってきているのを実感しています。今では『きれいですね』とか、『何という花ですか?』など、草花が住民同士はもちろん、近くを通りかかる人たちとの会話のきっかけになっています。
団地の横を行き交う人たちと、あいさつを一言交わすだけでも、気持ちがよいですし、防犯面でも安心できます。また、以前は、敷地内にごみが投げ捨てられることもあったんですが、草花を植え始めてからそれも少なくなりました」と話します。
団地周辺では、四季折々の美しい草花と、あいさつを交わす皆さんの笑顔を見ることができました。
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( 写真説明 ) 花を前に思わず笑顔がこぼれます