9月11日の市議会で、名誉市民の称号を初代市長の齊藤滋与史氏に贈ることが決まりました。
名誉市民は、素粒子物理学者の戸塚洋二氏に次いで、2人目となります。
11月1日に行う市制施行40周年記念式典の中で、名誉市民章の贈呈を行います。
常に郷土の発展と地域福祉の向上を願って
昭和41年、吉原市長であった齊藤氏は、将来の郷土の発展と市民福祉の向上を見据え、英断を持って、2市1町の合併を実現させました。
その後、新生富士市の初代市長に就任し、人の和を基調とした地域の発展と、新しい都市の基盤づくりに尽力され、現在の富士市の礎を築かれました。
昭和44年に衆議院議員に初当選し、6期16年余りにわたり、国政に参画しました。この間、建設大臣などの要職を歴任し、国政の発展や国民の福祉向上に力を尽くされました。
昭和61年には、静岡県知事に就任し、2期7年にわたり、卓越した政治手腕を発揮しました。静岡空港、富士山こどもの国、小笠山総合運動公園の建設など21世紀に向けた県土発展に寄与しました。
特に、勢子辻地区に設置された富士山こどもの国は、次代を担う子どもたちが自然とのふれあいを通じ、情操豊かな人間性を育てる場となり、地元にとって有益な施設となっています。
このように、常に郷土の発展と地域住民の福祉向上を願い、高い識見と豊かな経験をもとに、富士市発展のために尽力されてきました。
齊藤氏の功績は誠に多大で、多くの人々から厚い信望と尊敬を一身に集めています。
齊藤 滋与史（さいとう しげよし）氏
大正7年8月9日生 88歳
富士市比奈在住
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主な経歴
◆昭和39年〜41年 吉原市長
◆昭和41年〜44年 富士市長
◆昭和44年〜61年 衆議院議員
・昭和49年〜50年 国土政務次官
・昭和51年 労働政務次官
・昭和55年〜56年 国務大臣・建設大臣
◆昭和61年〜平成5年 静岡県知事
受賞歴
◆昭和35年 日本赤十字社金色有功章
◆昭和35年 紺綬褒章
◆昭和40年 紺綬褒章飾版
◆昭和63年 勲一等瑞宝章
◆平成8年 富士市長表彰（特別地方自治）
〈名誉市民とは〉
富士市民、または富士市に特に関係が深い人で、産業・学術・技芸などにより、市勢の興隆と社会文化の進展に貢献し、もしくは富士市の功労者として、その事績が特にすぐれ、住民の尊敬の的と仰がれる人に名誉市民の称号を贈り、顕彰します。
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