市民に愛されるコミュニティFM局を目指し、情報を発信する
佐野智恵子さん(今泉)
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地域の話題を発信しているラジオ局「Radio(ラジオ)-f(エフ)」。開局から半年がたちますが、お聞きになった皆さんも多いかと思います。佐野さんはそこで、ニュースや天気予報を読んだり、編集を手がけたりと、制作スタッフとして働いています。
ラジオの仕事に携わるようになったきっかけは阪神・淡路大震災。当時、大学生だった佐野さんは、神戸に住んでいました。「住んでいたアパートは傾き、やっとの思いで外に出ました。被災直後は通信手段がなく、何がどうなったのかわかりませんでした。不安でたまらなかった私に情報を与えてくれたのが、車から流れてくるラジオだったんです。そのとき、ラジオに助けられたような感じがしました。それまでラジオを聞くことはありませんでしたが、被災後は生活の中でいつもラジオが流れるようになりました」と語ります。
佐野さんは、以前、関東圏のラジオ局などでアナウンサーとして活躍していました。
しかし、家族や知人に声を届けられる場所で仕事をしたいと考え、「Radio-f」に入社し、開局前から奔走してきました。
「皆さんから『ラジオを聞いているよ』と声をかけてもらうことが、こんなにもうれしいとは思いませんでした。これまでも声援をいただいたことはありましたが、それとは比べ物にならないくらいうれしいです。これからもラジオを通して、皆さんの生活に役立つ情報を、発信していきたいですね」と輝く笑顔で話してくれました。
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( 写真説明 ) 声入れから編集まで手がける佐野さん