市は、福祉のまちづくりを進めるため、地域福祉の推進役である社会福祉協議会と協力して「富士市地域福祉計画」を策定しました。
今回は、この計画の内容についてお知らせします。
「地域福祉」ってな〜に?
私たちが住む地域には、お年寄りや障害を持つ人など、何らかの手助けや支援を必要としている人たちがいます。「地域福祉」とは、地域を中心に、人々が助け合い、支え合うことで、暮らしやすいまちづくりを進める取り組みです。
計画の中では、5つの基本理念を柱に、市民・地域・子ども・市・社会福祉協議会が、お互いのかかわりを強めながら、それぞれの役割を担うことが大切だと考えています。
みとめあう
地域住民としての意識づくり
〈市民・地域の役割〉
○近所で困っている人がいたら地域で助け合いましょう。
○地域を知り、福祉活動に参加しましょう。
〈子どもの役割〉
○あいさつから地域の輪を広めましょう。
○みんなが仲よくするため、人を区別しないようにしましょう。
〈市役所の役割〉
○気持ちよくあいさつできる地域づくりを進めます。
〈社会福祉協議会(フィランセ内)の役割〉
○福祉の啓発に努め、身近で「参加する福祉」を推進します。
ささえあう
サービスが利用しやすい仕組みづくり
〈市民・地域の役割〉
○声かけ、見守り活動により、声援が必要な人の異変を早期に発見しましょう。
○回覧板などを読み、必要な情報を入手できるようにしましょう。
〈子どもの役割〉
○お年寄りや障害を持つ人に優しくしましょう。
〈市役所の役割〉
○気軽に相談できる体制づくりと、わかりやすい情報の提供に努めます。
〈社会福祉協議会(フィランセ内)の役割〉
○小地域を単位とした「見守りささえあい事業」を推進します。
ともにまなぶ
地域福祉の担い手づくり
〈市民・地域の役割〉
○福祉施設の見学や講座に積極的に参加し、福祉に関する知識を身につけましょう。ボランティアやNPOの活動に関心を持ちましょう。
〈子どもの役割〉
○進んで地域の行事や、ボランティア活動に参加しましょう。
〈市役所の役割〉
○講座や研修を通じて、福祉学習を支援します。
〈社会福祉協議会(フィランセ内)の役割〉
○学校や地域における福祉教育の充実を図ります。
ともにきずく
地域における福祉の環境づくり
〈市民・地域の役割〉
○お年寄りや障害を持つ人などが困っていたら、積極的に手助けしましょう。
○地域に合わせた助け合いの取り組みを進めましょう。
〈子どもの役割〉
○マナーを守り、住みやすい街にしましょう。
〈市役所の役割〉
○心のユニバーサルデザインについて啓発し、助け合いの精神をはぐくみます。
〈社会福祉協議会(フィランセ内)の役割〉
○地区福祉推進会を中心とした地域の取り組みを支援します。
ともにとりくむ
協働による推進体制づくり
〈市民・地域の役割〉
○地域の福祉活動の状況について話し合いましょう。
○社会福祉協議会の役割を知り、活動に協力しましょう。
〈子どもの役割〉
○環境のことを考え、自然を大切にするため、ごみのポイ捨てをしないようにしましょう。
〈市役所の役割〉
○関係機関と連携し、ネットワークの充実を図ります。各福祉計画を評価・検証します。
〈社会福祉協議会(フィランセ内)の役割〉
○市民のニーズを把握し、市民とともに地域福祉を推進します。
「ふくしのまち創造市民会議」で計画の策定に携わった
右・野中 俊昭さん(松岡)
左・小山(おやま) 章夫さん(天間)
- 写真あり -
あいさつから地域の輪を広げて
この計画は、多くの人たちの協力のもとで完成しました。福祉の充実だけでなく、地域の結束力を強めるための計画でもあります。
まずは皆さん、計画の内容を知ってください。これを実際に行うには勇気が要るし、大変に思うかもしれません。でも、例えば近所の皆さんとのあいさつなら、すぐにでも始められるはずです。あいさつこそ、思いやりのある、安心して暮らせるまちづくりへの第一歩だと思います。
富士市を思いやりのある街にするためには、私たち市民一人ひとりが、地域の問題に対して「何ができるか」を考え、行動することが大切です。
皆さんで、だれもが安心してともに暮らせる地域を目指しましょう。
問い合わせ
福祉総務課 電話 55-2840 ファクス 52-2290