東海地震の発生が危ぶまれて30年。
地震発生の可能性が日々高まっていると言われています。
いざ地震発生のとき、
あなたは大切なものを守れますか?
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( 写真説明 ) 新潟県中越地震
東海地震の切迫性
1976年(昭和51年)8月、静岡県を中心とした東海地域で「大地震が明日発生しても不思議ではない」という東海地震説が発表されました。幸いにして、この説の発表以来、大地震は発生していませんが、東海地震の発生が刻々と近づいているというのが地震学者の見解です。
東海地震に関する情報
東海地震の予知に関する情報は、発生の危険度に応じ、下記の3段階で発表されます。特に、東海地震の前兆現象の可能性が高まったことを示す「東海地震中陰情報」は、防災対応を始める重要なタイミングです。
東海地震が予知されたとき、正確な情報を収集し、冷静に行動できるように心がけましょう。
第1段階 東海地震観測情報
・平常時の生活の継続
・ラジオ、テレビなどでの情報収集など
第2段階 東海地震注意情報(防災準備行動開始)
・判定会開催
・家庭でできる地震対策の実施
(火の元の確認、家具の転倒・落下防止など)
・危険区域からの避難行動
・児童生徒の引き渡し など
第3段階 東海地震予知情報
・警戒宣言の発令
・自主防災警戒本部の設置 など
あなたができること そこから防災の輪が広がります
【命の確保】
◇家屋の耐震性を確認、補強
市は、プロジェクト「TOUKAI(東海・倒壊)-0(ゼロ)」を実施しています。昭和56年5月以前に建築した木造住宅は、地震により倒壊の恐れがあります。専門家による耐震診断を無料で実施しているので、自宅などの耐震性を確認しましょう。耐震診断の結果、耐震補強が必要な場合は、補強計画作成費用や補強費用の一部を補助します。
問い合わせ 建築指導課 電話 55-2903
◇家具などの固定
大地震で多くの人が負傷する大きな原因は家具などの転倒、落下です。家具などの固定はもちろん、安全な配置にも配慮しましょう。
◇備蓄食糧・飲料水の準備
地震発生直後は、物資の輸送が非常に困難です。各自で必要品の準備や備蓄をしてください。
・食糧……最低7日分(非常食3日分含む)
・飲料水…1人1日3リットル最低3日分
【避難場所を確認】
◇避難対象者及び避難について
東海地震注意情報が発表されたり、突然地震が発生したりした場合に、がけ崩れや津波などの危険区域に住んでいる人は避難が必要です。
また、自宅の耐震性などに不安がある人も自主避難することができます。それ以外の人は、自宅や空き地などで地震に備えましょう。
避難する場合も、地域で声を掛け合い、基本的には集合場所に一度集まってから集団で避難してください。
◇避難場所について
避難場所の開設は、まず、原則としてグラウンドなどの屋外となります。これは屋内施設の建物倒壊や落下物による被災を未然に防ぐためです。屋内施設への避難は、応急危険度判定士による施設の安全性の判定を受けてからになります。
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【防災訓練に参加】
近所の皆さんが、災害時はもちろん、日ごろから協力して防災活動に取り組むための組織が自主防災会です。
災害が発生した際、被害の拡大を防ぐには、個人の力だけでは限界があり、危険や困難も伴います。このようなときこそ、自主防災会で互いに協力し、組織的な防災活動に取り組むことが必要です。
緊急事態の中では、いち早く適切な応急活動をしなければなりません。日ごろの訓練が重要です。
いざというときに備え、毎年9月1日、12月第一日曜日の防災訓練に参加しましょう。
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みずからを守り、だれかを助けるために
◆非常持ち出し品の準備
家族構成を考えて、最低限のものを用意しておきましょう。左図はその一例です。幼児がいる家庭は、ベビー用品などもお忘れなく。
・着がえ ・水 ・タオル ・救急薬品・常備薬 ・食糧 ・軍手 ・ロウソク
・懐中電灯 ・ラジオ ・ヘルメット ・現金・預金通帳・印鑑など
(このほか、毛布、寝袋、ロープ、携帯用カイロ、ラップなど)
◆災害時の医療
大規模な災害が発生した場合、市は、医師会・歯科医師会・薬剤師会の協力を得て、市内の20か所に救護所を開設します。また7病院を救護病院として開設します。このため、災害発生後は市内の医院には医師がいませんので、傷病者は救護病院か救護所に搬送してください。
また、軽傷者は、家庭救護か自主防災会の救護班による応急救護で対応してください。
●救護所
吉原小・伝法小・今泉小・吉原第二中・広見小・吉原北中・元吉原小・須津小・吉永第一小・原田小・大淵第一小・富士第一小・富士中・富士第二小・富士南小・田子浦小・岩松小・鷹岡小・天間小・丘小
●救護病院
市立中央病院・芦川病院・川村病院・聖隷吉原病院・米山病院・渡辺病院・大富士病院(災害時の心のケア専門)
◆安否を確認するために
NTT「災害用伝言ダイヤル171」や災害用伝言板サービスなどを活用してください。災害時は携帯電話を含めた一般の電話がつながりにくくなることがあるため、なるべく公衆電話を利用してください。
家族で、お互いの連絡方法を確認しましょう。
◆「デマ」や「うわさ」に注意
災害時には、確証のない「デマ」や「うわさ」が飛び交い、それに惑わされた人が、パニックになることがあります。市は、同報無線や広報車、ケーブルテレビ3チャンネルなどを利用して皆さんに正確な情報を伝えます。
また、コミュニティFM放送「Radio-f」と提携して緊急割込放送を行い、災害時に必要な身近な情報をお知らせします。防災ラジオとあわせ、ぜひご活用ください。
問い合わせ
防災危機管理課
電話 55-2715 ファクス 51-2040
Eメール bousai@div.city.fuji.shizuoka.jp