32 富士見台団地の造成
昭和47年ころ
人口増加によって住宅需要が高まり、昭和45年から、林や畑だった土地を団地につくりかえる工事が始まりました。現在は、富士見台地区に約3,000世帯が暮らしています。
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団地ができた当時から富士見台地区にお住まいの
夫・石井 信夫さん
妻・ 里子さん(三ツ沢)
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林に囲まれのどかな環境でした
北海道から富士市へ転入してきた私たちは、昭和47年ころ、富士見台団地の分譲を知り応募しました。この団地は大変人気で、場所によっては倍率が20倍にもなりましたよ。私たちは抽せんに外れてしまいましたが、団地のすぐそばに家を建て生活を始めました。その場所は、電気や水道がまだ整備されておらず、最初の2か月間は、近所から水を運び、夜はローソクをともすなど大変でした。
当時、周囲は雑木林で、カブトムシが飛んできたり、ヘビを見かけたりしました。近所の子どもたちは、林を探検して遊ぶなど、のどかな環境でしたね。また、自宅からは駿河湾を見渡すことができ、天気のよい日には伊豆半島も見えました。
現在は、住宅が立ち並び、団地から見える風景は変わってしまいましたが、今も変わらず富士山の眺めはきれいです。街路樹の緑も豊富で美しく、住み心地もよいですね。これからも緑の中で散歩が楽しめるような団地であってほしいです。