35 畜産共進会
昭和47年9月21日(木の宮運動公園:現在は富士東高校)
畜産共進会に毎年参加していた
望月 克己(かつみ)さん(久沢)
- 写真あり -
手塩にかけた豚のお披露目の場
畜産共進会は、40年ほど前に始まり、平成8年に行われた第30回をもって終了しました。豚と牛の品評会のようなもので、種豚(しゅとん)・酪農牛・肉牛の3つの部門があり、各農家で自分たちが自信のある豚や牛を出場させます。現在、市内で豚を飼養している農家は4軒しかありませんが、昔は鷹岡だけで約30軒もあり、畜産共進会もにぎわっていました。
私は高校の畜産科に行ったことがきっかけで、種豚農家になりました。野菜農家だった父と一緒に、豚舎を建てるところから始め、この畜産共進会に毎年出場していました。最初のころは、賞をとることが目標でしたね。毎年9月下旬に行われたので、7月になると、どの豚を出すか決め、格好よく歩けるように練習をしました。写真のように、棒を使って、豚が鉄の柵に沿って顔を上げて歩けるように調教します。10年くらいしてから、最高の賞である名誉賞をもらえるようになりました。今までの努力を認められたような気がして、うれしかったのを覚えていますよ。とてもよい思い出ですね。