富士市のものづくりを支え、次代に技術・技能を伝承するその道の名人、ふじマイスター「匠人」。
8月に、今年度の匠人が認定されましたのでご紹介します。
- 図表あり -
( 図表説明 ) ふじマイスター「匠人(たくみびと)」のマーク
ふじマイスター「匠人」って?
市は、平成17年度から、全国的にも通用する卓越した技術・技能を持つ人を、ふじマイスター「匠人」として認定しています。マイスターとは、ドイツ語で親方、名人の意味です。
昨年度は3人が認定され、ことしは、自薦・他薦による5人の中から1人が選ばれました。
匠人に認定されると、市長から認定証が手渡され、匠人の家にはケヤキの表札(右)がかけられます。
- 写真あり -
匠人の役割は伝承
●技能フェスティバルなど市の事業への協力
●学校や公民館などの講師となり、市民に基礎知識をわかりやすく指導
●優れた技術・技能を継承するよう、後継者の指導・育成
10月7日(土曜日)・8日(日曜日)にラ・ホール富士で行われる「富士市技能フェスティバル」で、匠人の技をごらんいただけます。自分の目ですばらしい技を見てみませんか。
平成18年度ふじマイスター「匠人」
左官 渡邉 好章(わたなべよしのり)さん(石坂)
- 写真あり -
「左官」という仕事を大切にし、技を継承していく
好きで飛び込んだ左官業
左官とは、壁をこてで塗る人のことです。父親が左官だったので、中学生のころから、仕事の手伝いをしていました。中学卒業後、何の迷いもなくこの道に入り、ことしで54年が経ちました。
私たちの仕事は、何もない平らな状態から始まります。材料を塗り重ねて形づくり、仕上げていきます。その塗る過程で、技術が必要になります。例えば、よく使用する焼石こうは、気温や水によって固まり方が変わってきます。そこを調節するのが腕の見せどころです。
日々勉強し、技を磨く
私は、仕事から帰ると必ずニュース番組を見ます。そこから気になった情報をメモし、仕事に役立てています。現在の課題は、地震に強くより耐久性のあるものや、アトピーなどに配慮した、人により優しいものをつくることです。ただ目の前の仕事をこなすだけでなく、よりよいものをつくる努力が必要ですね。
今回匠人となり、これを誇りに思うと同時に、技を継承しなければならない責任を感じました。今まで歩んできた道を大切にし、若い人たちに技を伝えたいと思っています。
- 写真あり -
( 写真説明 ) 匠人の技が施された「なまこ壁」
( 写真説明 ) 「匠人」の認定式に妻の智子さんと出席(8月2日)
問い合わせ
商業労政課
電話 55-2778 ファクス 51-1997