自然を保護するための公園
浮島ヶ原自然公園
市が平成21年度の完成を目指し中里で整備を進めている「浮島ヶ原自然公園」。
今回は、まちかどネットワーカーの松本年隆(としたか)さん(境)が、みどりの課の宮下武彦上席技師と、一足早く現地を訪れました。
(松本)
おはようございます。きょうはよろしくお願いします。
(宮下)
こちらこそお願いします。
(松本)
この公園は、平成19年度から一部開園になるそうですが、どうして整備するようになったのですか?
(宮下)
この浮島の湿原には、全国的にも貴重な植物が生息しています。そのため、市は、こうした自然を後世に残し、湿原の生態系や風景を保全することを目的に、平成13年から施設整備を開始しています。
(松本)
富士山の眺めがすばらしいし、自然がいっぱいですね。広さはどれくらいですか?
(宮下)
広さは約4万2,000平方メートルです。
(松本)
木道もありますね。
(宮下)
はい。この自然観察用の木道の長さは580メートルで、そのうち今回完成したのは約250メートルです。自然環境に配慮して設置してあります。
(松本)
公園内にはいろいろな植物が生息しているようですが、何種類くらいありますか?
(宮下)
確認されているだけで200種類以上あります。今の季節は、ノウルシやヒキノカサなどが観察できます。あの黄色い小さな花がヒキノカサ(写真右)です。ヒキノカサは絶滅危惧種にも指定されています。
(松本)
とても貴重なんですね。
(宮下)
湿地帯に生息する植物を踏みつぶしてしまうと、再び植物が芽を出すには非常に長い時間を必要とします。せっかく復元されてきた生態系を破壊することにもなりかねません。それだけでなく、湿地帯に入ると予想以上に足元が深く埋まってしまうこともあり、非常に危険です。皆さんにはぜひ木道から観察していただきたいと思います。
(松本)
自然の水路も復元されているようですが、植物だけでなく、鳥などの動物も集まってくるといいですね。
(宮下)
最近では、カワセミなどもこの公園にやってくるようになりました。今後も環境の専門家を交えながら、市民の皆さんと一緒に、この自然公園を育てていければと思います。
(松本)
きょうは取材をさせていただきありがとうございました。
【松本さん談】
富士山を背景にしたとても眺めのよい自然公園です。市民の皆さんで見守り、この自然を育てていくことができればいいですね。私も長い目で見守っていきたいと思います。
さまざまな動植物が活発になるこれからの季節が楽しみです。皆さんも、浮島の自然にふれられるこの公園に足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。
問い合わせ
みどりの課
電話 55-2794 ファクス 53-2772
- 写真あり -
( 写真説明 ) 松本さん(左)と宮下上席技師
( 写真説明 ) 浮島ヶ原には自然がいっぱい
( 写真説明 ) 絶滅危惧種「ヒキノカサ」
( 写真説明 ) これからの季節、さまざまな動植物が観察できます
- 図表あり -
( 図表説明 ) 地図