40周年を迎えた 染めるよろこび 集う楽しさ
富士の型染グループ
創始者の故・小山もと子さんが型染と出会い、地域独特の市民文化「富士の型染」のグループが生まれてから、ことしで40周年を迎えました。
代表の塩沢敏子さんは「富士の型染では、デザイン・型彫り・色差しなどすべての工程を一人で行います。工房を持たなくても、家庭で気軽に楽しく作品をつくれるのが特徴ですね」と話します。
数人から始まった活動は、型染を愛する人の輪が広まって、現在では会員112人、10グループの大きな集まりになりました。市内を中心に、市外からも幅広い世代の皆さんが参加し、自宅での創作活動のほか、月に1〜2回、市立博物館などでグループ活動を行っています。
毎年行われる展覧会では、会員の皆さんの1年間の集大成が展示されます。40周年に当たることしは、5月にロゼシアターで盛大に開催され、色とりどりの作品を前に、多くの人でにぎわいました。
また、市立博物館で年4回行われる型染体験講座では、富士の型染グループの皆さんが講師を務めます。
型染の魅力について、「青藍(せいらん)」グループの皆さんは「型染では、自分の思いを色や形にして表現することができます。11もの工程を積み重ね、心を込めてつくる世界に一つだけの作品です。だからこそ、完成したときの喜びは格別ですよ」と笑顔で話してくれました。
皆さんの今後の活躍が楽しみですね。
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( 写真説明 ) 着物・染額(そめがく)・のれんなど、さまざまな作品があります
( 写真説明 ) 天候により染めた色の出方が違ってきます